『男気の作法 ブロンソンならこう言うね。』と『ゴロウ・デラックス』
2017年11月30日放送の『ゴロウ・デラックス』第276回目のゲストは、世界一の男気を誇った伝説のハリウッド俳優、チャールズ・ブロンソンに憧れるみうらじゅんさん(59歳)と田口トモロヲさん(60歳)
というわけで本日の課題図書は、
お互いの悩みにブロンソンになりきって、男気たっぷりに答えるお悩み相談をまとめた1冊……なのだが、そもそもチャールズ・ブロンソンをご存知ですか?
チャールズ・ブロンソンはシニア世代では知らない人がいないほどの伝説的な男なのです。その男気で多くの日本人を魅了。なんと、あの長谷川町子先生の『サザエさん』
そして手塚治虫氏の『ブラック・ジャック』にもブロンソンが登場。
さらには『北斗の拳』の原作者である武論尊さんの名前もブロンソンから。今夜はそんなブロンソンの魅力をたっぷり伺っていきます。
登場早々、黒いハット帽にサングラスをかけたみうらさんと田口さんの通称ブロンソンズのお二人が登場。ちなみにみうらじゅんさんは今回で3度目のご出演。1回目は「キャラ立ち民俗学」で当時マイブームだった尿瓶の魅力を、2度目は「みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議」で宮藤官九郎さんと一緒に色気とはなんぞやという問いに”胸の谷間のナウシカだ”とか、毎度愉快な話を聞かせてくれますが、今回はチャールズ・ブロンソンについて。
そして今回のパートーナーの田口トモロヲさん。NHKの『プロジェクトX』での名ナレーションや数々の映画やドラマなどでの渋い演技。そして近年では映画監督としても活躍する田口さんも大のブロンソンファンなんです。
ということで、まずはこの本が生まれるきっかけについて書かれた部分を吾郎さんが朗読。
当時親交を深め始めた二人の会話に、ふと、「チャールズ・ブロンソン」という単語が上がった。
それまでなら、「だからいま、誰もブロンソンの映画なんか見ないんだよね」と笑って終わる話題のはずだった。
しかし、文科系を自覚し、ロックやパンクを指針に生きてきた二人だったが、30代も半ば過ぎ、人生に惑うことも増えてきていた。
だからこそ、天啓のようにこう思った。
「ブロンソンこそがかっこいい。自分たちにないものは、すべてブロンソンが持っている」
そしてそのブロンソンの生き様は、この言葉に集約できた。
男気。
吾郎さんが朗読を終えるなり、“良い話”と自画自賛し始めたかのようなコメントを放つみうらさんでしたが、実はそこだけ“我々が書いていないっていうね(by田口)”
そもそもブロンソンが好きになったきっかけというのは、みうらさん、田口さんが中学生時代のころ、ブロンソンブームがあったと(しかも大ブーム)たとえば、“あれ? 何か顎についてますよ?”と言われ、吾郎さんが顎に手をやれば、“う~ん、マンダム”ということを毎日のようにやっていたと。
大人気となったマンダムのCM
当時のラブホテルではマンダムが必ず置いてあったと。マンダムの次がバルカンと、男の体臭みたいなものが70年代初期に流行ったのです。それはブロンソンが作ったブームで、日本ではかなり流行し、シリーズのCMも3、4年続きます。当時はブルース・リーが人気で、もう一人がチャールス・ブロンソンというぐらいの人気だったのです。
むしろ日本ではブロンソンのほうがブルース・リー以上の人気を誇っていました。なのに、いまだブルース・リーは世界のアイコンとして語られているのに、ブロンソンはまったく語られなくなったため、みうらさんと田口さんはブロンソンの男気を世界中に広めていこうという“NO LIFE, NO Bronson”とブロンソンのような男気のある生活を送るためまとめられたのが「ブロンソン五箇条」
ブロンソン五箇条:外見を超える男気を持て
最近、あまりお見かけしないタイプの顔をしているブロンソン。”朝起きて、あの顔になっていたらどうします?”とみうらさんに尋ねられると、“いやあ、芸能界にはいられない”と答える吾郎さん。そしてそのとおりと頷く田口さんw
実はマンダムのCMの2年前に当時の世界で一番男前と言われていたアラン・ドロンと『さらば友よ』という映画で共演をしているのですが、ぶちゃむくれ(ブロンソン)が男前を喰ったという革命、みうらさんと田口さん曰く、「ぶちゃむくれ革命」が起こったのです。
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ブロンソン自身も一切鏡は見ず、自分の顔が嫌いだと言い切っていたそうです。
ブロンソン五箇条:仕事は選ぶな
ブロンソンの凄いところは、年を取ったらアクションもキツくなるので演技派に転向したり、クリント・イーストウッドのように監督業に転向したりする中、キープ・オン・アクションでいつまで経っても年をとってもアクション一筋。というところが、逆に格好イイ。クエンティン・タランティーノが敬愛する、B級映画の帝王なのです。ちなみにB級とは、A、B、Cという意味のB級ではなく、ブロンソン級という意味のBだそうですw
代表作としては上にもある「さらば友よ」で、その後はとりあえず銃を撃っている人
「狼よさらば」という映画では愛するファミリーを殺されたブロンソンが、街のチンピラ共に復讐していくという話。世界で初めて自警団映画として大ヒットして、それがブロンソンの当たり役になります。吾郎「マッドマックスが最初じゃないんですか?」⇒ブロンソンです!!
