【考える葦】

某男性アイドルグループ全活動期メンバーで、左利きな彼(稲垣吾郎)を愛でる会

『生きるとか死ぬとか父親とか』と『ゴロウ・デラックス』

2018年6月21日放送の『ゴロウ・デラックス』第302回目のゲストは、5回目の出演となる人気コラムニストのジェーン・スーさん(45歳)

これまでのジェーン・スーさんはといえば、女性の生態や本音を赤裸々に綴ってきましたが、今回、描くのは「家族」というわけで、今夜の課題図書は、

 

生きるとか死ぬとか父親とか

生きるとか死ぬとか父親とか

 

 

“今、父の人生を聞いておかなけねば、一生後悔する、一度は絶縁寸前までいったジェーン・スーさんとお父様がもう一度向き合うという、家族の物語。

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain なぜ父親がテーマ?

24歳のときにお母様を亡くしたジェーン・スーさん。結局、母親というお面をつけたまま終わってしまい、結婚する前の話だとか、母親以外の顔をした話を聞かなかったことが心残りだったある日、ふと横を見るともうすぐ80歳になろうとしている父親がいて、“あ、このままだと私はものすごい後悔をする”と思った矢先に、お父様から“お金がなくなった”と言われ、ならばお金を出してあげるからプライベートをくれよとお父様に対する取材を開始。

これまで自分の半径5mぐらいの話を書いてきたので、親のこともその範囲の話だと思っていたのに、実際に話を聞いてみたら自分の知らないことばかり。「親のことわかっているつもりでたかをくくっていたなあ」おかげでそれまで“親”ということでジャッジしていたものを多面的に見られるようになったそうです。

実はほとんど憎しみみたいな感情しか持っていないような時期もあったものの、今はかなり許せるよう変化が訪れています。一体、ジェーン・スーさんのお父様とはどんな方なのでしょうか。あるファミリーレストランでの出来事を吾郎さんが朗読します。

 

吾郎:父はコーヒーを飲まず、ロイヤルミルクティーを好む。
ロイヤルホストのドリンクバーには当然、ロイヤルミルクティーなどない。
温かいミルクもない。
植物性のコーヒーフレッシュは嫌がるので、私はいつもコーヒーカップを両手にひとつずつ持ち、ラテ・マキアート(エスプレッソと少なめの泡立てたミルク)のボタンを押す。
最初の数秒だけ温かいミルクが出てくるので、左手のカップにそれを注ぐ。
温かいミルクだけが入った左手のカップにはアールグレイのティーバッグを入れ、少しだけお湯を足す。
これで簡易ロイヤルミルクティーの出来上がりだ。
なぜ、こんなことをしているかと言えば、それは私が女だからかもしれない。
血の繋がった娘の私でさえ、この男を無条件に甘やかしたくなるときがある。
他人の女なら尚更だ。
女に「この男に何かしてあげたい」と思わせる能力が異常に発達しているのが私の父だ。

生きるとか死ぬとか父親とか』より一部抜粋

 

“ええ、どういうこと?”と困惑の吾郎さんにジェーン・スーさんからの説明が。

 

f:id:kei561208:20180626012604p:plainまずは2つ手にしたカップのうち1つにラテ・マキートを注ぎます。

最初はミルクが出てくるのですが、ミルクが終わったと同時にカップを差し替え。つまり1つ目のカップにはミルクのみが、そして入れ替えたカップにはエスプレッソのみが注がれるのです。そのミルクだけが入ったカップにアールグレイのティーバッグを入れます。ただし、ミルクだけだとお湯が足りないので、エスプレッソマシンでお湯を足し、ややお湯が少なめのミルクたっぷりな、ほぼほぼロイヤルミルクティーが出来上がるわけです。

2018年6月21日(木)『ゴロウ・デラックス』より

 

一方のめちゃくちゃ苦いエスプレッソのみはさすがに飲めないため、再度ラテ・マキアートを注ぎ、表面張力ギリギリの飲み物が出来上がるのでそれをジェーンさんが飲むという。その苦さは“人生ですよ、人生並に苦いですよ”とw

