- 考える葦 -

某男性アイドルグループ全活動期メンバーで、左利きな彼(稲垣吾郎)を愛でる会

『編集長 稲垣吾郎 #85』(2018.08.15放送分)

8月15日(水)に放送された『編集長 稲垣吾郎』の第85弾。

 

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吾郎稲垣吾郎です。僕が編集長となって皆さんと一緒に女性誌を作っていくというラジオ番組。今週はどんなネタが届いているんでしょうか。それでは、編集会議を始めよう♪」
2018年8月15日(水)『編集長 稲垣吾郎 #85』より

 

■「GORO's Column」……吾郎さんは今年お仕事で、北海道、岩手、三重、福岡、京都などの地方だけではなく、韓国、グアム、ウィーンなどの海外にも行かれ、移動距離もホテル滞在数もすごいと私は思ってるのですが、吾郎さん振り返ってみていかがでしょうか。

f:id:kei561208:20180722231412p:plain って、すごいね、何か僕より僕のこと知ってますね。え、そうでしたっけ。まっ、福岡は行って、三重……あ、そうかそうか。ねえ、でもこれあれ、北海道? 北海道、稲垣吾郎さん行きましたか? 岩手はでも舞台挨拶ですよね、盛岡からやって。北海道、北海道。ねえ、夕張市長さんと対談させていただいたり。まあ、まあ、実際北海道には行ってはね、まだいない。夕張の方もそうですけど、うん。ねえ、行きたいけどねえ。
そっか、海外はね、この間もウイーンの番組が放送され、以前、何かブログであの海外に行って飛行場の写真を出して、はい。で、ちょっと海外に行って来ましたって、あのそこで何かウィーンだとは言ってなかったんでね。ま、あれがウィーンだったのかなって、多分その写真を見て思う方が多いと思うんですけど、あれはウィーンじゃありません。あのね、ウィーンに行ったときなんだけど、カタールです。中東です。
何かね、何気に中東って僕、多分、生まれて初めて行ったから。“行った”って言わないけどね、トランジットなんで。まあ、でも3時間ぐらい空港で。あのね、ウィーン行ったとき、行きは直行便だったんですよ。帰りはちょっとどうしてもあの中東を経由して帰る。何気に嬉しくてね。それで結構写真をね、あの結構撮りまくって。何かあの赤土というか、砂漠というか、ねえ、あの空港からもわかるじゃないですか、中東の。で、何か写真を撮って。さらに1回飛行機から降りると、空港の中ラウンジで待つじゃないですか。もうすごいの、空港。やっぱ中東の空港。ドバイとか半端じゃないって言うじゃないですか、お金持ちな国ですから。
ドバイとかなんてさ、空港でフェラーリスーパーカー売ってるとか何かよく聞くじゃないですか。免税店でとか、ねえ。いや、このね、ドーハもすごかったですよ、空港。だって空港内にあれですよ、電車が走ってましたよ。モノレールが。天井があるのに。
すげえ、もう宇宙ステーション。もう何かコロニーの中みたい、ガンダムの世界だよね、うん。ラウンジもすごかったしね。あ~、何かいいなあ、中東。すごいなあ。何か本当にもうかなり贅を極めた感じで、はい。さらにさあ、ちょっとこう飛行機に乗るときに一瞬バスに乗るじゃないですか。まあ、その便によるけど。そのバス降りて、最後に飛行機に乗りこむときに何かちょっとだけ中東の熱風を感じたんですよ。あ、こんなやっぱ暑いんだと思って。ま、今の日本と変わんないかもしれないんですけど、はい。何かね、初めて中東の空気に触れることがね、出来てね、何か僕はそうすごい、ちょっと感激したんですよね。初中東だったんで、うん。そう、その機内からのね、写真だったんですよ。飛び立つ前に撮った、そう。でも行ったうち入るのかな。「俺、中東行ったことあるぜ」って言ってもいいんだよね。あ、発行されてないか、パスポートが。行ったことになんないんだ、ふ~ん、なるほどね。
まあまあ、でもまあ、それ以上にというか、ウィーンへの旅は本当に素晴らしかったのでね、番組でもいろいろとコメントしてましたけれども、うん。
そうですね、ウィーンのこととかまだあんまり話してなかったし。まあ、あの番組ではまあ、もちろんその辺には触れていないんですけど、いろんな美術館に行ったりとかね、はい。後はいろんな宮殿とか、教会とかいろんな場所に行って来て、結構そういう時間もあったので。何か写真とかも結構いろいろと収めたので、何かまた改めてブログとかでね、何か投稿してみようかなと思ってますけれども、はい。

ameblo.jp


Dante Klein & Jantine - what i like about u (Official Music Video)