最初は小さな拳銃だったものが、最終的にはロケットランチャーを持つようになり、その辺から観客もおかしいなと思うようになり、あまりブロンソンの映画を観なくなったのだとか。
ブロンソン五箇条:女房を愛しつくせ&ファミリーは命をかけて守れ
猛烈な愛妻家だったブロンソン。自分が出演する映画には必ず奥様であるジルを呼び、やがて息子を映画音楽担当させたりとファミリー主義者で、そういうところに田口さんらはグッときたそうです。ただ奥様もかなり老けていらっしゃったのにかなり若い役をあてがったり、まさに「公私混同」という言葉の走りにもなったというw バカップルの原点でもありますが、なぜか若い女性と再婚をし、みうらさんと田口さんの業界用語としては「2代目ジル=2ジル」と呼んでいるそうです。
ブロンソン五箇条:たまったら出せ(中で)
それぐらいの気持ちで恋をするということで、男の生理現象をガチンコで表現するとコレになるというみうらさんと田口さんに対し、“子どもができちゃいますよね、たくさん”と吾郎さんが言えば、“たくさんいるんですよ”とw
子だくさんで、前の奥さん(ジル)さんの連れ子が3人、自分も前の奥さんとの子どもが3人、さらにはジルとの子どもが1人と子ども7人の大家族が。つまり、”ビックダディの走り”なのです(by 田口トモロヲ)そんなブロンソンについて、女からしてみるとどうなの?とみうらさんから聞かれた外山さんは、“ただ出しゃいいってもんじゃない”と……外山さん、好きw
男気追求ユニット「ブロンソンズ」の活動とは?
そんなチャールズ・ブロンソンのような男気溢れる男を目指して結成された「ブロンソンズ」だが、そもそも一体何をしているのかというと、
①飲み屋活動
②中古ビデオ買う(結果、中古ビデオでブロンソンコーナーの値を上げる→またその高くなったビデオを二人で買う)
③テレ東のブロンソン特集の解説(吾郎:それちゃんと頼まれてやったんですか?→田口:いくら初対面でも失敬ですよ!)
④命日には「チャールズ・ブロン葬」ライブハウスをレンタルし、信者と共に勝手に遺影まで作って、お坊さんも呼んで仏式で。(吾郎:二人だけで?)
そんな「ブロンソンズ」の中心的活動が、今夜の課題図書にもなった、
なぜブロンソンになりきってのお悩み相談なのかというと、友達だと言ってはいけないこともあるけれど、ブロンソンになりきることによって本音が言える。まあ、新興宗教のやり口ですが。
吾郎:でも自分でブロンソンになれるんだったら、自分の悩みは自分でそもそも解決できそう。
…
……
………吾郎さん、そこはツッコんじゃダメなところではw
ブロンソン降霊悩み相談
みうら「千駄木とか、女気とか、いろんな“ギ”がありますんで当然、女気はあるんでしょう」
外山「“女気”とは? 大切なものですよね」
田口「あ、みうらさん?」
みうら「あ、あ」
田口「大丈夫ですか? 大丈夫ですか?」
ブロンソン(みうら)「ワキ毛を生やすんだな」
吾郎「え? ワキ毛ですか?」
外山「ワキ毛?」
田口「ブロンソン口調ですから、ブロンソンです」
吾郎「余計女らしくなくなっちゃうんじゃあ」
外山「女に大切なものは何かって聞きたいんです」
ブロンソン(みうら)「大切なものを守るためには、大切じゃないものを生やさないとダメ……なんですよ」
田口「敬語になってますよ」
吾郎「ワキ毛ねえ」
外山「じゃあ、ワキ毛…」
ブロンソン(みうら)「生えるでしょ」
外山「生やすようにしますね」
みうら「マジですか」
ブロンソン(吾郎)「君のワキ毛が見たいな」
みうら「変態みたいな」
吾郎「ええ、なんで?」
田口「でもアタシは今グッときたけどね」
山田くんの消しゴムハンコ
⇒まさにTHE・深夜というくだらなさも『ゴロウ・デラックス』の良いところw
みうらさんも田口さんも素晴らしく、かつ吾郎さんがみうらさんはともかく、田口さんとは初対面のはずなのに酷いw 今夜も最高でした♪
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