【考える葦】

某男性アイドルグループ全活動期メンバーで、左利きな彼(稲垣吾郎)を愛でる会

『anan』特別対談again!:稲垣吾郎&宇多丸

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先週、7月11日(水)に発売された【anan No.2110】は『ヒット映画の方程式。』

magazineworld.jp

約1年前に『anan』で行われた吾郎さんと宇多丸さんの映画対談をきっかけに、銃の話で盛り上がったからと宇多丸さんのラジオへのゲスト出演を経ての再び『anan』での対談。編集部がタイトル横にも「いつの間にか、いい感じの“バディ感”漂う二人が再び登場!」書かれたように、映画や銃といった同じ趣味を持ちながら、でも好みが違った二人の特徴がそれぞれよく出た『新時代のヒーロー・ヒロインの条件』対談となりました。

今回も1週間以上が経ち、【anan No.2111】も発売されましたので、これから先『新時代のヒーロー・ヒロインの条件』特別対談:稲垣吾郎宇多丸の内容に触れていきます。内容はこれから読む、ネタバレはされたくない方は閲覧にご注意ください。すでに既読、もしくは未読ですが問題ない方のみ"続きを読む"をクリックください。

 

 

 

というわけで、冒頭でまるでお約束のようにGUN部からブローニング・ハイパワーが生産中止になったお話が出て、しばし『anan』にあるまじき話題で盛り上がる二人w

本日のテーマとなる『新時代のヒーロー・ヒロインの条件』について、ヒロイン像が変わってきていると。かつては男性に助けてもらう側というイメージだったものが、最近は強さも魅力の女性像が増え、男性に助けてもらう女性は見かけなくなったと吾郎さん。以前から映画の中でそういう女性を扱ってきた監督はいる。けれど、今は世の中全体がその流れに沿うようになってきたと宇多丸さん。そして銃の話をしたのもあり、ヒロインとして吾郎さんがぱっと思い浮かんだ映画が、

 

f:id:kei561208:20170704134003j:plain 悪女/AKUJO』 劇場公開日:2018年2月10日

悪女/AKUJO [Blu-ray]

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《あらすじ》

犯罪組織の殺し屋として育てられたスクヒは、いつしか育ての親ジュンサンに恋心を抱き、やがて2人は結婚するが、ジュンサンが敵対組織に殺害される。怒りにかられたスクヒは復讐を果たすが、国家組織に拘束されてしまい、国家の下すミッションを10年間こなせば自由の身になるという条件をのみ、国家直属の暗殺者として第2の人生を歩み始める。やがて、新たな運命の男性と出会い、幸せを誓ったスクヒだったが、結婚式当日に新たなミッションが下され……。映画.COMより抜粋) 

 

⇒とにかく敵を次から次へと倒していく様子が主人公の視点から撮られていくオープニングの7分が凄かったと。アクション、技術といい、今の韓国映画は質が高い。そして殺し屋として育てられるものの健気な面もあり、そのギャップもいいと吾郎さん。

 

f:id:kei561208:20170704134003j:plainアレッポ 最後の男たち』NHK BS1放送日:2017年5月23日

unhcr.refugeefilm.org 

《あらすじ》

空爆が常態化し、陥落が目前に迫ったシリアのアレッポ。瓦礫の下から住民を救う「ホワイト・ヘルメット」の男達を通して、“今世紀最悪の人道危機”の真実を明らかにする。

昼夜を問わず砲弾の雨が降るアレッポで、ホワイト・ヘルメットの一員として活動するハレドは2人の子どもを育てる父親。戦闘機の音が聞こえるたびに空を見上げ、爆撃された建物へ向かい、いつ戦闘機が戻ってくるかわからない恐怖と戦いながら人命の救助を行う。人々の命を守りたいと願う彼らだが、家族を危険にさらしてまでここに留まるべきなのか、日々自問自答を繰り返す。戦争とはどのようなものかを克明に描いたドキュメンタリー。(NHK BSより抜粋) 

 

⇒多様な価値が生まれている分、正義も多様化してかつてのような完全無欠のヒーロー像が生まれにくい中、時代が変わろうが誰しもが望む正義は人命救助だと宇多丸さんが思ったのがこのドキュメンタリー。実在する等身大のヒーローたち。

 

f:id:kei561208:20170704134003j:plainLOGAN/ローガン』劇場公開日:2017年6月1日  

 

《あらすじ》

X-MEN」シリーズを代表するキャラクターで、ヒュー・ジャックマンが演じるウルヴァリン/ローガンを主役に描く「ウルヴァリン」シリーズ第3作。不死身の治癒能力が失われつつあるウルヴァリンことローガンが、絶滅の危機にあるミュータントの希望となる少女を守るため、命をかけた壮絶な最後の戦いに身を投じる様を描く。ミュータントの大半が死滅した2029年。長年の激闘で疲弊し、生きる目的も失ったローガンは、アメリカとメキシコの国境付近で雇われリムジン運転手として働き、老衰したプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアを匿いながら、ひっそりと暮らしていた。そんなある日、ローガンの前にガブリエラと名乗る女性が現れ、ローラという謎めいた少女をノースダコタまで連れて行ってほしいと頼む。組織に追われているローラを図らずも保護することになったローガンは、チャールズを伴い3人で逃避行を繰り広げることになるのだが……。(映画.COMより抜粋) 

 

⇒映画『X-MEN』シリーズで種類が多すぎて、順番もわからないので何本かは見たけれど、これは観ていないと正直な吾郎さんに対し、このシリーズは良い物と悪い物があるので良い物だけ観ればいいとこれまた正直な宇多丸さんw

