【考える葦】

某男性アイドルグループ全活動期メンバーで、左利きな彼(稲垣吾郎)を愛でる会

シネマナビと『笑う故郷』

9月13日(水)発売【anan No.2069】の稲垣吾郎シネマナビ!では『笑う故郷』(2017年9月16日(土)全国順次公開)を紹介。

 

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《あらすじ》

故郷のアルゼンチンを離れ、30年以上スペインで暮らしていた主人公のノーベル賞作家・ダニエルが、アルゼンチンから名誉市民賞を授与されることになり、2度と戻らないと思っていた故郷へ戻ることを決めたことから、思わぬ展開に巻き込まれていく様子を、ユーモアとウィットを交えて描く。(映画.COMより抜粋)

  


映画『笑う故郷』予告編

 

監督:ガストン・ドゥプラット&マリアノ・コーン
脚本:アンドレス・ドゥプラット
出演者:オスカル・マルチネス/ダディ・ブリエバ/アンドレア・フリヘリオ/ノラ・ナバス/他
配給: パンドラ
制作国:アルゼンチン・スペイン合作(2016年)
上映時間:117分

 

ここから先はシネマナビに書かれた『笑う故郷』について触れるため、"続きを読む"をクリックください。

 

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『LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN』と『ゴロウ・デラックス』 - 第一夜 -

2017年9月7日放送の『ゴロウ・デラックス』第264回目のゲストは、写真を撮り続けて半世紀以上、そして出版した写真集は300冊以上という誰もが認める伝説の写真家でもある篠山紀信さん(76歳)

今夜の課題図書はそんな多くの著名人たちを被写体に収めてきた篠山さんの新境地、

 

LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN

LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN

 

 

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 篠山紀信さん登場!

呼んでくださってありがたいですと登場早々に感謝する篠山さんに、まさか篠山さんに出演していただけるとはと吾郎さんもお礼を返せば、"この番組はね、出版界ではね、もう評判の番組でね。本を出すとみんなここへ出たがってるんですって。なかなか出れないんだよと言われて、"今日はお前、頑張ってこい"って出版社が"と嬉しいコメントを。実際、業界の評判はいいとはよく聞きますが、出版社の声を、しかも篠山紀信さんの口から聞かせていただけるなどとは思いもせず、本当に嬉しいコメントです。

そんな篠山さんと吾郎さんといえば、今年の春先にファンの間では評判だった『家庭画報』4月号に掲載されたインタビューの写真を撮影されたのが篠山紀信さんでした。

 

 

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 稲垣吾郎撮影秘話

外山:(家庭画報4月号を開いて確認)うわあ、ねえ。
吾郎:はい、嬉しかったです。昔っから本当にお世話になっている先生なので……10代のころから、19歳ですよ。初めてお会いしたときって。
外山:へえ。
吾郎:19、20歳のときに篠山さんのスタジオに行って、ま、上半身ヌードみたいな感じだった。
外山:そのときは?
吾郎:そう。それで何かその~、篠山さんがスタジオに入ってくる前に軽く筋トレをしといてくれと言われて。軽く腕立て伏せとかをして、ちょっとこうパンプアップしてみたいな。それで写真を撮っていただいて。

 

ちなみに19歳から吾郎さんを撮っている篠山さんならではの撮影方法が……

 

篠山:吾郎さんってほら、何かこうちゃんとスタティック(静かなイメージ)な感じで撮るのが似合うようなイメージ持ってる、普通は。
外山:はい。
篠山:だからあんまり動かしたりはしないんだけれど、僕はね、このときね、"跳んで!"とかね、"回って!"とかね。

 

f:id:kei561208:20170413024747j:plain 篠山流撮影術稲垣吾郎とにかく動かす!

 

吾郎:そうなんですよ。
篠山:基本はね、動いてもらったの。
吾郎:そう、僕はあんまり動くの得意じゃないので、やっぱりしっとりとこう椅子に座って写真撮るほうが楽だし、慣れてる。
篠山:吾郎ちゃんはほら、男前だからね。こう静かにしていると段々、自分のポーズをするんですよ。これがもう絶対いい男に撮れるところを知ってるし、結局、それに嵌るのが悔しいから、こっちは……でも、ジャンプってねえ、もう本当にその人の性格が出るの。

 

f:id:kei561208:20170413024747j:plain 篠山流撮影術ジャンプさせて性格を見る

 

