【考える葦】

某男性アイドルグループ全活動期メンバーで、左利きな彼(稲垣吾郎)を愛でる会

『編集長 稲垣吾郎 #92』(2018.10.03放送分)

10月3日(水)に放送された『編集長 稲垣吾郎』の第92弾。

 

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吾郎稲垣吾郎です。僕が編集長となって皆さんと一緒に女性誌を作っていくというラジオ番組。今週はどんなネタが届いているのでしょうか。それでは、編集会議を始めましょう♪」
2018年10月3日(水)『編集長 稲垣吾郎 #92』より

 

■「GORO's Column」……去年と今年はヒゲ吾郎とヒゲなし吾郎が半々ぐらいでした。ヒゲありだと格好良く、ヒゲなしだと若いという印象があります。吾郎さん的にはヒゲがあるなしで心境的に変化ってありますか。

f:id:kei561208:20180722231412p:plain そうだね~、う~ん。ま、確かに両方楽しめるっていう意味では、まあ、何かファッションじゃないですけれどもね。自分でも気分でとか、後、役っていうのもね、大きいんですけれど、僕らの場合は。
まあ、あの映画『半世界』のね、結構ためにある程度ヒゲを伸ばしたっていうのもあったりとか、うん。まあ、だから『クソ野郎と美しき世界』のときは、園子温監督は最初僕ヒゲがないと思ってたらしくて、ただまあ、同時だったので撮影が。衣装合わせのときヒゲ吾郎が園監督にね、ご挨拶に行ったら最初びっくりしてたんですけど。まあ、でも何か全然OKっていうことになってね。最初、まあ、園監督のイメージの中ではやっぱりピアニストで、何だろうな。ヒゲのないイメージだったらしいんですけど、うん。ま、そんなこともねえ、エピソードとしてあるんですけど。
仕事が被ったりするとね、あるんですね。何か今、やってる作品ではヒゲがあっていいんだけど、今日このお仕事だったら本当はない方がいいな~みたいなね。結構ね、そういうのがあります。ヒゲがあるときはね。もちろんないときもね、今日はあっても良かったなあ何て思う。雑誌のね、写真撮影でちょっとね、大人っぽい写真とかね、ファッションによってもヒゲがあった方が締まる場合もあったりね。
何か付け替えられるといいのに。付けヒゲみたいな感じでね。簡単に出来ればいいんですけれども。まあ、やっぱりね、ある程度格好良くというか、それなりに見えるためにはやっぱり1週間以上はね、伸ばさなきゃいけないので。また無精髭というバージョンも、薄髭吾郎とかもいろいろあるんですけどね。まあ、『半世界』のときはもう一番、完全な髭山男吾郎だったんですけれども。まあ、何かいろいろといろんな吾郎を楽しんでいただければと思ってますし、はい。
うん、今年はどっちが多く見られるのか。今年というか来年もそうですけれどもね、今後。まあ、でも何かいろいろあっていいんじゃないかなと思ってますね。

⇒個人的にはね、そのときのお仕事でヒゲあり、なしだろうから、どんなお仕事なんだろうなあというのを想像するのを楽しむタイプですし、40を超えてヒゲがより色気となって存在するので、四六時中はアレですが結構ヒゲ吾郎さん大好きなタイプです。



Sam Feldt X Lush & Simon feat. INNA - Fade Away (Official Lyric Video)

 

『編集長 稲垣吾郎ビックカメラコジマの提供でお送りします。

 

■「GORO's Search」……今週の「GORO's Search」は吾郎通信です。吾郎通信。ルーブル美術館での香取慎吾さんの個展についてお便りたくさんいただきました。

 

f:id:kei561208:20180621011801p:plain 慎吾さんの個展いかがでしたか。ニュースやSNSで皆さんがアップしてくれるレポートや写真を見て雰囲気を感じていました。写真だけでも興奮したので、生で見た皆さまもっと興奮したでしょうね。日本でやってくれないかな~。吾郎さんはどの作品がお気に入りですか。吾郎さんがなかなかSNS更新しないので、携帯忘れていった説が巷で話題ですよ。