このヒュー・ジャックマンの映画はクリント・イーストウッドの『許されざる者』のアメコミ版とのこと。後、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(劇場公開日:2011年6月11日)も役者も芸達者が揃い、60年代スパイもののテイストが味わえるのでオススメなのだとか。 

 

f:id:kei561208:20170704134003j:plainアイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』劇場公開日:2018年5月4日 

tonya-movie.jp

《あらすじ》

アメリカ人のフィギュアスケート女子選手として初めてトリプルアクセルに成功し、1992年アルベールビル、94年リレハンメルと2度の冬季五輪にも出場したトーニャ・ハーディングのスキャンダラスな半生を、「スーサイド・スクワッド」のハーレイ・クイン役で一躍世界的にブレイクしたマーゴット・ロビー主演で描いたドラマ。貧しい家庭で厳しく育てられたトーニャは、努力と才能でフィギュアスケーターとして全米のトップ選手への上り詰めていく。92年アルベールビル五輪に続き、94年のリレハンメル五輪にも出場するが、92年に元夫のジェフ・ギルーリーが、トーニャのライバル選手を襲撃して負傷させた「ナンシー・ケリガン襲撃事件」を引き起こしたことから、トーニャのスケーター人生の転落は始まっていた。(映画.COMより抜粋) 

 

⇒聖人君子だけがヒーロー・ヒロインになるわけではなく、この世界中から嫌われ者となったトーニャ・ハーディングの半生を追ったこの作品を最高だと吾郎さんと宇多丸さん。不器用で下品な子なんだけれど、育ってきた劣悪な環境から肩入れし、守ってあげたくなってしまう魅力にあふれた作品。「なんでこう、落ちていく人の話を観たくなるんだろう」という吾郎さんのコメントが印象的でした

 

f:id:kei561208:20170704134003j:plainモリーズ・ゲーム』 劇場公開日:2018年5月11日

mollysgame.jp

《あらすじ》

モーグルの選手として五輪出場も有望視されていたモリーは試合中の怪我でアスリートの道を断念する。ロースクールへ進学することを考えていた彼女は、その前に1年間の休暇をとろうとロサンゼルスにやってくるが、ウェイトレスのバイトで知り合った人々のつながりから、ハリウッドスターや大企業の経営者が法外な掛け金でポーカーに興じるアンダーグラウンドなポーカーゲームの運営アシスタントをすることになる。その才覚で26歳にして自分のゲームルームを開設するモリーだったが、10年後、FBIに逮捕されてしまう。モリーを担当する弁護士は、打ち合わせを重ねるうちに彼女の意外な素顔を知る。(映画.COMより抜粋) 

 

⇒同じく後ろ指をさされた実在のヒロインとしてあげられた映画。主演のジェシカ・チャンステインの他の主演する映画からも彼女はニューヒロイン像を演じていく人じゃないかと吾郎さん。

 

f:id:kei561208:20170704134003j:plain『バーフバリ 伝説誕生/王の凱旋』 劇場公開日:2017年4月8日/2017年12月29日

バーフバリ 伝説誕生 [Blu-ray]

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《あらすじ》

巨大な滝の下で育った青年シヴドゥは、滝の上の世界に興味を持ち、ある日滝の上へとたどり着く。そこでシヴドゥは美しい女戦士アヴァンティカと出会い、恋に落ちる。彼女の一族が暴君バラーラデーヴァの統治する王国との戦いを続けていることを知ったシヴドゥは、戦士となって王国へと乗り込んで行く。そこでシヴドゥは、25年もの間幽閉されている実の母の存在と、自分がこの国の王子バーフバリであることを知る。(映画.COMより抜粋) 

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蛮族カーラケーヤとの戦争に勝利してマヒシュマティ王国の王に指名されたアマレンドラ・バーフバリは、クンタラ王国の王女デーヴァセーナと恋に落ちる。しかし王位継承争いに敗れた従兄弟バラーラデーヴァは邪悪な策略で彼の王座を奪い、バーフバリだけでなく生まれたばかりの息子の命まで奪おうとする。25年後、自らが伝説の王バーフバリの息子であることを知った若者シヴドゥは、マヘンドラ・バーフバリとして暴君バラーラデーヴァに戦いを挑む。(映画.COMより抜粋) 

 

宇多丸さんが前に完全無欠なヒーロー像は生まれにくくなってきたと言ったものの、実は斜め上からの発想でストレートなヒーローを描き、昨年のぶっちぎりトップと評価したインド映画二部作。またヒーローだけでなく、登場する女性たちも強く、ヒーローの庇護を必要とせず、国歌や家制度の抑圧に対して尊厳を主張していくと。

 

他にも強靭なヒロインを考えて吾郎さんが思い浮かべたのが  

アリシア・ヴィキャンデル。夫を支える妻でありながら、奥ゆかしさより芯の強さがあったと。一方の宇多丸さんはというと、『マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年)』以降のシャーリーズ・セロンの名前を出し、『アトミック・ブロンド』は女性が男性にダメージを与えるにはどうするかと考えたアクションを撮っているし、戦ってボロボロになるのに全カット美しいと聞き、僕、それ好きそうと答える吾郎さんなのでした。 

アトミック・ブロンド [Blu-ray]

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というわけで、今回も4Pにまたがって楽しい映画対談でした。前回の映画対談でも語りましたが、吾郎さんが知らない、チョイスする枠を超えた部分をオススメしてくる宇多丸さん。こうやって自分の知らない世界が広がっていく様は本当に吾郎さん自身にとってもいいことだと思いますので、『anan』の宇多丸さんとの映画対談は特集があるたびに恒例としていただけると嬉しいですね。そのためにも反響大事、お葉書き、お葉書きですよ。

ところでGUN部第2弾、「ワルサー」特集まだあああ?

 

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