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- 考える葦 -

某男性アイドルグループ全活動期メンバーで、左利きな彼(稲垣吾郎)を愛でる会

『不機嫌な果実 第六話』感想

副題:最終章「禁断の愛、衝撃の結末!」

イタリアのボローニャに留学する予定の通彦に「麻也子、僕とイタリアで暮らさない?」とプロポーズを受ける麻也子。だが無理だと告げる麻也子に、「ご主人と離婚して欲しい。最低のことを言ってるのはわかっている。だけど、僕は誰を傷つけても麻也子と生きていきたいんだ。僕からご主人に話してもいい。土下座でも何でもして、殴られたって構わない。僕は全然平気だよ」と強い覚悟を見せる通彦。そう、強い、強い覚悟のはずなんですよ。この部分は後からテストで出てくるので皆様、きちんと覚えておいてくださいね。

なのに、「これは夫婦の問題だ」というのは事実かもしれませんが、麻也子の狡さがよく出ているなあと。夫婦の問題も解決していないうちに(そもそも真面目に話し合いもしてないけど)通彦と関係を持ってしまったのは麻也子のほうなのに、いざ通彦が口を出せばあなたは口出ししないで状態……その後の「ちゃんと夫と向き合って話さないといけないから」というコメントで「わかった」って、そこで「ズルいよ」と再び言わんかい、通彦めッ!!

そのころの水越家はといえば酷い状態で、どうやらあれからずっと家中で暴れ回っていたらしい航一。そりゃ、誕生日だというのに食べられるはずのステーキ肉が全然届かないのですから空腹に暴れますよね。昔からよく言うじゃないですか、食の恨みは怖いって(違)帰宅した麻也子はその酷いありさまにビックリ。

 

 

そこへ“チョキン!!”とハサミの音が。見れば航一が麻也子の服をハサミで切っている姿(怖い、怖いよ~!!)止めてとハサミを取り上げるとカッターを探し出し、「麻也子はもう、外には出さないから……だからもう、必要ないよね。靴も服も」とさらにカッターで服を切っていきます。その執着心の強さに、さっきまで(何度も離婚の二文字は何度も頭をよぎった。でも踏み出す勇気はなかった)はずの麻也子は一気に離婚に踏み出す決意を。「もう無理。離婚してください」と。

ただなあ、確かに所有欲、執着心は強いのかもしれないけれど、航一という人物はしっかりと自分なりのルールが確立されたキャラクターであって、そのルール内の範囲であればそこまで並外れた部分は見せなかったはずなんです。実際、これまで5年間は潔癖症、マザコンセックスレスという問題を麻也子は気にしてはいたけれど、そこではなかったのだから。見せなかった部分を見せる羽目になったのは、航一が言うとおりに麻也子のせいなのに、その事実から目を反らして相手だけを責めるのはなあと。結局、最初から最後まで人のせいにし続けるのでしょうね、麻也子という女性は。

離婚云々で出て行こうとする麻也子ともみ合い、壁に頭を強打して気を失った航一。病院に運ばれ、入院することになって、慌てた母・綾子が病院へやってきます。

そして目覚めた航一が「あなたは誰?」というベタ中のベタな記憶喪失ということに。どうやら一時的な記憶喪失だろうということになった矢先、同室の男の元へ見舞にやってきたブライダルサロンを経営している田中早苗こと名取裕子。一気にサスペンス劇場の匂いがしてきたのは、名取さんと萬田さんのそろい踏みのせいだと思いますw 

ですが、どうやら航一の記憶喪失はただ単に物理的なものではなく、精神的なものかもしれないと言われ、自分が離婚を言いだしたせいかもと思う麻也子。航一の策略とも知らず、通彦に航一が入院したことを電話します。自分には離婚は無理だと、自分は一生我慢して生きていくしかないと。いや、麻也子は結構自由奔放だったと思うのですが。

そう、記憶喪失は麻也子を罪悪感から縛り付けようという航一の嘘。この嘘がいつから始まっていたのかはわかりませんが、この病院内の演技がねえ、また上手いんですよ。おそらくは頭を打って気を失った後、目覚めて記憶喪失のフリをしようとか即座に考えられる余裕はないと思うので、最初の目の怯えに嘘はないと思うのです。それがいつから記憶喪失のフリという演技が加わったのか、吾郎さんに求められる演技がもうね、大変。なんというか脚本家や演出家が、そしてご本人も含めてこのドラマを楽しんでいる感が伝わってきます。

そうとも知らず、献身的に尽くす麻也子に、そんな夫婦の姿を見てお似合いな二人だと麻也子との関係を諦めることにした通彦。いや、あなた30分前に誰を傷つけても麻也子と生きていきたいと口にしたばっかりじゃないですか。なのに、早い、あまりにも覚悟が砕けるのが早すぎる。ある意味、麻也子に一番お似合いの男性かもしれません。

このまま航一の策略どおり事が進むのかと思いきや、そこに立ち塞がったのは久美でした。いや、久美はそんなつもりはなく、ただ単に愛し合った自分を忘れられてしまうのが嫌で、必死に思い出してもらおうと二人の写真を見せ、無理矢理耳たぶへと噛みつくという。その行為に激怒して、耳を必死にティッシュで拭おうとする航一に、彼が嘘をついていることを見破る久美。麻也子の気を引くために嘘をついていたのだと。

