シネマナビと『判決、ふたつの希望』
9月5日(水)発売【anan No.2117】の稲垣吾郎シネマナビ!では『判決、ふたつの希望』(2018年8月31日(金)全国公開中)を紹介。
キリスト教徒であるレバノン人男性とパレスチナ難民の男性との口論が裁判沙汰となり、やがて全国的な事件へと発展していく様子を描き、第90回アカデミー賞でレバノン映画として初めて外国語映画賞にノミネートされたドラマ。主演のカエル・エル・バシャが第74回ベネチア国際映画祭で最優秀男優賞を受賞するなど、国際的に高い評価を獲得した。クエンティン・タランティーノ監督作品でアシスタントカメラマンなどを務めた経歴を持ち、これが長編4作目となるレバノン出身のジアド・ドゥエイリ監督が、自身の体験に基づいて描いた。(「映画.COM」より抜粋)
脚本:ジアド・ドゥエイリ/ジョエル・トゥーマ
出演者:アデル・カラム/カメル・エル・バシャ/リタ・ハーエク/クリスティーン・シュウェイリー/カミール・サラーメ/他
配給: ロングライド
制作国: レバノン・フランス合作(2017年)
上映時間:113分
ここから先はシネマナビで紹介された映画『判決、ふたつの希望』の内容について触れるため、“続きを読む”をクリックしてください。
中東はレバノンの首都、ベイルートの住宅街で起こるパレスチナ難民でアパートの補修作業の現場監督をしているヤーセルと、住民でキリスト教徒政党を支持し、パレスチナ人が嫌いなトニーの互いへの反感がエスカレートし、ついには暴力沙汰となった結果、裁判となり、次第に彼ら二人をさしおいてヒートアップする周囲に果ては国家的な問題へと発展していく騒乱物語。
登場人物それぞれが持つ闇は、中東の歴史に根差す闇そのものでもあり、その根底にあるのは貧しさであり、「信仰のためというより、生きるための実際的なことのためのようにも見えるので」と吾郎さん。
一方からすると加害者にしか見えなくても、視点を変えると被害者となりうる。ましてやそこには長い、長い歴史があるわけで、「それぞれの哀しみの質が少し違って」というコメントがいい。そう、誰か一人が被害者なんてことがないように、その被害者が抱くそれぞれの哀しみは決して誰一人として同じ哀しみではないのだ。きちんと登場人物一人、ひとりが描かれいるからこそ、物語としての説得力も出てくるのだろう。
争いを避けるためには寛容であることが何よりも大事ではありますが、「人には感情があるから難しい」まさしくそれで、だからこそ、この物語がどう転がり、希望ある結末になるのか、観るのが非常に楽しみです。
公式Twitter
\🎬9/5(水)発売『anan』稲垣吾郎 シネマナビ!で『#判決ふたつの希望』ご紹介頂きました✨/
— 映画配給会社 ロングライド (@longride_movie) 2018年9月5日
【暴言による裁判沙汰が社会を揺るがす騒乱へ。極上のレバノン映画。】
ご紹介ありがとうございます❗️ぜひご一読くださいませ👀#稲垣吾郎 さん #シネマナビ! pic.twitter.com/h4Lx0OlnHH