吾郎:あ、そうなんですか。
篠山:だからジャンプって面白いの。ひょうきんにバンッと跳ぶ人もいれば、トンッと跳ぶ人もいるわけ。
2017年9月7日『ゴロウ・デラックス』より一部抜粋

 

篠山紀信さんが出演されるということで『家庭画報』さんを思い出したファンも大勢いましたが、まさか撮影秘話も語っていただけるとは。そしてジャンプは性格が出るは確かに、吾郎さんは可愛らしい感じのジャンプが多いですね♥

基本的には動くのが苦手な吾郎さんなので通常であればやりたくないところを、篠山さんとの信頼関係があればこそですね。

 

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 篠山流撮影術

f:id:kei561208:20170413024747j:plain 篠山流撮影術:撮影に時間はかけない

例えば吾郎さんの場合、1回のジャンプにもそうとう体力は使うので、その瞬間にパッと良いのを撮るようにしている。

f:id:kei561208:20170413024747j:plain 篠山流撮影術一回目が一番良い写真が撮れる確率が高い

やはり1回目というのは自分が出るため、一番良い写真になる確率が高くなる。

そんな50年にわたって著名人を撮影してきた篠山さんが、新しい試みが今回の課題図書となる『LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN

 

ラブドールとは】
等身大の女性の形をした人形の中でもボディが高価なシリコンなどで作られているものを指す。その精巧さは人間と見まがうほど。

 

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2017年9月7日『ゴロウ・デラックス』より一部抜粋

 

そんなラブドールをなぜ篠山さんが撮影することに?

f:id:kei561208:20170523013943j:plain ラブドールを撮るきっかけ

日本の美術史家、美術評論家である明治学院大学教授・山下裕二先生が古い人形について書いていらしたところラブドールに行きつき、これで1冊写真集を出してみたいという話になり、ならば篠山紀信さんに頼もうとオファーが入った。それを面白いと受けた結果が今回の課題図書となったわけです。

その篠山さんにオファーを出した山下裕二さんが執筆した、この写真集はどのようなものなのか、という部分を吾郎さんが朗読します。

 

吾郎「まったく予備知識なくこの写真集を開いた人は、はたしてここに写されているものをなんだと思われるのだろうか。
裸の女性……だがページを繰っていくうちに、ほとんどが生身の女性でないことに、徐々に気づかれるのかもしれない。
そして、ところどころに、生身の女性も交じっていることに。
そう、この写真集はオリエント工業が製造するいわゆるラブドールを、写真家・篠山紀信氏が撮り下ろしたものなのである。
時に生身の女性も交えながら。
篠山紀信が撮るラブドールは、この写真集で、まさに生身の女性と見まがうほどの画像として読者に提示される。
多くの読者は、「工業製品」が「アート作品」を凌駕するほどのクオリティーを獲得していることを驚嘆されるに違いない」

※『LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN』より一部抜粋

 

朗読後早々に、家に欲しいと言い始める吾郎さん。いるだけで癒される。皆好きだよ、顔といい、身体といい、男の人が好きなバランスをしているとラブドールを絶賛。

 

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篠山さんご自身は四谷シモンさん*1の人形をアートとして撮った経験はある。ただ、ラブドール*2といういわゆる性の道具だったものが、年月を経て技術の発展で人間と見まごうほど精巧となり、今回のこの写真では人間を撮るようなライディングで撮影をしたそうです。優しく撮っていると、あれ?人間を撮っているんじゃないの?と思う瞬間があるそうです。

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 『LOVE DOLL』撮影術 

f:id:kei561208:20170413024747j:plain 篠山流撮影術①:人形は人らしく、人は人形らしく

 

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実は真ん中が生身の女性。ちなみにモデルではなく編集者の方で、すごく人形っぽかったのでモデルをしてくれないかと依頼をしたところ、当初は裸の撮影だと勘違いに拒否していましたが、服を着ての撮影を知り、参加。元々、お人形のような人ではあったものの、より力を抜いてそこにいる風にして、人形をより人間っぽくした撮影。その編集者の方がいなければ、こういう写真は撮っていない可能性はある。写真はたまたまなことが面白いと篠山さん。撮影時には晴れの日もあれば、雨の日もあるわけで、一期一会の気持ちで撮影を心がけているのです。

f:id:kei561208:20170413024747j:plain 篠山流撮影術②:撮影場所の下見はしない

 

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この撮影はとある廃墟。やはり人がいるところで撮影を行うと警察が来てしまうなどいろいろな制約があるため、撮影場所を探すのも一苦労なのです。