f:id:kei561208:20180722231412p:plain というね。はい、そうなんですよねえ、ルーブル美術館。いやあ、もう本当にこれは誇らしいことであって、仲間としてね。あのルーブル美術館ですよ。もうルーブル美術館と言ったらもう美術館の中でもね、もう本当に美術館という概念を作ったような美術館ですから。そこでの個展っていうのはね、もう本当に香取くんにとってはまた一つ夢が叶ったことだし。まあ、僕もね、仲間として本当嬉しいんですけれども、うん。そして僕と草彅くんがそこに便乗したというね。パリにつれて行ってもらったというね、香取くんに。まあ、でも楽しかったです。本当に。あの~SNSで雰囲気、皆さん伝わったと思いますし、AbemaTVのね、「ななにー」の方でも、はい。オンエアされますので、その辺も皆さん楽しみにしててもらいたいんですけれども。
これ、アレですよね、あの~草なぎくんが結構最初勢いでいっぱいツイートしてた。"吾郎は何やってるんだ?"っていうことですよね。携帯忘れていった説って、うん。ま、わかりますよ、何となく。そういう説が流れる感じもね、うん。携帯忘れないから、パリに。
ま、確かにそういうところ僕ありますけれど、うん。まあ、何か多分草なぎくんが最初にいろいろとツイートしてくれて、香取くんとかもまあ、インスタとか上げてくれるんだろうなあと思ってたんで。まあ、僕は自分のペースでいいのかな、なんて思ってたし、ブログなんでね。ちょっとあの何日か経ってからになったんですけれども、うん。結構、これね、言われましたよ、会社の方にも。「携帯忘れてなかなか更新しないって噂になってますよ」っていう。いろんな方に言われて。まあまあまあまあまあね、多分、僕のことよくわかってくれてる皆さんはね、この僕のマイペースさというか、あまのじゃくな感じとか、ね。多分、わかってくれてると思うのでね、うん。ニヤニヤされた方も多いと思うんですけれども。まあ、でも本当に良かったですねえ。
僕も多分あそこまでの点数で個展として観るっていうのは初めてだったので。もちろんその彼のアトリエとかそういったもので観た絵っていうのもあったんですけれども。まあ、後、東京でね、『NAKAMA de ART』やったときにもいくつかあった作品もあるので。ただやっぱ初めて観る作品がほとんどだったんで、うん。何かまた新しい彼の何かアートの世界に触れたというか、こういう何か作品もあるんだとか。うん、何か慎吾くんが描いたような絵とはまた違うなとは思えるような、やっぱ全部同じ人が描いたとは思えないようなね。そこがすごい面白いなあなんて思いながらも、はい。観させていただいたんですけれども。
ね、そしてまあ、何よりもパリっていうのがね、僕も大好きな街だったので。そして香取くんにとっても本当に思い入れのある街なんでね、う~ん。で、まあ、草なぎくんも元々そこまでヨーロッパに何か関心がなかったみたいなんですけれども。まあ、彼が好きなものってどっちかっていうとほら、アメリカに多いじゃないですか。デニムとか、ねえ。バイクとか、ギターとか、メイドインUSAの物が多いから、やっぱりあんまりこうヨーロッパに興味なかったというのがあると思うんですけど、でも何かすごくパリが好きになったって。しきりに本人も言ってて。あのTwitterとかでもね、パリが超好きになった~とかってね、上げてましたしね。だから何か本当良かったなあって思いますし、僕もますますやっぱ好きだし。何か本当に肌に合ってるなあというか、落ち着くなあというかね、うん。前世とか、ここで暮らしてたのかなとか思うぐらいに何かこう落ち着く感じがあるんですよね、パリの街って。だから何か行けて良かったなあと思うし、まあ、もう今回はねえ、香取くんのルーブルのね、個展のおかげで本当連れて行ってくれたようなものなのでね、うん。
でも、また何かいろいろとヨーロッパもいろんな街に行きたいですし、うん。まあ、香取くんのね、個展も本当パリを皮切りにしてね、もちろん日本でもやってもらいたいですし、もっともっと世界の方々にも観てもらって、何か彼のね、やっぱアーティストとしてもっともっとこう広げていってもらいたいなと思うし。ま、今後期待しちゃいますよね。