 

『編集長 稲垣吾郎ビックカメラコジマの提供でお送りします。

 

■「GORO's Search」……さあ、今週はですね、夏休みお盆特集ということでたっぷりと音楽を皆さんと一緒に聴いていきたいと思いま~す。

 

f:id:kei561208:20180621012743p:plain 先日、一足早い夏休みを取ってベトナムはダナンというビーチリゾートに行って参りました。プライベートビーチのハンモックに揺られながらとてもいい気分になってしまった曲、元ヴァン・ヘイレンのデイヴィッド・リー・ロスの『Just Like Paradise』をリクエストします。

f:id:kei561208:20180722231412p:plain うん、いいですね。何かこれ、元ヴァン・ヘイレンの曲よりもビーチの話が気になるな、ダナンの。ハンモック、いいじゃないですか。へえ、プライベートビーチでハンモックか。行ったことないな。ベトナムはね、ありますけど。ねえ、仕事でも1回あるかな。プライベートでもあるけど、ダナンはないなあ。リゾートはないなあ。
まあ、でも今こういうね、東南アジア本当にもうリゾート開発って言うか、もうよくそれこそ女性誌とか見てると、どこにでもいろいろな、ねえ。もう本当にヨダレが出てきそうなビーチリゾートホテルがいっぱい特集されてますね。ダナンもそうなんですね。まあ、そういう夏にぴったりな曲ということなので、ねえ、Mさんからのリクエスト聴いてみましょう。

 

f:id:kei561208:20180723000424p:plain デイヴィッド・リー・ロス『Just Like Paradise』

 

f:id:kei561208:20180621012743p:plain リクエストはJUDY AND MARYさんで『KYOTO』作詞作曲はTAKUYAさんで京都出身だそうです。最初のイントロを聴くと京都の街や空気を感じます。会いに行くわ、汽車に乗ってという曲の出だしが何となく好きな誰かに会いにいくのだなあとキュンとなります。

f:id:kei561208:20180722231412p:plain へえ、これジュリマリのTAKUYAさんっていうのは京都出身なんだね、へえ。楽屋で聴いてみようかな。

 

f:id:kei561208:20180723000424p:plain JUDY AND MARY『KYOTO』

 

f:id:kei561208:20180621012743p:plain クソ野郎と美しき世界」のエンドロールに流れていた『地球最後の日』をリクエストします。忘れもしない4月6日金曜日、その日は仕事が定時に終わったので「クソ野郎」の初日を観に行くことができました。舞台挨拶のシーンがスクリーンに流れていた頃、マナーモードに設定されていた私の携帯がジージー震え続けました。でも、私はもちろん無視してスクリーンに夢中になって着信は無視、映画を堪能しました。そして素敵な歌声のエンディングを迎え、映画は終わりました。初めて聴いた曲なのに優しい歌声がなぜか耳に残りました。で、心の中で歌詞を繰り返しながら、“あ、そういえば着信があった”と思い出しました。で、着信元はもちろん私の一番好きな人からでした。歌詞と同じで急用ではない、ただの冷やかし電話でしたけど。この曲を聴くたびに、あのときの映画とリンクしたような不思議な気持ちになりますという。

