【考える葦】

某男性アイドルグループ全活動期メンバーで、左利きな彼(稲垣吾郎)を愛でる会

『楽に生きるのも、楽じゃない』と『ゴロウ・デラックス』

2017年5月4日放送の『ゴロウ・デラックス』第247回目のゲストは、吾郎「今夜のゲストとかけまして、新品のメガネとときます」、外山「なぞかけですね、その心は?」、吾郎焦点(笑点がぴったり、視界(司会)も良好です」と座布団2枚ぐらい(by 外山)にうまくまとめたところでw、『笑点』の司会でもおなじみ、落語家の春風亭昇太さん(57歳)

笑点』では軽妙に大喜利メンバーを弄りつつ、自身は独身を弄られる昇太さん。そんな昇太さんの日常を綴った本が今夜の課題図書。 

 

 

楽しい独身生活をユーモラスに描いた1冊。同じ独身者でもある吾郎さんと外山さんのお二人は課題図書を身に覚えがあると共感しつつ、楽しんだ模様。

そんな昇太さんが『笑点』の司会となって1年が経ちますが、大喜利メンバーになったのは10年前のお話。オファーを受けた当時の心境を吾郎さんが朗読します。

 

吾郎「“笑点”に出る前、よく“早く笑点に出るようになってね”とか“笑点に出たいでしょう”と言われていて、一般の方達から“笑点”に出演することが落語家として、成功したか、しないかの基準のように思われているふしがあるのだが、事はそんなに簡単じゃない。
あの番組に出ていれば、必ず番組内のキャラクターが付くものだが、そのキャラクターによっては落語が演り辛くなる場合も考えられる。“笑点”という日本のテレビ放送史に残るような長寿番組であり、高い視聴率のあるオバケ番組に自分が飲み込まれてしまっては、元も子もないのではないか。いろいろ考えたのだが、結局出した答えは、出演する。というものだった」

 

これはグループ内において、グループ内の役割分担を背負ってきた吾郎さん自身も実感することだと思いますが、昇太さん自身は「親孝行だ」とも思って引き受けたそうです。その結果、2016年には司会に。1年を勤め上げた感想としては、「本当に言うことを聞かない。特に黄色さん(林家木久扇師匠)」だそうですw

ちなみに黄色の次に大変な方はピンクさん(三遊亭好楽師匠)で、ものすごくマイペースな方で『笑点』も飲みながらやっている感じなのだとか。

そんな昇太さんですが、多くの趣味を持ち、そのどれもがマニアックなことでも知られる昇太さんの多趣味ぶりについて書かれた部分を外山さんが朗読します。

 

外山「僕は多趣味である。
まあ、多趣味と言うと聞こえがいいのだが、早い話が、目の前の面白そうなことにすぐに首をつっこんで夢中になっても、しばらくするとまた目の前に別の面白そうなことが現われて、そちらに飛びついてしまう、飽きっぽい性格で、長く続いている趣味と言えるものがないだけなのだが。でも、“飽きっぽい性格です”というよりは“多趣味です”と言った方が、まわりのひとから好感をもたれそうなのでそう言っているのだが、多趣味というのも間違った使い方ではないので、よしとしよう。
興味をそそるものが目の前に現れると後先を考えないでお金を使ってしまい、人並みに働いているつもりなのに、銀行の残高を見ると、なんだかさみしくなってしまうのだ」

 

ただ、よくよく考えるとお金がかかる趣味はほとんどない昇太さん。というわけで、実際の趣味を一覧にしたものを山田くんに持ってきてもらうことに。うちの山田は座布団以外持てないので、こっちの山田くんのほうがいいと言い出す昇太さんw

 

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家庭菜園でネギやしょうが、みょうがを育てるのにはお金がかからないと。1人暮らしをしていて、お蕎麦とかを食べるのにネギを買ってきても残ってしまうため、ならば自宅で育て、必要な分のみを切って使用すればいいと昇太さんが言えば、バジルをベランダで育てていると美味しいからどんどん食べられてしまうと吾郎さん。バジル・ローズマリー・タイムを育てる吾郎さんに少しだけ不愉快になってしまう昇太さんw

このリストで一番新しい趣味はG.S(グループサウンズ)で、「ザ・フルーツ」という舞台で時代に乗り遅れた男たちということでエレキギターを弾いて六角精児さんらと活動中。ちなみにその動画がこちら(すでに舞台は終了しています)↓

 


舞台「ザ・フルーツ」出演者コメント動画が到着! 