だから篠山さんはあえてロケハンはしないそうです。一応、こういうところがありますよという資料は頂くものの、そこで撮るとは決めず、実際に行ってこういう光が入ってきて、そこに人間と人形を置いたら写真的に面白いだろうなとそのときのインスピレーションを大事にしているのです。篠山さんは"全天候カメラマン"と称し、二度と同じようなときはないため、どのような天気であろうと対応し、撮影を行います。

f:id:kei561208:20170413024747j:plain  篠山流撮影術③ラブドールも人間も表情は自分で見つけにいく

 

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ラブドールの瞼を閉じることは出来ないものの、目が可動させることは出来るが、あえて動かすことはなく、自分自身が動いて見ている視線の先、素敵な表情をしていると思う場所で撮る……つまり、篠山さんは"優しいんですよ!"とw

そんな篠山さんの解説を聞きつつ、写真集を見る贅沢なときを過ごす吾郎さんと外山さんでしたが、

 

吾郎:好きになっちゃいますよね、あまりにも綺麗で。
篠山
:でも、僕は生きてる方が好き。
吾郎:ちょっと、ラブドールのロケに行きたい、篠山さんと。
篠山:いや、もうね、そうなったら使っちゃいますよ、吾郎ちゃんをそのまま。
外山:本当、だってお人形さんみたい……。
吾郎:いやいやいや。
篠山:だってねえ、お人形だもん。そのままねえ、ちょっと上に目を開けて、動かないで。そう、そうそうそう!

 

瞬時に篠山さんの指示どおりやや上を向き、人形の真似をする吾郎さん。

 

外山:本当、本当。
篠山:ほら、もうそのままじゃん。

2017年9月7日『ゴロウ・デラックス』より一部抜粋

 

篠山紀信さんによる吾郎さんとラブドールとの写真集を楽しみにしておきたいと思います。というか、今回は写真集見過ぎだから、吾郎さんw

ここからは写真家歴半世紀以上で、300冊以上の写真集を出した篠山さんが印象深かった写真を、貴重なエピソードとともに紹介します。

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 黒柳徹子撮影秘話

 

トットひとり

トットひとり

 

 

以前にも『ゴロウ・デラックス』に出演くださった際の課題図書の表紙となったこの写真も篠山紀信さんによるもの。1968年、黒柳さんが28歳のときに撮影された写真。

60年代末から70年代の始めは世の中が活性化していた時代で、唐十郎さんや寺山修司さんといった演劇、映画などで新しいことをやろうという流れがあり、また篠山さんもその流れで、一種タブー視されていた裸を取り払って自由になろうと色んな人に提案し、実際に撮影させてもらった中の一人が黒柳徹子さん。篠山さんとしてはダメ元の提案でしたが、「面白いじゃない、やりましょうよ」みたいな感じでやってもらえたのです。

今の時代から見るとごく普通の写真のように思えますが、当時、女性がこういうセミヌードに近い姿を撮影するのは大変だったとは思います。そういうことにどんどん自分がアグレッシブに行くという、そういう気持ちが素晴らしいと篠山さんは言います。

また黒柳さんもこの写真はお気に入りと番組でも語っていました。

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 黒柳さんとっておきの撮影秘話

このセミヌード写真の話は『徹子の部屋』に篠山さんが出演されるたびにしているそうですが、メイクルームでメイクをしていた黒柳さんの元に篠山さんが様子を見に行くと、右か、左かはもう記憶が定かではないものの、片方の胸が小さいのでその胸を寄せてセロテープを貼っていたと。そのとき、篠山さんは言ったのです。"そんなことは気にする必要はない。私のレンズは魔法のレンズだから。そんなことをしなくても両方キレイに撮れるから"と。ヌードがタブー視されている中、アグレッシブにそのヌードに挑戦するだけでなく、きちんと女性としてもキレイでありたいと願う徹子さんのチャーミングさがよくわかるエピソードです。

しかし、吾郎さんも語るように本当に格好いい写真です。

というわけで、来週も引き続き篠山紀信さんがゲスト。しかも篠山さんだからこそ語れる撮影秘話は、山口百恵さんやジョン・レノン、そして先日話題となった三島由紀夫さんなど、盛りだくさんです。お楽しみに♪

 

ゴロウ・デラックス 
〒107-8066 TBSテレビ『ゴロウ・デラックス』御中
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f:id:kei561208:20170523013943j:plain 『Book Bang』さんの記事