 

f:id:kei561208:20180621011801p:plain 『ぴあクラシック』のインタビューを拝見しました。先月までの侍らしジョージからすっかりベートーヴェンの、また新しい吾郎さんに会えると思うと楽しみに仕方ないです。ベートーヴェンのイメージは音楽室の後ろの肖像画で何だかムスッとした顔をしてる人。でもそんなベートーヴェンがそれまで貴族のためのものだった音楽を芸術に押し上げたこと、民衆のために尽くしたこと、クラシックやオペラ、ミュージカル、まだまだ日本では気軽に観るエンターテインメントの部類ではありませんが、そんな馴染みのない私のような人達へ新しい音楽や芸術の世界へ繋がるきっかけとなる作品だと思っています。

f:id:kei561208:20180722231412p:plain ありがとうございます。仰るとおりでございます。ねえ、まあ、そういうきっかけにしたいですよね、うん。そう、僕もやっぱりベートーヴェンってねえ、やる前は本当にEさんと一緒ですよ。やっぱり音楽室のイメージしかなかったんでね。音楽は漠然とこの曲いいなあとか、年末になると第九。ねえ、交響曲第九番が聴きたくなるなあとか、まあ、本当にそんな感じだったんですけどね。やっぱりここまでね、何か僕がベートーヴェンになるとは思ってなかったんですけれども。
まあね、そんな再演も決まって、もうちょうど稽古も始まったのかなって感じですけれども、うん。まあ、ここからはね、年末年始にかけてやっぱりベートーヴェンになりきって、皆さまにね、感動を伝えたいなと思ってますので、劇場に来られる方は楽しみにしててください。

 

f:id:kei561208:20180722231412p:plain 続いて、先日Searchした防災ガールね、についてのラジオネームRさん、北海道のNさん、東京のSさん他たくさんの方からメッセージが届いています。ありがとうございます。その中から1枚ご紹介させていただきます。ラジオネームAさん。

f:id:kei561208:20180621012743p:plain 9月19日の放送、非常食にもアレルギー対応が必要というお話が印象に残りました。私は大阪北部に暮らしており、今年は6月の地震と9月の台風21号を経験しました。水道管が破裂した地域、電柱が倒れて停電となった地域があり、災害はいつ襲ってきてもおかしくないとつくづく思いました。水や懐中電灯、食料の備蓄はするようにしてきましたが、吾郎さんと防災ガールの方が話しておられたように、非常時には靴や生理用品にも気を配る必要があると気づかされました。足りていないものを追加して備えようと思います。有用な内容を取り上げていただき勉強になりました。ありがとうございました。

f:id:kei561208:20180722231412p:plain こちらこそ、ご丁寧にありがとうございました。
ねえ、これ驚きでしたよね。やっぱりね、何か防災の意識って僕も何かこれで変わって、あの日も家に帰ってからね、もう一回ちょっと見直して。何か友だちにも結構知ったかぶりをしたりしてしまったんですけども。ねえ、何か本当に皆さんのお役に立てたのなら良かったなと思いますけれども、はい。

 

f:id:kei561208:20180621012743p:plain 映画『半世界』第31回東京国際映画祭コンペティション部門に出品おめでとうございます。今年の2月に映画『半世界』を撮られたことをお知らせしていただいて以来、あらすじを読んだり、場面写真やビジュアル写真を見せていただくたびに吾郎さん演じる紘に会いたい気持ちが募っております。

f:id:kei561208:20180722231412p:plain ありがとうございます。まあ、あの~公開は来年になりますのでね、うん。まあ、本当に何か自分でも、うん。いい作品に仕上がったなあという満足感でいっぱいだっていう話もね、この間させていただいたんですけども。
やあ、楽しみですね。こういう映画祭にねえ、出品するということで、また多くの方にね、広がることにもちろんなりますし。後、海外の方にもね、観ていただけるということにもなるので。いやあ、ちょっと楽しみですね。これは本当に公開が、うん。まあ、僕にとっては本当に新しいねえ、やっぱり役者としてのまた新たなスタート。そういう作品だったのでね。まあ、これは本当に大切にしていきたいなっていう感じですね。楽しみにしててください。

 

■「GORO's Break Time」……我が家に『クソ野郎と美しき世界』のBlu-rayが届きました。8月の「ななにー」放送時に発表された発売決定から約1ヶ月、待ちに待った瞬間でした。特典映像や挿入歌CD、更にケースのデザインもオシャレで、まさに『クソ野郎と美しき世界』の住人になれることに感謝しています。本当にありがとうございます。

