佐山雅弘氏
吾郎さん主演の舞台『No.9 -不滅の旋律-』で盛り上がる中、その訃報は突然訪れた。
【訃報】ジャズピアニスト 佐山雅弘氏のご逝去についてhttps://t.co/BvgrgAvO9Y
— ミューザ川崎シンフォニーホール (@summer_muza) 2018年11月14日
スタッフ一同ご回復をお祈りしていましたが、願いがかなわず大変残念です。
11月16日の公演は予定通り開催いたします。
佐山さんからの最期のメッセージを追記いたしました。ぜひお読みください。https://t.co/BvgrgAvO9Y
— ミューザ川崎シンフォニーホール (@summer_muza) 2018年11月14日
個人的には佐山さんとの思い出はやはり吾郎さんにつながります
「君の身体は君の食べたモノで出来ている」と言いますが、
まったく同様に僕という者は僕が出会った人々で出来ているのだとしみじみ実感したことです。
それは吾郎さんも同じことで、8月の京都劇場で舞台を行った際、ブログでも
「恋と音楽」シリーズからずっとお世話になっている、音楽家の佐山雅弘さん。
僕に歌うことの喜びを気づかせてくれたのは佐山さんなんです。
僕の音域や癖を熟知して曲を作って下さるので、自然と呼吸するように声が生まれ、心に沸き起こる自分の言葉として歌うことが出来る。
まさにオートクチュール。
こんな贅沢なことはありません。
終演後、廊下ですれ違う佐山さんの、はにかむ笑顔と親指を立てて「良かったよ」と言ってくれるさりげない一言は最高のご褒美です(^_^)
佐山さんとの出会いがなければ、ミュージカルを演じる稲垣吾郎は存在しなかったかもしれません。佐山さんとの出会いは吾郎さんの音楽のジャンルを広げるだけでなく、音楽を歌うことへの喜びを気づかせてくれたというまさに根幹を成す部分を構築してくださった方であり、稲垣吾郎にとってとても大切な存在でした。
今は体調が悪くてもいずれ回復し、また2019年新装するParco劇場で鈴木さん脚本&演出、佐山さん音楽、そして吾郎さん主演のトリオが新作を引っ提げて登場してくれるはず。そのときは佐山さんも舞台の上に立って、自由に、楽しそうに演奏する姿を見せてくれるはずと思っていましたが、その願いは叶うことが出来ませんでした。
本当にこれまでありがとうございました。佐山さんのおかげで素晴らしい音楽と出会うことが出来ました。闘病されて今日まで苦しい日々の連続だったと思います。まずはゆっくりお休みください。そして、また素晴らしい音楽を空でも奏でてください。
音楽は永遠です。佐山さんが残された素晴らしい音楽の数々はこれからもきらめき続け、その音に、佐山さんに憧れ、音楽を目指す人々が現われるでしょう。これからも佐山さんが残された楽曲を楽しんで、彩りある人生を送りたいと思います。下記は佐山さんが今年7月に若手と組んで出された最新のCDとなります。本当に格好イイCDなので、よければ聴いてみてくださいね。
そして2018年8月21日(火)に行われたライブの動画があります。こちらもよければご覧くださいませ。
2018/8/21 Masahiro Sayama Piano Solo Live
8月の京都劇場は多くの人々による努力によって上演された舞台だったのかもしれません。その素晴らしさと楽しさをひたすら覚えておいて、これからも佐山さんが作り出してきた音楽を愛し、楽しんでいこうと思います。
本当にこれまでありがとうございました。謹んでお悔やみ申し上げます。