『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2017』
8月19日(土)21時~23時10分で放送された一般の人が体験した実話を再現した、実録心霊ドラマ『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2017』
『或るマンション』
演出:森脇智延
出演:手越祐也/六角精児/金田明夫/他
【あらすじ】
清掃会社に勤務する稲葉秀一(手越祐也)。他人と関わる仕事が苦手なため大学卒業後、特に目標ものなく、仕方なくこの仕事についた。ある日古びたマンションの清掃を担当することになり、エレベーターでサラリーマン風の中年男と乗り合わせる。エレベーターが上がるにつれ、蒸し風呂のように暑かったはずなのに、ゾクっと寒気を感じ、妙な物音を耳にし、嫌な空気を感じてしまう。そして先にエレベーターを降りた秀一が振り返ると、赤い服を着た髪の長い女が中年男に張り付くように立っていた。程なくして、忘れ物をとりに再び駐車場に戻ると、なんとあの中年男が飛び降り自殺を図っていたのだ。恐怖のあまり立ち尽くす秀一。しかし現場検証をする鑑識員の背後にまたあの赤い服の女が立っていたのだ…。
⇒ありがちといえばありがちなお話ですが、マンションのエレベーターの音が怖かった(え?)この手のドラマでこういうツッコミをしてはダメだとは思いますが、なぜ夜に一人マンションに行くのかとw
しかし、「ほん怖メンバー」の中で怖い体験をした人はいますかと尋ねると、1人を除いて全員手を上げてるし、しかもその体験が池とその周辺にある店の間にある水と土の間からおじいさんが出てくるという……ああ、まさにこのパートこそホラーとホラーとの間の箸休め、癒される。
『影女』
演出:下畠優太
出演:杉咲 花/石井杏奈/白洲 迅/横澤夏子/他
【あらすじ】
河村佳奈子(杉咲 花)は、バイト先の先輩・夏乃(横澤夏子)が最近まで住んでいた部屋に引越し、憧れの一人暮らしを始める。だが、その寝室の壁には黒い小さなシミのようなものが・・・。最初は気にしなかった佳奈子だったが、そのシミは日に日に大きくなり、ついには、まるで人のような形になっていく。「ここに住んでた夏乃さんが何か事情を知ってて隠してるんじゃない?」と親友の彩美(石井杏奈)は夏乃を問い詰めるべきだと言うが、「確かに少し怪しいところはある。でも、普段からお世話になってる夏乃さんにそんなことできないよ…」と佳奈子は逡巡(しゅんじゅん)する。そんな中、大家に事情を説明し、壁紙を張り替えてもらいホッとした佳奈子だった。が、直後、さらに大きな人影のような黒いシミが浮き出てきて…。
⇒ある意味、一番怖いかもしれない話。さらに最後のシーンがいい。そしてここで「イワコデジマ イワコデジマ ほん怖五字斬り!」へと。しかし、この話を切ない話と言える吾郎さんが好きです。
『箱』
演出:星野和成
出演:野村周平/温水洋一/室井滋/他
【あらすじ】
旧家の古い蔵の解体作業を依頼された工務店勤務の間宮和幸(野村周平)。 百年以上開いていないという先祖代々守られてきた蔵には、さまざまなものが入っていたが、二階にポツンと一つだけ箱が置いてあった…。その箱は、蓋(ふた)も開け口も見つからず、なぜかガサガサと音がするだけ。さらに箱の写真を撮影してみると、そこには白い光の点や細い光の線が映り込んでいた。解体の依頼者である家主に箱のことをたずねても、「引き取ってくれ」という一点張りで、箱の正体を明かしてくれない。ある夜、間宮は我慢できなくなり、箱がある蔵へ向かう。そして箱に手をかけると…。
⇒これは「コトリバコ*1」的な物語かと。ホラー系ならありがちといえばありがちですが、「ほん怖」では珍しいかもしれませんね。
『お墓はどこでしょうか』
演出:森脇智延
出演:遠藤憲一/大友花恋/他
【あらすじ】
長峰修(遠藤憲一)の家に代々言い伝えられてきた、なんとも奇妙かつ不可思議な話。その言い伝えとは、「家長が“白い服の女を見た”ということを人に話すと、その家長は必ず死ぬ」という恐ろしいものだった。ある夏の日、家族でお盆の墓参りに行った修は、白い服を着た女を偶然目にし、そのことを家族に話してしまう。その日から 白い服の女が修の家にも、たびたび姿を見せるようになり…。
⇒昔ながらの田舎の風景に旧家の因縁的な心霊現象がいい。音響のタイミングもいいし、やはりエンケンさんの恐怖に怯える表情が良いですね。
そしてここからは久しぶりに復活の『心霊写真鑑定』ということで、これまた久しぶりの心霊研究科の下ヨシ子先生。2枚だけですが、なんとなく原点回帰している感じがします。出来ればフィールドワークも復活してほしいなあ。
『コール』
演出:森脇智延
出演:北川景子/志尊 淳/川栄李奈/他
【あらすじ】
看護師の深川京香(北川景子)がつとめる総合病院の417号室に入院していた患者が深夜に何度もナースコールを鳴らし、苦しみながら亡くなり、その日から、誰も入院していない417号室のナースコールが毎晩、繰り返し鳴るようになる。以降、417号室に入院してきた患者が突然死する事態が相次ぎ、やがてその部屋は「死に部屋」と呼ばれ始めた。同僚看護師の横山詩織(川栄李奈)は京香に、「あの部屋は使わないほうがいい…」と警告するが、京香は「そんな噂に振り回されてどうするの」と、主任という立場上、この不穏な状況を認められないでいた。そんなある日、京香の弟・篤史(志尊淳)が大ケガをし、京香の病院に運び込まれ、417号室に入院することになり…。
⇒「ほん怖」の最後はいつもながら感動系のお話……ただ、夜の病院は実際にそういう誰もいない病室からのナースコールは意外にあるという看護婦さんたちの実体験ツイートのほうが怖かったw
そして最後はいつものように「イワコデジマ イワコデジマ ほん怖五字斬り!」と喝を入れた吾郎さんの爽やかな笑顔で終了。この後に「ほん怖クラブ」メンバーたちと夢大陸に行った*2のかと思うと愛おしいです♥
原作漫画『ソノラマプラス』
なお、今回放送された実録心霊ドラマにつきましては放送を記念し、ソノラマプラスで原作を公開しています。原作との違いを楽しんでみるのもいいかもしれません。
ネット記事&スタッフSNS紹介
今回の 『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2017』でのネット記事から1つ紹介。
こちらは「ほん怖」立ち上げ当初から携わる後藤Pの番組に関するインタビュー。立ち上げ当初のお話から、長年「ほん怖」が愛され続けてきた理由、そしてナビゲーターとしての吾郎さんの存在について語られています。改めてプロデュースされる立場の方から、番組に欠かすことの出来ない存在だと言われているのは嬉しいですね。
またもう一つは個人ではありますが、「ほん怖クラブ」パートのプロデュースをされている小島美佳さん(ジーワン)のFacebook。ドラマとしては18年、「ほん怖クラブ」としては13年という重みが持つ意味を素敵な言葉で語っていらっしゃいますので紹介したいと思います。
また来年も吾郎さんナビゲーターによる「ほん怖」で夏の終わりを感じたいと思いますので、まだの方はぜひ番組へ感想をよろしくお願いします。