f:id:kei561208:20180722231412p:plain はい、良かったです、ありがとうございます。Blu-ray。ねえ、あの、まあ、ちょっと特典映像とか、3人でガチャガチャ喋ってる。まあ、ちょっと特典があったりもするんですけれども。うん、何かBlu-rayって嬉しいですよね。画像はやっぱ圧倒的に綺麗ですしね、うん。何かまあ、DVDもいいけど、やっぱBlu-rayと二つあるとついBlu-rayを最近はね、選んでしまうんですけれども。でも何かまだDVDしかないものもあったりね、今後でもどうなっていくんでしょうかね。
ねえ、でも、何かより綺麗な映像でこの映画を皆さんに観ていただけるっていうのはすごい嬉しいことですし。まあ、後ね『クソ野郎と美しき世界』と言ったら第2弾ですよね。これ、どうなってるんでしょうか。第2弾なんか製作決定!って言ってからもう大分時間が経つようなんですけれども。何も、何も聞いてないし、うん。
まあ、でもね、この間あのちょこっと『クソ野郎と美しき世界』をまあ、一緒に作っていったそのクリエイターの方々とお会いする機会があって、まあ、ちょっとお話をしたんですけれども、まだ第2弾本当決まってないんですよ、どういうことやるかって。オムニバスにするか、1本の長編作品にするか、どうしようかみたいな。そんな会話だったんで、皆さんはどっちがいいですか、ねえ。まあ、でも一つ言えることは、まだ全然そのくらいの段階で、でも動き出したらすごい早いんでね、このチーム。いつも僕のもそうですけど。
まあ、でも『クソ野郎と美しき世界』第2弾、part2をやるということはもうこれは事実ですからね。皆さん、はい。首を長くして楽しみに待っていてください。
それではTちゃんさんからのリクエスト曲です。『クソ野郎と美しき世界』オリジナルサウンドトラックより、

⇒楽曲の長いピアノ前奏を使ってコメントが良かったです。ただ個人的に第1弾は打ち上げ花火的な、お祭り的な意味合いもあったので勢いが大切だったと思いますが、第2弾はそれこそ真価を問われる作品になるでしょうから、動きだしたら早いのではなく、早いうちからしっかりと企画を練って、丁寧に制作していただきたいなとは思います。

 

f:id:kei561208:20180723000424p:plain 稲垣吾郎『あるピアニストのテーマ』

 

■「GORO's Essay」……慎吾ちゃんのルーブル美術館での展覧会、私はツアーの日にちが合わなかったので一人でパリに行く予定です。いつもパリに行ったときには日本に売っていないパフュームを買うことにしていますが、今回はパリのお花屋さんでお花を買って滞在中ホテルのお部屋に飾ってみたいのです。パリの方の美的センスで作ってもらったブーケ、きっと素敵なんじゃないだろうかと今からワクワクします。

f:id:kei561208:20180722231412p:plain Rさん、やりますねえ、うん。これ、部屋にブーケを飾るんですね。あの~そうか、僕は滞在したホテルはもちろんルーブル美術館の近くのまあ、立派なホテルにね、取ってくださったんですけれども、何かお部屋にちょこっとお花が飾ってくれてあったので。まあ、その花が全然元気なうちにねえ、帰国しなければいけなかったって感じなんですけれども。
あ、そうか。パリの部屋とかも写真撮って、何かブログとかにアップしろよって感じですよね、はい。何かね、本当に、本当に結構まあ、もう弾丸ツアーみたいな感じだったんでね。まあ、でも何か久々に本当にパリの空気を吸えて良かったなと思うし、何かパリのお花屋さん僕も行きたかったなと思うんですけどね。これはちょっとRさんにちょっと託しましょう。また教えていただきたいなと思うし。
ただね、あの僕のこの日課である朝のお散歩はパリでも出来たので、うん。何かでもちょっと一つ間違ったことがあって。パリにね、僕ちょっと薄目のスリッポンで行っちゃったんでね。ちょっと散歩しながら足に靴擦れが出来てしまったっていうね、うん。メイドインフランスの絆創膏をちょっと3日間貼ってたって感じだったんですけど。そんなことも思い出なんですけどもね。ま、でも何か朝のね、パリの街散歩するのもすごい気持ち良かったですし、まあ、後はこの季節のね、ヨーロッパって言うと夕方。ね、日暮れ時がやっぱ美しいですよね、うん。そこでも散歩して、何かいろいろと写真を撮ったりとか、うん。一人でぷらぷらパリの街を歩いていたんですけどね。もちろん、これ香取くんの個展を観に行くっていうことがまあ、大前提だったので、うん。いろんなお客さんがその個展に来てるっていうところをまあ、実際に自分の目で見ることが出来たので本当に良かったなと思いますし。これ香取くん、ねえ、おめでとうございましたですよ、本当に。地図を広げていって欲しいなと思います。みんなで応援しましょう。