f:id:kei561208:20180722231412p:plain ふ~ん、群馬県Cさん。映画の歌詞の内容とリンクしたんですね、面白いですね。映画観てる最中に着信ってありますもんね。まあ、もちろんマナーモードにしてるんで、本当は電源を切っておかないといけないかもしれないですけどね。まあ、でも何かブ~って震えて、はい。でも何かこの曲ってそういうメッセージもあるよね。映画の中へのエンディングで流れるし、曲の内容がやっぱ映画を観ているときにねえ、電話をしたっていうようなね、歌詞も綴られてるので、うん。まあ、良かったですね、一番好きな人からの電話で、うん。そっかそっか。いつまでもね、何かこの曲を聴くたびに多分そのことを思い出すんでしょうね。
ねえ、でも、この曲は本当に僕も気に入って。でもまだこれ1回もアレですよね、歌ったことはないんですよね。Amazonで配信されてるんですけど。ねえ、「ななにー」とかさ。ねえ、そういったもので歌ったことないんですけれども。ねえ、これ草なぎくんのギターとかで披露したいですよね、うん。

 

f:id:kei561208:20180723000424p:plain クソ野郎☆ALL STARS『地球最後の日』

 

■「GORO's Essay」……先日、「ななにー」の中で財布を落として男の子が交番に届けてくれたあと嬉しそうに話してましたが、恐ろしいことです。稲垣吾郎なんですから気をつけてください。不思議です。至ってきちんとした生活をしてる編集長なのに、どうして失くし物、落とし物が多いのか。それによって困った事態は起こらなかったのか本当に心配です。個人情報が漏れないように気をつけてください。

f:id:kei561208:20180722231412p:plain どうもすいませんでした、失礼いたしました。何かね、きちんとした生活してないんじゃない、結局は。どうなんでしょうね。きちんとした生活されてますよってよく最近言って頂くことが多いんですけど、ま、早寝早起きしたりとか、お花を何か生けたりとか。まあ、何かきちんとしたところを結構ブログとかでは生活の中でも紹介しているんで、うん。僕のイメージ戦略でしょうかね。
意外とまあ、抜けてるところもありますからね、うん。何か、まあ、そういうエピソードとかはあんま話すこととか、あえてね、きちんとしてないものを。まあ、でもそういう何か両極端な自分をね、ブログとか、Twitterとかでも表現していってももしかしたら面白いかもしれないし。まあ、意外とおっちょこちょいですしね、僕も、うん。まあ、何か決してきちっとして穏やかなわけでもないし、いろいろな自分がやっぱいますからね。ただまあ、財布を落とすっていうのはもうダメですよね、確かに。
まあ、でも何か財布落としてなくすのと、携帯なくすのどっちが嫌ですか?
やっぱ携帯の方が怖くない? 財布だったらさ、まあ、お金入ってたらもちろん。まあ、止めたりとかさ、カード。ま、そんときも一瞬カード止めましたけど。まあ、でも、そうか免許とかも入ってたりすると大変ですよね。携帯もでも何か、あ、でも携帯だとそうか、暗証番号入れとけば、まあでもわかんないよね。あ、そうか。携帯はね、1カ所ですむけど、財布だったらいろんな箇所に電話しないといけない。手間暇考えると、う~ん。まあ、でもゾッとするよね。携帯も財布も。ちょっとなくしたときって。
ないって思ったときね。よく僕もドキッとします。何かね、よくあるのはね、車ん中。自分で運転してて、携帯ポケットに入れてて、スルッと落ちちゃってて。で、そのまんま車から降りて、家に帰ってきて“あれ、携帯ないなあ”って。車の座席に落ちてるとかね、結構ドキッとしますよね、うん。
いやいやいや、まあ、でもね、本当にこうやってAさんが心配してねえ、僕に怒ってくれるぐらいですから、ありがたいことだなと、うん。お母さんに注意されてるみたいな。いやまあ、でも本当ですよね。こういうこと言ってくれる人が段々いなくなってきますからね、年齢とともに。言い合いましょう、皆さん。
ねえ、確かにね、本当にもう個人情報とかね、僕はこういう仕事してるわけですからねえ、うん。おっちょこちょいな自分なので、気をつけたいなとこれから思っています。Aさん、どうも申し訳ございませんでした。

⇒い、意外と?あれw?

