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『半世界』東京国際映画祭コンペティション部門観客賞受賞

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2018年10月25日(木)から六本木ヒルズを中心に行われていた『第31回東京国際映画祭』も残すところ2日。本日は15時00分よりアウォード・セレモニーが行われ、阪本順治監督の映画『半世界』がコンペティション部門の観客賞を受賞致しました。ちなみに観客賞とは「コンペティション上映の一般観客を対象に投票を募り、もっとも多くの支持を得た1作品」となります。

 

 

各賞につきましては下記のとおりとなります。

 

コンペティション部門】
▼観客賞:『半世界』(阪本順治監督)
▼最優秀脚本賞 Presented by WOWOW:『アマンダ(原題)』(脚本:ミカエル・アース、モード・アメリーヌ)
▼最優秀芸術貢献賞:『ホワイト・クロウ(原題)』(レイフ・ファインズ監督)
▼最優秀男優賞:イェスパー・クリステンセン(『氷の季節』)
▼最優秀女優賞:ピーナ・トゥルコ(『堕ちた希望』)
▼最優秀監督賞:エドアルド・デ・アンジェリス監督(『堕ちた希望』)
▼審査員特別賞:『氷の季節(マイケル』・ノアー監督)
▼東京グランプリ:『アマンダ(原題)』(ミカエル・アース監督)

 

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【日本映画スプラッシュ部門】
▼作品賞:『鈴木家の嘘』(野尻克己監督)
▼監督賞:武正晴(『銃』)、田中征爾(『メランコリック』)

 

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【アジアの未来部門】
国際交流基金アジアセンター特別賞:ホアン・ホアン監督(『武術の孤児』)
▼作品賞:『はじめての別れ』(リナ・ワン監督)

 

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【東京ジェムストーン賞】
▼木竜麻生(『菊とギロチン』『鈴木家の嘘』)、リエン・ビン・ファット(『ソン・ランの響き』)、カレル・トレンブレイ(『蛍はいなくなった』)、村上虹郎(『銃』)

 


第31回東京国際映画祭アウォード・セレモニー生中継|AWARD CEREMONY LIVE

アウォード・セレモニーでコンペティション部門観客賞を受賞した、そしてその後に行われた記者会見での阪本監督のコメントは下記となります。

 

コンペティション部門観客賞・半世界】(1:04:00頃)
阪本「え~、これはちょっと不意打ちで。親父の遺言でスピーチは短めにと言われておりますので。まあ、この映画たくさんの方が投票していただいた結果だと思いますけど、あの映画を観て伝わった人も伝わらなかった人もあの観てくれたことに本当に感謝します。え~、皆であのお祝いします。ありがとうございました」

 

【記者会見・阪本順治(3:51:18頃)

Q.監督、おめでとうございます。観客賞受賞されたということで、審査員からの賞ではなく観客からの賞ということで意義を一言と、後は先ほどキャストとお祝いしたいと言ってましたけれども、主演の稲垣さんを始め、キャストの皆さまにも一言。
阪本「まあ、そうですね。コンペティションに選ばれた限りはグランプリとかそういうのもちらっとは頭に思い浮かぶんですけど、これまで国際映画祭とか出品させてもらって、きゃんきょく…あ? すっげえ待ってて飲んでるんですよ。すいません。観客賞というのもすごく憧れはあったんです。うん、やっぱりその、まあ、プロの方が選ぶっていうのも一つ光栄ですし、でもそのチケットを買って、あのいつもどおり観た映画に投票していただいたっていうことで。まあ、今日、結構観客賞あると知らなかったんですごい不意を打たれたんですけど、思えば色んな海外の国際映画祭のときに観客賞というのはあって、とても羨ましいと思った自分がいたので本当嬉しかったです。後は肩の荷が下りましたね。まあ、Q&Aとかで言いましたように、あの僕の方から稲垣くんサイドに"僕で良ければ"と言った以上、その作る映画をう~ん、とても良い、面白い作品に高めていかなきゃ責任は重いわけで。、まあ、そういった意味であの国際映画祭に出品するとはまったく思わないまま撮影してましたけども、あのこういう華やかな席で初上映というのは出来、まあ、観客賞もらって、肩の荷を下ろしてます。で、もう一つ、主要の長谷川くん、渋川くん、千鶴ちゃんとか。皆さん、初めての俳優さんで、彼女、彼らは40歳前後ですけど、まあ、僕にとってはすごい若手の俳優さんたちという意味で、彼らとその色んな気持ちを共有しながら映画を撮る中で、彼らに"阪本って結構本数多いけどどうなの?"っていう感じで現場に来たような気分もあって、それでいえば観客賞をいただいて、彼ら交えて、大丈夫だったでしょと。ここまで来れたでしょと言いたいし、しかし今日は彼らを喜びを分かち合うとか、スタッフと分かち合うんじゃなくて、僕は僕のために乾杯します」