トロンボーンは三遊亭 小遊三師匠がトランペットを買って吹いたら音が出たらしいので、なら昇太、おまえはトロンボーンなと言われたのがきっかけ。

吾郎さんとしてはリストにある日本陸軍の中型戦車のプラモデルが気になるようで、普通ならドイツ戦車(いかにもドイツ的なデザイン)やソビエト戦車(冷たい感じ)に行くところ、

 

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なぜか左右非対称のズレが発生しているところに、その国らしさが出ているので良いそうです。そして盛り上がる吾郎さんと昇太さん。

 

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ただし、この中で昇太さんが最も熱中しているもの(吾郎「プラモデルじゃないんですか!」)は中世の城郭。ただし、世間一般に認識されているお城というのは戦国末期から江戸時代の初期にしか作られていないのです。つまり日本のお城のスタンダードではなく、ならばそのスタンダードは何かといえば、昇太さんが言っている“中世城郭”となります。

 

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《中世城郭》
平安時代末期から戦国時代末期にかけ、山や丘に建てられたお城のこと。その特徴は天守閣や石垣がないこと。実際、日本にある3万から4万あると言われるお城のうち、95%以上がこの中世城郭なのです。

 

 そんな中世城郭が大好きな昇太さん一番のオススメが静岡県三島市にある山中城

www.city.mishima.shizuoka.jp


【ドローン空撮】山中城址 静岡県三島市

 

また茨城県東茨城郡にある小幡城


4K空撮映像 日本屈指の巨大空堀 小幡城跡(茨城県茨城町)

 

現地に赴くことで400年ぐらい前の当時考えられていた仕掛けみたいなものが実体験できるのがこの中世城郭での醍醐味。しかし昇太さんのマニアっぷりが発揮されるのはここから。よりリアルな気持ちに当時を体感するためにやってしまったのが、甲冑を着てお城を歩くという……しかも、この甲冑は手作りというから昇太、恐ろしい子

 

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胴の部分はネットオークションで購入、着色とかを自分で行ったり、不足している部分も自分で作ったりしたそうです。こうして完成した甲冑を着て、カチャカチャ音を立てさせながら中世城郭を歩くと気分が上がるのです。ただ残念ながら仲間はおらず、一人のみという……うん、お仲間が増えるといいですねw

ところで結婚できない中年男女が3名揃ってしまった今夜、ここからは中年独身座談会を開催。テーマはもちろん結婚。

 

吾郎「いやあ、もう本当に多趣味で昇太さんは。独身生活を謳歌されてますね」昇太謳歌してますねえ」

吾郎「独身じゃないとできない」

外山「出来ないですねえ」

吾郎「そうじゃなきゃ、毎日何やってるのって」

昇太「さっきの甲冑なんてさ、部屋に置いてあったらさ、片付けてよ!って」

吾郎「でも、まあ、まあ、まあ、ねえ、僕らも独身者だからね」

外山「ねえ」

昇太「いや、だからね。こういう番組に出て、あの~今回のケースって嬉しいですよ。他の番組だと、“どうして結婚しないんですか?”って言われるじゃん。これ絶対、言われないもんね」