 

■「GORO's Music Library」……僕の音楽ライブラリーから今の気分に相応しい曲をお届けする「Music Library」今日はですねえ、そうだなあ。今、舞台公演中ということで、カーペンターズの『Yesterday Once More』
カーペンターズと言えば、昔、島崎和歌子さんにアルバムを貸してなかなか返さなかったというエピソードを「おじゃMAP!!」で暴露されていましたけれどもねえ、うん。
でも何か本当に、ねえ、何かいつでも聴けるよね。何だろうね、カーペンターズって。
すごいよね、うん。季節も問わず。ねえ、どんな気分でもぴったり嵌まるってすごいですよね、はい。まあ、ずっとこれからも聴き続ける音楽なんだと思うんですけれども。皆さんにも聴いていただきたいと思います。

 

f:id:kei561208:20180723000424p:plain カーペンターズ『Yesterday Once More』

 

吾郎「さあ、ということで、ねえ、もう絶賛京都劇場で公演中ということで、今ちょうど中日ぐらいでね、はい。まあ、26日まで長いけどねえ、まあ、どうにか。まあ、でも本当パワーをいっぱい貰えるんで何かちょっと超人的な力が出てくるというか、舞台は。うん、まあ、本当に楽しい夏を皆さんと過ごしていきたいなと思っておりま~す。
皆さんからのメッセージをお待ちしております。
『Goro's Column』へは身の回りのちょっとしたエピソードをお寄せください。興味のある話題を特集する『Goro's Search』、リスナー記者の皆さんからネタをお待ちしております。リクエストは『Goro's Break Time』。お便りは『Goro's Essay』。そして『Goro's Music Library』では、僕の音楽ライブラリーから今の気分に相応しい曲を選曲します。
メールアドレスは“goro@joqr.net”。ハガキの方は郵便番号105-8002 文化放送「編集長 稲垣吾郎」まで。お相手は吾郎編集長こと、稲垣吾郎でした。
それではまた来週、バイバ~イ♪」

2018年8月15(水)『編集長 稲垣吾郎 #85』より

 

【編集後記 2018年8月15日(水)#85】

今回の「編集長 稲垣吾郎」は「Break Time」に頂いたメッセージとリクエスト曲をたっぷりとお届けしました。


このコーナーには、エピソードと合わせてさまざまな曲のリクエストを頂いております。
ぜひ、メッセージをお寄せくださいね。


もちろん、引き続き、「私は〇〇女子です」という情報、吾郎編集長に取り上げて欲しい話題や「特ダネ」、お待ちしております!

2018年8月15(水)『編集長 稲垣吾郎 #85編集後記』より 

 

www.joqr.co.jp

『ファーストラヴ』と『ゴロウ・デラックス』

2018年8月9日放送の『ゴロウ・デラックス』第309回目のゲストは、第159回直木賞受賞された作家、島本理生さん(35歳)

登場とともに受賞作家恒例となっているお祝いの花束が吾郎さんから贈られ、まず今の気持ちと問われると、やはりずっと緊張して待っているので“ホッとしています”と島本さん。

島本さんは2001年17歳のとき、『シルエット』で群像新人文学賞優秀作を受賞し、作家デビュー。

 

シルエット (角川文庫)

シルエット (角川文庫)

 

 

2005年、自身の代表作となる『ナラタージュ』が66万部を売り上げるベストセラーとなり、昨年映画化され話題に。

 

ナラタージュ (角川文庫)

ナラタージュ (角川文庫)

 

 

何と過去には芥川賞4回、直木賞2回ノミネートされ、今年晴れて直木賞を受賞。

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 島本さん&ゴロウさんはお花見仲間!

実は島本さんとは2度お会いしたことがある吾郎さん。というのも、西加奈子さんのお花見の会にお呼ばれした先に島本さんがいらっしゃるそうなのですが、吾郎さんがお花見の会に行くのは大体後半に入ったころ。お昼から楽しんでいる皆さんはちょっぴりお酒が入っているためか、そういう雰囲気の島本さんしか見たことがない吾郎さん。作家の皆様もお酒の勢いで吾郎さんの登場に、「わーっ、稲垣吾郎だ! 稲垣吾郎だ!」とハイテンションに作家さんではない反応w

そのときはお酒が好きな島本さんも普段なら遠慮して聞けないような“40代男性の恋愛”について吾郎さんに質問をしてしまったらしく……ちなみにそのお花見の会を6時ごろ抜け、その後、吾郎さんは映画の舞台挨拶に登壇吾郎:お酒飲んで舞台挨拶しましたけど、何か?)