ただ実の娘であるジェーンさんですら何かしてあげたい感じになってしまう人なのだとか(男が一番持っていると人生で得するもの by 吾郎

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain お父様プロフィール

 

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端正なお父様ですが、70を過ぎたころから穏やかになってきたものの、とにかく短気が酷くて、ジェーン・スーさんが30半ばぐらいのときにはGoogle先生“親 縁を切る”と何度も検索するぐらいに険悪な親娘の関係に。というのも、ジェーンさんたちにとって母親が二人の間を取り持つ緩衝材でもあったため、その母を失ったことで“通訳のいない国際会議”みたいな感じに陥ってしまっていたと。そんなジェーンさんが1年半という年月をかけてお父様を取材してわかったことといえば、

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 父の派手な女性関係 

外山:「老い先短いいまになったから思うけど、パン・アメリカンのスチュワーデスだった彼女と、『ミス住友』って言われてた年上の彼女はどうしてるかなぁ。死ぬまでにもう一度会いたいんだよねぇ。探してくれない?」
ご勘弁!どれほど投資したのかは知らないけれど、回収するのは頭のなかの思い出だけにしてくれたまえ。
女たちの姿を想像してもまるでイメージが湧かないが、彼女たちが父に会ったら相好を崩し喜んで世話をする姿だけは、なぜかハッキリと頭に浮かんでくる。

生きるとか死ぬとか父親とか』より一部抜粋

 

文字数の関係で載せられなかったものの、他にも一杯いるそうで、大抵は終わりごろに次の関係も始まっているために揉めてしまうのだとか。中には“結婚してるって聞いてなかったんですけど、どういうことですか?”とお母様が呼び出され、“うちのがすみません”と正妻の強さを見せつけたそうですが、別れていないということはお互いに好きだったのでしょうねとジェーン・スーさん。

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 父の借金

ジェーン・スーさんのお父様は個人事業主だったそうで、女性関係だけでなく、お金に関しても心配事の多い方だったようで……。

 

父(吾郎)「いいニュースと悪いニュースがあるぞ」
ナレーション(外山):本当にそんな台詞を吐く人がいたなんて、と面喰らう。
ジェーン・スー(外山)「なによ」
父(吾郎)「どっちから先に聞きたい?」
ジェーン・スー(外山)「いいから早く」
父(吾郎)「まずはいいニュース。借金の整理が付いた。六十万で手が打てる事になった」
ジェーン・スー(外山)「は? 確か四億あったでしょう?」
父(吾郎)「それが六十万になったんだよ。すごいだろ」
ジェーン・スー(外山)「確かにすごいわ」
父(吾郎)「だが俺はその六十万円が払えない」
ジェーン・スー(外山)「なるほど、悪いニュースだ」
ナレーション(外山):電話がきたということは、幾ばくかの支援を期待されているということ。とは言え、実際に娘からちょっとした額のお金を受け取るのは気が引けるかも知れない。
父に封筒を渡した。
父(吾郎)「これなに」
ジェーン・スー(外山)「全額は無理だから、三十万」
ナレーション(外山):こんなにもらえない、そんな無理はしなくていい、恵んでもらおうとしたわけじゃない、などなどなど。
つらい言葉が父の口を突いて出ないよう、大雑把に伝えた。
が、しかし。
敵は何枚も上手だった。父は明るい声で
父(吾郎)「ありがとう!」
ナレーション(外山):と言うやいなや、ヒョイと自動改札を抜け向こう側へ行ってしまった。
この人には一生勝てない。勝てるわけがない。
後に、父は言った。
父(吾郎)「現実は見栄を超える」
ナレーション(外山):この先、覚えておいて損はない言葉だろう。
命ある限り、図太く生きるしかないのだ。

生きるとか死ぬとか父親とか』より一部抜粋

 

これまでジェーン・スーさんはお父様のことをとんでもない人だと思っていましたが、今回、取材をしたからこそわかった意外な一面があったそうです。

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 取材をしてわかった父の良い所

派手な女性関係に借金を抱える酷い経営者だという認識だったお父様に対し、昔の仕事ぶりを聞いたら「この人と一緒に仕事してみたかったかも」と思えるようになったジェーン・スーさん。お父様の働き方ですごく参考になったのが、