Q.色んな国内外の映画祭に参加されていると思うのですが、この東京国際映画祭の印象は?
阪本「そうですね、以前にも言いましたけども、荷造りしない映画祭大好きです。それとやっぱり英語が出来ないんで、海外の映画祭に行ったときに、やっぱり色んな人と交流出来ないんです。パーティ行っても壁の花っていうか、頼むから誰も話しかけてこないようにっていう。思ってしまうんで、そういう意味では今回上映2回して、外で一般のお客さんともあの会話がたくさんできたし、感想もいただいたし。そういう意味では自分の自国でやる国際映画祭ならではの何か過ごし方が出来たということですね」


Q.監督は男臭い作品が多かったと思います。今回は万人への応援歌というところが観客に支持されたんじゃないかと思っています。監督の今後の作品、こういったテーマが多くなっていくのか、女性にクローズアップした作品は増えていくのか?
阪本「まあ、以前から私の意図として極力自己模倣をしないということで、正直、自分が苦手なジャンルを探そうとか思ってきました。それがどこまでやり切れたかは別にして、特にこの5、6年。海外に行くことが多かったり、あの2年前の団地という庶民、藤山さんの映画ですけど、英語名「プロジェクト」ですけど、結果あの庶民的な話かなと思ったら宇宙に行くという話で、で前作がエルネストでキューバ行って、何か常にどこか越境するを続けてきたこの数年の結果を経て、久しぶりに自分の地元に戻る感覚で、小さな話をやってみたいというね。やっぱり前から続けてきた作品の延長上ではあるんですけど。こういうある種の名もなき人たちの小さな生活の話みたいなのは、また多分手をつけると思うんですけど、またこの作品を経てどこか越境します。ま、それは男臭い映画なのか、女くさいってことはないね。女性を主演に迎えてかはあると思うんですけど、わからないです。多分、自分の生理がそのとき求めるものだったり、それが過去の自分をなぞってないというのが僕にとって大事なので。その中身みたいなものは出会いです。次回作をお楽しみに、はい」

 

(本日、亡くなられた江波杏子さんについて作品をご一緒した思い出について)

 

MC「改めまして阪本順治監督に大きな拍手をお願いします。本当におめでとうございました」

ちなみにありがとうございましたと手を合わせて退場しようとした阪本監督。ペットボトルは手にしたものの、肝心なトロフィーをテーブル上に忘れていこうという一幕がw
MCの方たちの「トロフィーを」という言葉にもしばし「?」とした表情で、ようやくトロフィーをテーブルに忘れたことに気づき、ペットボトルじゃなくて、トロフィーねとジェスチャーを示していた阪本監督が可愛らしかったです。

 

阪本監督の観客賞を受賞したコメントで「肩の荷が下りた」を聞いたとき、きっと私たちが想像した以上に大きなプレッシャーの中で監督は作品と向き合い、ここまでやってこられたのだなあと。考えてみれば事務所を出て舞台はあれど、単独の役者・稲垣吾郎としてスクリーン上の俳優のお仕事はこれが最初。良くも悪くもこの結果次第でその後の流れが出来てしまう可能性もあるわけで、どれだけの思いを持って吾郎さんサイドに"僕でよければ"と声をかけられたのか。阪本監督のその気持ちに対しては本当に感謝以外の言葉が見つかりません。

そういう意味でいえば、幸運なことに東京国際映画祭に出品され、そして観客賞という賞を監督に贈ることが出来たのは、監督がいつもは言わない「応援してください」という言葉にまずは一つ応じることが出来たのかなと。もちろん、素晴らしい作品だったからこそ、ファン以外の観客の皆様も投じてくださって、結果の受賞だとは思いますが、東京国際映画祭に映画を観に行き、そして『半世界』に投票してくださいました皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

 

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