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 受賞祝いはお花よりお酒!?

そんなお酒好きな島本さんも、受賞で嬉しい悲鳴を上げる出来事があったそうで。賞を受賞したらお祝いでお部屋がお花でいっぱいになりますよと出版社の方に言われていたそうですが、気がつけば8割がお酒だったというw

 

 

好きなのはお酒を認めつつ、常日頃、恋愛小説を書いている女性の作家の家にビール瓶24本が届くのはいかがなものかと島本さんw

というわけでそろそろお酒の話は横に置いて、今回の課題図書は直木賞を受賞作、

 

ファーストラヴ

ファーストラヴ

 

 

【あらすじ】
主人公は臨床心理士・真壁由紀。父親を殺した女子大生・聖山環菜の“殺人の動機”を探っていくミステリー小説。
物語の特徴は環菜だけでなく、登場人物が皆、あるを抱えていること。たとえば環菜は自傷行為や虚言癖、主人公の由紀は両親との確執や旦那への秘密など。容疑者、環菜を取り巻く多くの登場人物が異なった心の傷を抱えている。

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 心に闇を抱える登場人物たち

初めて島本さんの作品を読んだ吾郎さんは、お花見の会で知る彼女とのギャップに驚いたそうですが、外山さんも最後には切なく、涙なくしては読めなかったそうです。

物語の見どころの一つは臨床心理士・由紀が容疑者・環菜から殺人の動機を聞きだそうとする取材シーン。その部分を吾郎さんと外山さんが朗読。

 

由紀(外山)「そういえば、お父さんの絵画教室で絵のモデルをしていたのは何歳くらいの頃から?」
環菜(吾郎)「え?」
ナレーション(外山):環奈はなにを言われたか分からないというように訊き返した。
由紀(外山)「環奈さんは時々、お父さんの教室の絵のモデルをしていたって」
環菜(吾郎)「えっと、小学生の高学年とか、それくらいだと思います」
由紀(外山)「そこにいた生徒さんに、変なことされたことはない?」
ナレーション(外山):私が尋ねると、環奈は驚いたように、ないです、と答えた。
由紀(外山)「じゃあ、質問を変えるね。絵のモデルをしていたとき、お母さんはどうしてたの?」
環菜(吾郎)「たぶん……買い物とか。どこかにはいたと思いますけど。あ、違う、料理教室です。それで土曜日の午後は母がいないからって、デッサン会をやってたんです」
由紀(外山)「なんでお母さんがいない間だったの?」
環菜(吾郎)「それは、父が、集中できないからどっか行ってろって」
由紀(外山)「じゃあ、あなたは絵の生徒さんたちのことは好きだった?」
ナレーション(外山):環奈は困惑したように首を横に振った。
環菜(吾郎)「好き、ではないけど」
由紀(外山)「じゃあ、もし彼らに対する印象を、あなたが一言で表すとしたら?」
ナレーション(外山):彼女は言葉を飲み込みかけた。私は小声で、言って、と促した。
環菜(吾郎)「気持ち悪い」
ナレーション(外山):その言葉を口にした瞬間、環奈は目を見開き、赤く染まった涙袋を伝って涙が落ちた。
環菜(吾郎)「え……どうして?」
ナレーション(外山):私はすぐに訊き返した。
由紀(外山)「環奈さん、どうしてって?」
環菜(吾郎)「なんで、私、気持ち悪いって思ったの。え、全然分かんない。どうして」

『ファーストラヴ』より一部抜粋

 

島本さんがこだわったのは、由紀が臨床心理士としてカウンセリングをするような立場で環菜に語りかけていくところ。単純に患者の過去を引き出せばいいわけではなく、きちんと段階、段階を踏んで、環菜の心を開いていくことによって自分の過去を整理したり、自覚することで本当の自分を取り戻すことが一番大事だと。“謎が解ければいいということではない”そこがこの小説では大事なところだと島本さん。元々、島本さんは10代のころから臨床心理学に感心があったそうで、心理学関係の本は読んでいたのです。いつか心理分析みたいな形で人の心を探っていくような小説を書きたいとずっと思っていたのだとか。