 

www.bookbang.jp

*1:1944年生まれ、日本の人形作家・俳優。人形学校「エコール・ド・シモン」主宰。

*2:主に男性の擬似性交用として使用するものだが、観賞や写真撮影の対象として扱われることもある。

2017年9月9日 第2章スタート

2017年6月19日(月)に事務所から報道各社へと吾郎さん、剛くん、慎吾くんの3名が2017年9月8日契約期間満了に伴い、マネージメント業務委託契約終了することが報告されてから約3ヶ月近くが経ち、本日、彼らは30年これまで過ごしてきた環境から新しいステージへと飛び立ちました。

 

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これからの環境がどのようなものになるのかはいまだ全貌が見えず不明ですが、ここ最近、自分の言葉として語れる場は少なかったものの、それでも吾郎さんがファンに伝え続けていた大好きな役者として演じるお仕事をしたいという言葉。

 

吾郎「仕事欲は尽きることはないので、はい。やっぱり、役者の仕事は大好きなんで、ずっとやってきてることですし。役者の仕事って何かその人の本当ドキュメンタリーみたいな感じじゃないですか。ちゃんと内面が出る仕事なので、その人の"魅力"というか、"人となり"というか。やっぱりいい人間になっていかないといい仕事も出来ないですし、自分をずっと磨きながら、いい俳優になっていくことが出来ればいいなと思ってますけどね。まあ、漠然とした言い方ですけど」
2017年8月18日(金)「めざましテレビ」より一部抜粋

 

以前にTwitterで語ったような気がしますが、個人的には吾郎さん宛に届いたオファーは本人の耳にすべて届き、その中から自身が演じたいと思うお仕事、やってみたいと思うお仕事を選び、その本人の希望を第一に、スケジュール調整するマネージメント環境であればいいなと思います。

ドラマ・映画・舞台、その場所は様々でしょうが、まさにこれまでの地道な努力の結果が成熟し、深みとなってより魅力的になった稲垣吾郎という役者をもっと、もっと見てみたいし、感じたいです。もちろん、これまでと環境がガラリと変わることは、これまで彼らを庇護していた大きな看板をなくすということでもあります。これまで当たり前のように出来たことが出来なくなることも多々あるでしょう。でも同時に、これまで当たり前とされて出来ずにいたことが出来るようになる環境にもあるのです。

今、レギュラーとしてあるお仕事、テレビのバラエティ番組としての『ゴロウ・デラックス』文化放送ラジオの『編集長 稲垣吾郎』、そして『anan』稲垣吾郎シネマナビ!の映画レビュー。幸いなことにすべて退所しても継続できるようですが(2017.09.08、スポーツ報知より文化放送が継続の見通しであると発表あり)、それぞれのお仕事をベースに活動し、どういうお仕事を選び、私たちの前にどんな稲垣吾郎を見せてくれるのか、これからを期待しています。ただ、出来るのなら役者だけにこだわることなく、様々な可能性を見せてほしいとも思います。

それは吾郎さんだけでなく、他のメンバーも同じです。一人、ひとりがこれから先どのような活躍をしてくれるのかを期待したいですし、楽しみにしております。

そして、事務所に対してはいろいろ思うところがある人が多いでしょうが、個人的には感謝しています。それは彼らも同じでしょう。そもそもこの事務所にいたからこそ彼らは出会い、グループとしてデビュー出来たわけですし、そのデビュー当時は一生懸命彼らを売り出そうとしていたのも耳にしていますし、事務所にいることで守られていた部分もきっとたくさんあったでしょうから。ただ、方向性の行き違いなのか、感情のもつれなのかはわかりませんが、徐々に双方の間に発生した溝は深まり、最終的にこのような最悪な形となってしまったことだけは非常に残念ではありますが。ただ、9月4日(月)に契約満了の告知を「Johnny’s net」で行った際のコメント、

 

「長きに渡り、皆さまより温かいご声援を賜りましたこと、タレントをはじめ、スタッフ一同大変感謝しております。これからも、それぞれの活躍を温かく見守っていただけますと幸いです」
2017年9月4日(月)「Johnny’s net」より一部抜粋

 

その言葉どおり、これからの吾郎さん、剛くん、慎吾くんのそれぞれの活躍を温かく見守っていただければと思います。 

 

P.S:9月8日(木)には彼らのこれまでの軌跡、そしてこれからについてを書かれた『ザ・テレビジョン』と『ORICON NEWS』の素敵な記事がありましたのでご紹介したいと思います。未読の方がいらっしゃいましたら、お読みいただければと思います。

 

thetv.jp

www.oricon.co.jp