 

■「GORO's Music Library」……僕の音楽ライブラリーから今の気分に相応しい曲をお届けする「Music Library」今日はですね、もう何かパリのお話ばっかしたのでね、うん。香取くんの個展で連れていってもらった、フランスに行って来たって何かまだそんな気分が抜けきらないので、うん。最近何かフランスの曲ばっか紹介してますけれども。今日もね、ちょっとあのフランスのポップスで行かせていただきたいと思うんですけれども。カーラ・ブルーニさんですね。ね、元々スーパーモデルをやられてて。そしてそれからシンガーソングライターになったっていうね。結構、僕もデビューのころからすごく好きで、うん。特にこのアルバムが大好きなので、アルバムの1曲目に入ってるこの曲を皆さんに聴いていただきたいと思います。

 


Carla Bruni - Quelqu'un m'a dit - [OFFICIAL VIDEO]

 

 吾郎「皆さんからのメッセージお待ちしております。
『Goro's Column』へは身の回りのちょっとしたエピソードをお寄せください。興味のある話題を特集する『Goro's Search』、リスナー記者の皆さんからのネタをお待ちしております。リクエストは『Goro's Break Time』。お便りは『Goro's Essay』。そして『Goro's Music Library』では、僕の音楽ライブラリーから今の気分に相応しい曲を選曲します。
メールアドレスは“goro@joqr.net”。ハガキの方は郵便番号105-8002 文化放送「編集長 稲垣吾郎」まで。お相手は吾郎編集長こと、稲垣吾郎でした。
それではまた来週、バイバ~イ♪
2018年10月3日(水)『編集長 稲垣吾郎 #92』より

 

【編集後記 2018年10月3日(水)#92】

今回の編集会議は「吾郎通信」と題して、パリを訪れた際のお土産話のほか、「GORO's Search」宛に届いた感想やお便りをご紹介しました。


引き続き、「私は〇〇女子です」という情報や、吾郎編集長に取り上げて欲しい話題や「特ダネ」、お待ちしております!

2018年10月3(水)『編集長 稲垣吾郎 #92編集後記』より 

 

www.joqr.co.jp

映画『半世界』コンペティション部門選出評

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2018年10月3日(水)19:30よりLOFT9にて25日(木)より開催される『第31回東京国際映画祭』で上映される200本超の上映作品の中から見逃せない作品、見どころを矢田部、石坂の両プログラミングディレクターが直接教えてくれる"『第31回東京国際映画祭プレビューショー』が開催。その模様は当日、LINE LIVEにて中継されましたし、また本日、ボランティアスタッフ向け作品解説会も中継されたため、矢田部プログラミングディレクターによる映画『半世界』へのコメントを紹介しておきたいと思います。

 

 

矢田部PD「世界一周して辿りついたのが半世界というですね、今年何かそういう不思議な巡り合わせのコンペになったなあと思います。
阪本順治監督は『どついたるねん』で映画デビューして今年で30年になる。実力・実績がある方たちを集めて、まだ阪本監督60になるか、ならないかぐらいなので、まだまだこの先も楽しみであるということでちょっとキャリアの本数としては今年一番。コンペを支えてくださる存在になっています。
オリジナル脚本でまあ、家族にも友人にも恵まれているけれどもちょっと不器用で、息子がちょっと反抗期で虐められているみたいだけど何も言えなかったりして、というちょっと不器用な男がただ一人、世界から隔絶されたような場所で山の中で窯で木炭を作っていると。基本的に木炭づくりを孤独で、自然と向き合っているわけですね。なので、孤独でありながら社会とも繋がっている。彼の住む世界というのは一体どんな世界だろうかというものを阪本監督は見つめていて、我々が今の外の世界とどう付き合うべきなんだろうかというところに物語は入っていきます。なので、今年のコンペのテーマにもピッタリ。色んな見方が出来る作品で、友情物語であって、そしてもちろん人生、あるいは仕事とは何ぞや、ということを語る映画でもありますが、最終的に夫婦愛の物語になっていくんですよね。
主人公が稲垣吾郎さんですね。彼はやっぱり素晴らしい俳優で、スクリーンで観るともう映画俳優だな、この人っていうぐらい今回の稲垣吾郎さんは素晴らしいです。これだけの大スターが何でこういう普通の人を演じられて、我々の気持ちを代弁してくれるような存在感を出せるんだろうなあと思いました。稲垣さん素晴らしいですし、奥さん役が池脇千鶴さんで、この夫婦がもう抜群の相性ですね。
友人役に長谷川博己さんと渋川清彦さん。こういったキャスティングも絶妙であります。本当に今年の後半の話題をさらう1本だと思いますのでぜひご期待ください」
2018.10.06『ボランティアスタッフ向け作品解説会』より一部抜粋