これまでもトラウマのある主人公を書いてはきたものの、結局、似たような経験がある人はわかる、経験がない人は主人公に共感できないという声が多く、わかってもらえない人にわかってもらえるようにすることはより小説として伝わるのではないかと島本さんは、あえて客観的に臨床心理士の視点から環菜の内面を見ることにしたのです。

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 母となって変わった「家族」の描き方

今回の『ファーストラヴ』で島本さんが描きたかったテーマは「家族」

思春期の心の傷の問題に関心があって小説に書きたいと思っていたのですが、これまでであれば親子関係であれば娘の視点だけで書いていたものを、7年前に出産して子どもを生んだおかげで母親の視点もわかるようになってきたので、すごく親子関係の難しさが身に沁みるようになったと。子育てを習ったこともなく、いきなり本番で子育てをしている自分が子どもに悪い影響を与えていないだなんて確信を持って言えないと。だからこそ、その難しさや危うさを小説に書いてみたいという思いが強くなったのです。

そんな危うさが感じられる父親を殺してしまった環菜と、環菜の母親の親子関係が描かれた部分を吾郎さんと外山さんで朗読。

 

由紀(外山)「環奈さんの腕の傷を見たことはありますか?」
母親(吾郎)「もちろん。それがなにか?」
ナレーション(外山):と環奈の母親は平然と訊き返した。
その返答を少し意外に感じつつも、
由紀(外山)「環奈さんにそのことについて訊いたことはありますか?」
ナレーション(外山):と重ねて尋ねた。
母親(吾郎)「ありますよ。鶏でしょう」
ナレーション(外山):私はつかの間、言葉をなくした。
母親(吾郎)「学校に遊びに行ったときに鶏に襲われた傷でしょう。それがどうしたんですか」
由紀(外山)「環奈さんが、そう言ったんですか? いつ頃?」
母親(吾郎)「私がハワイに行っていたときだから、小学校を卒業した年です。あの子、そういうところがあって、昔から変な怪我をよくしてくるんです。妙にぼうっとしてるもんだから」
由紀(外山)「鶏に襲われたと、環奈さんが」
ナレーション(外山):くり返すのも馬鹿馬鹿しかったが、環奈の母親は、そうです、と真顔で相槌を打った。
由紀(外山)「その後は、傷が増えたりしましたか?」
母親(吾郎)「分かりません。数えたわけじゃありませんから。それがなんだっていうんですか」
由紀(外山)「私がお訊きしたいのは、環奈さんがなにか精神的に追い詰められていて、そのことにお母様も気付いていたんじゃないか、という点です」
ナレーション(外山):てっきり激昂されると思った。けれど環奈の母親は妙に淡々と答えた。
母親(吾郎)「追い詰められていたことなら、あったでしょうね。あの子、昔から脆かったから。夫も気難しい人で、私もそれなりに苦労しましたし、それくらいは気付いていますよ。でも、そんなの最終的には本人がどうにかするしかないでしょう」

『ファーストラヴ』より一部抜粋

 

実際に色んな臨床心理士にお話を伺って、一見、父親との関係性に問題があるように見える子は、実はお母さんがその子どもを助けないことが多いのだそうです。

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 父子の問題に隠れた母親の本音

子どもをかばうことなく父親の味方をしたり、どちらの味方もせずに完全に見て見ぬふりをする。夫が怖いとか、どうしていいのかがわからなかったりするのかもしれませんが、その場合、実は物理的に加担はしていなくても、見えないフリをすることで母親が子どもを追いつめている。という場合が結構あると臨床心理士から聞いた島本さん。ちなみに島本さんご自身も親が芸術家活動をしており、海外に行ったりと不在も多く、10代のころからほぼ一人暮らしに近い生活を送っていたそうです。寂しかったのも確かですが、ただ一人の時間が多かったため、結果として本を読んだり、物を書いたりと今の仕事に繋がったのかもしれませんと島本さん。作家さんはそうやって内にこもって、一人の時間が長いからこそ、なれたところがあるなと思っていたところ、朝井リョウさんの出現によってそれは打ち砕かれてしまったのだとかw

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 出会いは作家合コン!?