外山「はい、言わないですね」

吾郎「そうです、僕らも言われるほうですもん」

昇太「言われる?」

吾郎「言われますよ。僕43ですから、もう」

昇太「言われるね、言われるね」

吾郎「なんでしないの?みたいな感じになる」

昇太「ああ~。でも僕だってしたくないわけでもないし」

吾郎「そうそうそうそう、そうそうそうそう」

外山「はい」

吾郎「無理してしてないわけでもない」

昇太「そう、そうだよね」

吾郎「したっていいよ、別に」

昇太「いい人いたらね」

吾郎「そうです、そうです」

昇太「だから縁の問題。嬉しいよ、今日」

吾郎「嬉しいですよ」

外山「だから後は相手なんですよね」

昇太「でもねえ、振り返ってみると勢いですね。勢いってすごい大事なんだな。結婚をするのに」

外山「おつきあいしてて、そういうふうに至らなかったということで」

吾郎「まあ、ありますよね。これだけ長く生きてますと。僕だってないわけではないですし」

昇太「でも今振り返ってみると、あの人で良かったなというのもあるんですよ」

外山「あの人がって言ってくださいね。あの人“で”じゃなくて“が”ね」

昇太「あ、あの人が良かったね。ありがとう、ものすごく良いアドバイスしてくれた」

外山「ダメですよ、国民的番組なんですから」

吾郎「最後の勢いがなかったんですね、最後のスパートが」

昇太「そう。だから申し訳なかったなと思う時もあるし」

吾郎「なんか独身の幸せってもうわかるじゃないですか。十分楽しい。ただ結婚したときの幸せとか、家庭を持ったときの幸せとかはまだ未知数」

昇太「それを知りたいという気持ちもあるけど、結婚みたいなことをしたら、相手の人生を左右するわけだから、よっぽどこっちの心づもりだとかがしっかりしてないと申し訳ないじゃないですか。多分、僕はね、世界で一番好きなのが僕なんです」

外山「あ~、いる、こういう人」

吾郎「僕も!僕も!今のところ自分が一番大切」

外山「あ~、自分以上に」

吾郎「僕も!僕も!」

昇太吾郎「「僕も!は~い!」」

昇太「そう、だから僕よりも好きな人が」

吾郎「見つかればいい」

昇太「それが多分正しい結婚の形で」

吾郎「でも失敗したくないし」

昇太「そうなんだよ。失敗しづらい状態なんだよ」

吾郎「そう43でさ、ほ~ら、やっぱり失敗したって」

外山「でも、その好きな人が出来たこと自体が凄いことだから、いいんじゃないですか、失敗しても。見てみたいです、どんな方なのか」

昇太「やっぱり他人同士で暮らすから、面倒くさいことが多いと思うんですよ。だって、柴門さんのやつ見たもん、これ」

外山「ああああ」

吾郎「結婚の嘘w」

昇太「あれとこれを一緒に見てほしい」

吾郎「メドレーにして」

昇太「そしたら、結婚というのはプラマイゼロということなんだろうなって」

 

となるとこの手のリクエストに応えてしまうのが『ゴロウ・デラックス』の良い所(え?)

昇太さんのリクエストどおり、恋愛マンガの巨匠・柴門ふみさんと中年独身男性二人による“ゴロウ・デラックススペシャルメドレー”が……こんな内容に許可をしていただきました柴門ふみさんには本当に感謝、感謝でございます。

というわけで、今日は来てよかったと満足げな昇太さん。実はこういう番組に出演すると独身を弄られ、モヤモヤした感じで帰ることが多いのですが、今日は良かったと、一度飲みたいとお誘いまでかかるほど大満足。吾郎さんも少なくとも50代後半までは独身でいても大丈夫なんだなと安心をしてしまいましたw

そして恒例の山田くんによる消しゴムハンコは、

 

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自分が好きなあまり、自分と結婚してしまう昇太さんに手を叩いて大喜び。吾郎さんも山田くんに僕の分も作っておいてと(おい)

本当に波長が合うというのはこういうことを言うのだなと思うぐらい、楽しそうな三人でした。というわけで、公式HPにも番組の感想をお願いします⇒『ゴロウ・デラックス』ご意見・ご感想大募集!| TBS