そこへ運悪く戻ってくる麻也子は航一の記憶喪失自体が嘘であること、そして自分の親友である久美と航一が一年前から不倫関係であることを知ってしまうわけですが、そのときのセリフが「謝らないで。これで楽になれる。航ちゃんを裏切ったこと申し訳ないと思っていたけど、もう苦しまなくていいんだから。さよなら、お幸せに」って、不倫関係にあった夫と親友を非難するでもなく、自分の罪悪感が消えるほうが先に来るんだからどこまでも自分本位な人だなあ、麻也子は。その後ろでものすごく泣き崩れる哀れな航ちゃんは目に入らないのですね。可哀想な航ちゃん。

そして一目散に通彦の家へと向かい、「私を離さないで」と言われたら、一瞬のためらいの後、あっさり「離さないよ、絶対に」って、その約15分ほど前は……(´・×・`)

そして猪突猛進型な二人は通彦の実家へ妻として麻也子を紹介に。一応は「私、まだ離婚してないし……」と否定するのに「ダメかなあ」と通彦に言われると前言翻すし。本当にこの二人はなあ。麻也子は通彦のスピード感に不安がないわけではなかったとは言うけれど、世間からしてみれば麻也子のスピード感も十分に不安を感じるレベルだと思われます。

そのころ、退院して帰宅してきた航一。綺麗に片付けられている部屋にぽとりと落とされるボストンバック、そして少しずつ現実を受け入れていき、変化していく目が怖い。

訪れた通彦の家では父親に「こんな綺麗な女性と結婚とはね」と大歓迎を受ける麻也子。そこへ帰宅してきた母親の声が……声が、妙に聞き覚えがと思いきや、やっぱり謎の女こと、航一が入院中に社員のお見舞いに訪れていた田中早苗さんではございませんか。いや、みんなこの展開察していたけど、察したとおりだったけど、このツッコミがいがあるのがこのドラマの楽しみ。120%楽しませていただいております。

ということで佳境を迎えた『不機嫌な果実』、どんな結末を迎えるのでしょう。『金曜ナイトドラマ 不機嫌な果実|テレビ朝日』公式サイトにある最終話あらすじでは、

 

 

夫・航一(稲垣吾郎)の記憶喪失が自作自演だった上に、親友の久美(高梨臨)と不倫関係にあったことを知った麻也子(栗山千明)は、すべてを振り切って通彦(市原隼人)との愛に走ることに。まだ正式に離婚が成立していないにもかかわらず、通彦に誘われ、実家にも挨拶に行く。ところが何の因果か…そこで麻也子たちを待っていたのは、航一の入院先で知り合ったブライダルサロンの社長・早苗(名取裕子)だった! そう、早苗はほかでもない通彦の母親だったのだ…。麻也子が既婚者だと知っている早苗は、当然のごとく、息子との結婚に猛反対。早苗の剣幕と、どこまでもツイてない状況に、ただただ麻也子はうろたえ…。

そんな中、帰宅した麻也子に航一が「卒業証書だよ」と言って、“あるもの”を渡す。航一から、夫婦がセックスレスになった原因について衝撃的な告白を受ける麻也子。さらに、その航一が今度は何を企んでいるのか、麻也子と通彦の結婚に反対し続ける早苗に接近! 何やら、こそこそと密談を始め…!? 一方、麻也子は偶然にも、野村(成宮寛貴)と再会を果たすことに。相変わらず強引な野村に連れられ、久美が経営するワインバーを訪れる麻也子。ところが、そこで“目を覆わんばかりの修羅場”が発生し…!

その頃、夫の茂(六角精児)が息子を連れて家を出てしまったことで、あれほど不倫三昧だった玲子(橋本マナミ)は一転、喪失感を募らせていた。そんな彼女のブログに、匿名の誹謗中傷コメントが殺到! しかも、玲子は何者かに尾行されており…!?

衝撃のラストへ向けて加速する物語――。個々の思惑と欲にまみれた泥沼愛憎劇の果てに、それぞれの登場人物が見る景色とは…!?

 

 

そう、玲子の周辺も何やらサスペンス劇場化し始めていますし、久美と航一の関係もどう変化していくのか。まだまだ一波乱も、二波乱もありそうな『不機嫌な果実』最終話。果たして60分内で綺麗なENDを迎えることが出来るのか、期待と不安を抱えそうですが、あああ、こう来たか!!と視聴者を唸らせる展開で終わってほしいなとは希望します。吾郎さんに関しては、第六話の号泣シーンに航ちゃんが可哀想で、出来れば少しでも幸せで格好イイ姿を演出していただけると嬉しいなとは思っていましたが、まあ、どんな形であれ役者、稲垣吾郎を見せていただけるような演出であればもういいかなって。今はこういう状況なので、その役者でなければこの役を演じられない、そう評価されることが何より大事で、何よりこれからの吾郎さんの強みになって、次に繋がってくれるはずなのでね。

というわけで、今夜23:15(関西地区12:24、他地域によっても遅れあり)の『不機嫌な果実 最終話』に乞うご期待!!

あ、最終当日に制作の横地郁英ゼネラルプロデューサーによる番組に関する記事がUPされ、なかなか面白い内容でしたのでこちらにもリンクしておきます。

 

www.oricon.co.jp