 

ジェーン・スー「気に入られるっていうのは、例えばおべっかを使うとか、言うこと何でもハイハイ聞くこととかじゃなくて、“与えられたものを期待以上のスピードと正確さと成果で出す”。一所懸命やると“むこうの信用”を少しずつ勝ち取れるよってことは教えてくれて。で、所謂爪痕を残そうっていうんじゃないんですよ。それってあるとき、人の場を崩すじゃないですか、爪痕を残そうとする人が突然入ってくると」
吾郎「ああ、そんときだけのね」
ジェーン・スー「そうそうそう。だけどそうじゃなくて、今日の現場がいつも以上に上手く回るための一つの歯車として機能するということを父はたぶん徹底してやったんだと思うですよね」
吾郎「すごい上品だよね、そこは」

2018年6月21日(木)『ゴロウ・デラックス』より

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 外山アナの母は元アナウンサー

ちなみに外山さんのお母様は文化放送さん)元アナウンサーだそうで(やっぱ、知らないこと多かったなあ By 吾郎本人としてはそれは意識はしたくなかったそうですが、やはり頭のどこかにはあったのでしょうね。

しかし、お母様はそのアナウンサーだったためか、永さんとのラジオを聴いては電話で“あんなに失礼なことを言うなんて”とか、“あなた言ったことあるわよ。なんであんなことも知らないの”と厳しめにジャッジされてしまうのだとか。これは元アナウンサーというよりは親だからこその意見なのかもしれませんが、それが嫌で今は聴かないでと外山さんはお願いしているのだとか。

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 稲垣吾郎、父を語る

 

吾郎「友だちみたいな感覚かな?そんな感じ、親戚ぐらいの感じ」
ジェーン・スー「ああああ、なるほど。それは少しわかる」
吾郎「う~ん、なんだろう」
ジェーン・スー「稲垣さんがやっぱり大人になるのが誰よりも早かったから、周りの子と比べたら」
吾郎「中2って子どもだもんね」
ジェーン・スー「子どもですよ、スーパー子ども」
吾郎「今思ったら、そうですね」
ジェーン・スー「ホームシックで泣いたりはなかったんですか?」
吾郎「いや、もちろん実家から通ってはいたので。仕事の世界、まあ、合宿所とか寮にいたことはあったんですけど、高校のときには。姉がしょっちゅういるんですよ、息子たちもいるし」
ジェーン・スー「そっかそっか」
吾郎「なんだろうな。僕だけちょっと違うところにいる感じだよねえ。もう芸能界に入ってから、今考えたらずっと。だから、すごくいろいろ感慨深かったし、そろそろですよね。ちゃんと向き合って」
ジェーン・スー「向き合っていかないと」
吾郎「何か(父は)クール過ぎて、向こうもシャイだから。僕もそういうのあるんですけれど、わかるんですよね。僕も何か父のことが。自分のことは喋らないし、家では無口でしたしね。で、ワガママでちょっとイラッとすることが多いし。マイペースでね、うちの父。だから似てきているのかもんないですね。僕は多分、タレントになっちゃったから、やっぱこう物の見え方も変わってきちゃってるから、タレントって、タレントになってからの人格ってあるじゃないですか」
ジェーン・スー「へえ、なるほどね」
吾郎「芸能界にいなかったら多分、僕、人格違ってたと思うし。なんせ14歳だから。そこで形成された自分の資質、人格だと思うから、だからもっと父の感じに似てたかもしれないし、もっと結構クールでマイペースで。だからこそ結構こっちも歩み寄りにくいんですよね、いまだに。うちは本当に無口なんで」
ジェーン・スー「クールって、マイペースで無口って完全に稲垣さんの形容詞だと思いますけどね」
吾郎「そう、なんだけど」
ジェーン・スー「もっとですか」
吾郎「もっとですよ。あの特に僕の若いときのイメージ」
ジェーン・スー「確かにクールで」
吾郎「そうそうそう。だからすっごい面白いと思いますよ。うちの父親って、皆さん見たら。そうなんですよねえ。でもそんなクールな父でも何か、まあ、一度僕、まあ、昔、20代のころ仕事半年ぐらい休んでて、実家に帰ってた時期があって、28歳のときに。まあ、そのときにずっと親と一緒に半年いて、で、何かもう仕事復帰してもいい。またバラバラに生活するというときに、何か父がふと“ああ、吾郎もそうか、明日からいなくなるのか。寂しくなるなあ”みたいなことをボソッと言ったんですよ。そんなん聞いたことなかったのに」
ジェーン・スー「泣ける」
吾郎「それがすっごい印象的で、そんなふうに思っていたとも思えなくて。その一緒にいた半年間だって全然何か喋ってなかったし。向こうから歩み寄ることなんか今も昔もないのに、ただあのボソッと言った一言は忘れられないですね。“ああ、寂しくなるなあ”ぐらいな感じで」
ジェーン・スー「ってことは楽しかったってことですもんね」
吾郎「そう。だからやっぱり」
ジェーン・スー「やだあ。ちょっとね、じんわりきちゃうよね」
吾郎「だからこっちから歩み寄るっていう言い方もあってるのかわかんないけど、“お父さん”っていかなきゃいけないんでしょうね」
ジェーン・スー「向こうからはこれなかったんですよね、今までもずっと」
吾郎「これからもずっとってことですよね」
ジェーン・スー「そうですよね、多分。突然来れるわけないですもんね」
吾郎「ちょっと恥ずかしいですけど」