 

またブログでも"コンペティション部門"16本の映画も記載されており、こちらでも素晴らしいコメントとなっておりますので紹介したいと思います。 

 

 

 

 

発表された上映スケジュールによると映画 『半世界』(120分)は

①10月30日(火)19:00~ TOHOシネマズ六本木ヒルズ Screen 7
②11月1日(木)10:30~ TOHOシネマズ六本木ヒルズ Screen 2

の2日間上映予定となっております。下記にて『第31回 東京国際映画祭ガイド』がPDFファイルにてダウンロードできますので参照くださいませ。

 

【第31回 東京国際映画祭ガイド】→PDFダウンロード(40ページ 11.2MB)

 

なお、チケットは10月13日(土)16:00より、下記の『半世界』のページから申し込み可能となります。ただチケット申し込みはここ数年、トラブルが発生しておりますので申し込みの際はご注意くださいませ。

2018.tiff-jp.net

『送り火』と『ゴロウ・デラックス』

2018年9月27日放送の『ゴロウ・デラックス』第316回目のゲストは、第159回芥川賞を受賞された高橋弘希さん(38歳)

まずは登場と共に芥川賞直木賞受賞作家さんの出演恒例となった花束が贈呈。

 

 

【2018年7月18日 第159回芥川賞受賞会見】 
Q.ご受賞の今のお気持ちをお願い致します。
高橋「とりあえず会見やらないとダメと仰ったんで、引っ張り出されてきた感じなんですけれども。まあ、嬉しいっちゃあ嬉しいと思うんですけど、まあ、あんまりガッツポーズはなかったかな。な?って感じなんですけど、はい」

 

この芥川賞受賞後の記者会見が話題になった高橋さんは2015年のデビュー以来、これまで3度の芥川賞候補に選ばれ、今回、4度目の候補で栄えある芥川賞作家に。

実はこれまでの番組恒例だった芥川賞直木賞受賞作家が同時出演してくだっていた『ゴロウ・デラックス』今回も島本さんが出演される回で高橋さんにもオファーはしていたものの出演叶わず。記者会見の様子からTV出演が嫌なのかなと思っていたところでの出演でしたが、ご本人曰く、"『ゴロウ・デラックス』は本を紹介してくれる番組と知り、ぬけぬけと本日やってきました"とw

そんな高橋さん、芥川賞発表時には神田の魚屋さんにいたそうで。とはいっても鮮魚売り場とかではなく、魚を卸すお店の個室みたいなところ=居酒屋さんとのことで。なかなか記者会見時のイメージとは違い、かなり感覚が愉快な人のような。そんな高橋さんの課題図書はといえばもちろん、

 

送り火

送り火

 

  

送り火あらすじ】 
親の転勤で東京から青森へと引っ越してきた主人公の歩。転校先の中学はクラスの男子は6人という小さな学校だった。何度も転校している歩は晃がグループのリーダーであるとすぐに見抜き、この級友たちにすぐに溶け込む。しかし、徐々に閉鎖的な人間関係に巻き込まれていくことに。

 

吾郎さんと外山さん曰く、行ったことがない場所なのに光景が浮かんでくる、行ったことがあるような気がしたという『 送り火』そんな物語を読み解くためのキーワードが、

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 閉塞した田舎に潜む暴力

歩たちの中学では代々男子生徒に受け継がれる独自のルールがあった。それが、

 

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1人2枚配られた花札の月の合計が「13」に近い人が勝利。「13」を超えるとドボンで失格。そしてこのゲームの敗者には異様な暴力性を持った罰ゲームが用意されているのだ。その場面を3人で朗読。

 