2018年6月21日(木)『ゴロウ・デラックス』より

 

⇒よく吾郎さんには吾郎さんみたいな人がいないのが残念だと思っていましたが、これを聞いたとき、ああ、そうか。吾郎さんの近くには昔からちゃんと吾郎さんの気持ちをすくい上げてくれる人がいるじゃないかと。どういう経緯であれ、子どもとして罪悪感があった半年を愛おしいと思ってくれる、無条件で受け入れてくれる存在はどれだけ吾郎さんの気持ちを救ってくれたか。ジェーンさんじゃないですが、本当に泣けてきます。吾郎さんは芸能界に入ったから形成されたものがあるとは言ってますが、その根本にあるのはこのご両親に愛されているという事実なんだと思います。 

そして1年半という取材を終えたジェーン・スーさんが行き着いた「親子」 とは。該当箇所を吾郎さんが朗読します。

 

吾郎:母が鬼籍に入って二十年。
しっちゃかめっちゃかだった父と娘は、ときに激しくぶつかり合いながら、友達のような、年の離れた兄弟のような疑似関係を築くことでなんとかやってきた。
生きていようが死んでいようが、ときに緩衝材であり、通訳であり、思慮の浅い父娘を繋ぐ綱が母だ。
父を見る視線の中間地点には、常に母が立っていた。
視界がぐるりと回転する。
記憶のなかに母を見やると、母と私の間に父が立っていた。
いままでで一番、父が父親らしく見えた。
禍福はあざなえる縄の如しというが、親子は愛と憎をあざなった縄のようだ。
愛も憎も、量が多いほどに縄は太くなり、やがて綱の強度を持つようになるのだろう。
お母さん、我が家もようやく、父と母と娘の三人家族になりました。

生きるとか死ぬとか父親とか』より一部抜粋

 

20年という年月は費やしましたが、ようやくたどり着けた親娘の関係を誰よりもホッと見ているのはお母様かもしれませんね。

ちなみにお父様はジェーン・スーさんの本を1日2行ずつ読んでいるそうで、事前に父にとって都合の悪いことを十中八九書いているため、人に本を渡すときには自分で読んでから渡したほうがいいぞと伝えてあるのに、読んでいないのに人にバンバン渡し、自分の恥部をドンドン晒しているのだとかw

「今回は見ている方も両親についていろいろ考えたんじゃないでしょうか」吾郎さんの言葉どおり、いろいろ考えさせられる素晴らしい30分でした。 

 

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 山田くんの消しゴムハンコ

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f:id:kei561208:20170523013943j:plain 吾郎さんTwitter 

 

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