(吾郎)「久しぶりに回転盤でもするべし」
ナレーション(吾郎):六本の試験管の一本に硫酸が混じっている。
燕雀でドボンになった者が、どれか一本の溶液を手の甲にかける。
久しぶりに、と晃が言ったのは、そうした六つのうち一つだけハズレが交じっている遊戯を“回転盤”と言い、過去によく行われていたらしい。
(高橋)「さすがにあぶねぐね――――」
(吾郎「薄めてらはんで」
(高橋)「たばって」
(吾郎「せいぜい火傷するぐれぇだ」
ナレーション(吾郎):晃は桐箱から花札を取り出し、日向のコンクリートへ黒札を配っていく。
稔が蓮華のカスと松のカスでドボンだった。
稔は試験管立ての上で、右手を右往左往させた後に、端から二番目を選ぶ。
と、背後から有無を言わせず、藤間が稔の腕を押さえる。
手の平が、コンクリートに押し付けられる。
脂肪でふっくらとした稔の手へ、晃が試験管を傾けていく。
乳白色の液体が手の脂肪を滑り、次第に皮膚が露わになる。
そこには何も変わらない、肌色で、血色の良い、健康な手があった。
稔は半笑いを浮かべたままで、苦痛の色は覗えない。
皆から歓声が上がった。
(外山)「どれがハズレだったんだべな?」
(吾郎)「本当はどれもただの牛乳だべ、だばって硫酸だきゃ。薄めても、稔の手が骨さなるかもしれね」
ナレーション(吾郎):すると皆からは、安堵とも落胆ともつかぬ笑いが起きた。

「送り火」より一部抜粋

 

実際にこのようなゲームがあれば怖いと、こんな怖いゲームよく考えられましたねと言われた高橋さん曰く、"本人は大変陽気な……3割増し陽気な"らしいです。

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そしてなぜこのゲームはトランプではなく、花札を使用したのかと問われると、花札は絵柄がいろいろあるし、また柳のカス札という全体は赤くて、真ん中が黒く、枠の外から鬼の手が伸びているみたいな、ちょっと異様な札があり、この札はいろいろ使えるのではないかと思って花札を選んだそうで、基本的に花札は遊んだことはあるものの、花札よりはトランプを、さらに言えば、トランプよりはプレイステーションのほうが好きだそうです。

 

そんな独特な発想法で作品を生み出している高橋さんですが、小説家になるまでの人生も独特だったようで、まずは大学時代、今とは違うある職種に就こうとしていました。

 

f:id:kei561208:20180621012743p:plain 1990年代後半(10代後半)漫画家を志し、集英社に作品を持ち込む

絵は得意ではなかったものの、一瞬、漫画家を志して当時は「週刊少年ジャンプ」全盛期だったので集英社に、赤塚不二夫もびっくりのコメディー(傑作)漫画「火星人大来襲」火星人は宇宙船の技術力には優れているのに軍事技術は全くなく、やってきた地球は戦争ばかりの野蛮な民族なので帰ろうとするものの宇宙船が壊れて帰れなくなるという漫画。ただ火星人は擬態する能力があったため、人間に擬態し、ファミリーマートでバイトして生活をしていくというお話でしたが、結局、漫画家の夢は諦めることに。

 

f:id:kei561208:20180621012743p:plain 2000年代前半(20代前半)漫画「ヒカルの碁」に感動しプロ棋士を目指す 

 

ヒカルの碁」は囲碁ですが、囲碁はわからないし、将棋なら指せるので棋士を目指そうかなと思った高橋さん。実際に割に強く、半年ぐらいは頑張ってはみたものの、ある日、将棋センターでおじいちゃんと対戦。指導対局をしてやろうかぐらいの気持ちで対戦してみたら、そのおじいちゃんが尋常でないぐらいに強く、むしろ指導対局をされていた側だったことに気づいて断念(ただし、容姿からしてひょっとしたら加藤一二三さんだった可能性もあり?)

 

f:id:kei561208:20180621011801p:plain 2000年代前半(20代前半)初めて小説を書き、賞に応募する

バンド仲間に本をたくさん薦められて一時期、本をたくさん読んだ高橋さんは、「これ書けるんじゃないかな」と思ってエンタメ風の変態小説を書いたのだとか。あらすじは言っても放送できないぐらいの、さらには人格についても誤解を招きそうな内容だそうで、なぜそんな変態小説をジャンル的に書こうとしたのかと問われると、その当時は変態だったのかもしれないと高橋さんw

しかし初小説は日の目を見ることもなく、塾講師の傍らで音楽の道へ。ギター、ドラム、ボーカルなど様々なことをやっていたそうです。ジャンル的にはギターがうるさい感じの、90年代であれば『NIRVANA』みたいなオシャレなボサノヴァ調の……???吾郎さんも全然わからないとツッコミが。ですが、その音楽活動も停止、再び小説の道へと進みます。

 

f:id:kei561208:20180621012743p:plain 2014年34歳 『指の骨』で新潮新人賞を受賞し、作家デビュー 

指の骨 (新潮文庫)

指の骨 (新潮文庫)

 

 

今度は変態小説ではなく、「戦争を知らない世代による新たな戦争文学」などと評価をされたそうですが、当初は大学生がグアムに行き、そこでおじいちゃんと仲良くなり、そのおじいちゃんが大学生に戦争の話をする物語になるはずが、そのおじいちゃんだけの物語になってしまったそうです。

 

外山変態から戦争ですよ」
高橋「ん~、何かいいですね、それ何か」
吾郎「今のフレーズいいですね」
高橋「キャッチコピーみたいです」
2018.09.27『ゴロウ・デラックス』より一部抜粋

 

そして小説家に至るまでの話を聞いたところで、もう一つの物語を読み解くためのキーワードが、

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 圧倒的な描写力 

芥川賞選考委員・島田雅彦さん】 
島田一つ一つの言葉にコストを掛けているということがありありと伝わってきますし、言葉を使って別世界を構築していくというフィクション本来の醍醐味、これを十分に示してくれている快作ではないか」

 

その選考委員も絶賛する描写力を発揮されているシーンを外山さんが朗読。

 

外山:ある日の学校帰り、この民家を通りかかると、老婆に声をかけられた。
おやつがあるから、食べていきなさいという。
玄関の木戸を開けると、土間があり、居間には囲炉裏があった。
囲炉裏など昔話の挿絵にしか見たことがない。
天井から吊された自在鉤には、挿絵に見たのと同じ、魚の形の横木が吊してある。

囲炉裏の中央では、黒炭がほんのりと赤く染まっていた。
炭で餅でも焼くのかと思ったが、老婆は何やら、白いスポンジのようなものを竹串に刺し、囲炉裏へ並べていく。
「マシュマロお食べ」
炭火で炙ると、マシュマロは表面がキツネ色に焦げた。
老婆が手渡す竹串から、一つ頬ばる。

外側は歯触り良く香ばしく、内側は柔らかく甘く、上等な焼き菓子を食べているようだった。
「酒も呑み」
老婆は囲炉裏に挿した竹筒から、白く濁った酒を湯呑みに注いだ。

湯呑みを受け取ると、匂いでそれが甘酒だと分かったので、躊躇わずに一口呑んだ。
酒麹の香りに、仄かに青竹の香りが混じっており、また囲炉裏で人肌ほどに温まっているせいか、少し酔った気分にもなった。

「送り火」より一部抜粋

 

囲炉裏で餅を焼くのはありそうで面白くないのでマシュマロにしてみたと。そしてこの描写に、普通なら知らないような農具の名前などもたくさん出てくるので、よくそういう風景の場所に行かれたことがあるのかと問われると、実家が農家で、実際に小説の舞台となった青森だったため、クライマックスのあるシーンもその幼少期に見た光景が基になっているのです。

 

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舞台は青森でなくても良かったのですが、作中にお祭りは描きたかったため、実家近くのねぶたではない、もっと土着的なお祭りを参考にした高橋さん。ちょっと怖い?と吾郎さんに問われると、"ああいう集落の祭りというのはちょっと異常ですから"と答える高橋さんに、僕は見たことがないなあと。吾郎さんもですが、おそらく外山さんも江戸っ子なので、この土着的な祭りが持つ一種の異様さは実際にその土地で暮らす人たち以外はわかりにくいのかもしれません。

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 山田くんの消しゴムハンコ 

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⇒第59回芥川賞直木賞受賞作家が決まり、記者会見の様子を見て思ったのが、高橋さんのゴロデラ出演はないのかも、ということでしたが、実際に出演し、話している様子を見ると勝手に抱くイメージはやはりダメだなと。もちろん、吾郎さん、外山さんというお二人だからこそ、当初は緊張されていた高橋さんも途中からほぐれ、その愉快な感性が発揮されたとも思うのですが。バラエティ初出演を楽しむ出演者たちの姿に、こうやって実績が積み重なり、さらにバラエティ初出演をゴロデラで、という方が増えていくのかもしれませんね。

 

 

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