 

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島本さんのご主人も佐藤友哉さんという、2007年には『1000の小説とバックベアード』という小説で第20回三島由紀夫賞を史上最年少受賞した作家さん。きっかけは作家合コンだったそうで吾郎:ちょっと待って。作家合コンは呼ばれていない……あ、作家じゃないからか)

作家合コンの食いつく吾郎さんですが、十数年前に1度だけあったそうで(吾郎:一度か)、合コンをしたことないので合コンをしてみたい作家さんが何人かいたらしく集まったわけですが、当時の佐藤さんは人と目を合わせて喋ることが出来なかったそうで、島本さんの印象では何かずっと下を向いて喋っている柄物を着た男の人がいるぐらいだったのだとかw

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 結婚マル秘エピソード

そんな二人でしたが、帰りは一緒のタクシーで、お互いに降りてみたら斜め向かいに住んでいたのが発覚。それから何度か知人らと一緒に飲んでいるうちにある日突然、他の作家さんたち何人かと一緒に食事をしている最中、「僕たち結婚することになったんです」と佐藤さんが報告。当時はつきあってはいたものの、結婚に関する記憶はなく、皆から祝福の言葉を言われるものの、島本さんは何が何だかわからずにキョトンと。佐藤さん曰く、島本さんが結婚に関することを言ったと言い張るものの、島本さんは覚えもなく、よくわからないうちに結婚することになっていたそうです。

吾郎「きっと島本さん、酔ってたんですよ」

ただし、始まりが始まりだったせいか、一度は離婚。離れて何年かしたころに、夫との生活にあの人が私が作家であるということに一番理解があったことに思い至り、紆余曲折の末に復縁に至ったそうです。

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 山田くんの消しゴムハンコ 

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⇒『ゴロウ・デラックス』を通じて西加奈子さんと出会い、そしてお花見の会に誘われ、気軽に応じた結果、色んな作家さんたちとの交流がより広がっていった吾郎さん。それもまた吾郎さんにとっての新しい世界の一つだったでしょうし、より稲垣吾郎という人を深めてくれるものの一つになったのだと思うと、こうやってちらりとですがその世界を垣間見ることが出来て嬉しいです。『ゴロウ・デラックス』という番組と出会えて吾郎さん本当に良かったなと思いますし、だからこそ、大切に守っていきたいとも改めて思います。

 

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 公式Twitter 

 

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 出版社Twitter

 

 

 

 

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『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2018』ラインナップ

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2018年8月18日(土)21時00分よりフジテレビ系にて放送される『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2018』の全話ラインナップが出そろいましたのでご紹介。

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 『見えない澱』 

脚本:三宅隆太
演出:森脇智延
出演神木隆之介内田理央岡山天音/他

【あらすじ】

不動産会社に勤める佐々木裕介。入社して3年目、ようやく仕事にも慣れてきたある日、裕介の大学時代の同級生・井口真梨恵(内田理央)が不動産屋を訪ねてくる。真梨恵は、同じく大学時代の同級生・駒田和哉(岡山天音)と一緒に住む物件を探して欲しいという。和哉からの家賃や駅近といった条件に見合う物件がなかなか見つからず、とうとう和哉は裕介に事故物件の紹介を依頼する。和哉と、事情を知らない真梨恵は、その物件を気に入り住み始める。その部屋は、以前クローゼットの中で男が首を吊っていたのだった。数カ月たったある日、裕介を訪ねてきた真梨恵はやつれていて、和哉の様子に異変を感じていた……。

 

【公式】ほんとにあった怖い話×神木隆之介は見た!隠された事故物件

news.mynavi.jp 

  

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 『毟り取られた居場所』 

脚本:鶴田法男/山上ちはる
演出:下畠優太
出演菜々緒/飯豊まりえ/小野武彦/他

【あらすじ】

病院の内科で看護師として働く村田久美子(菜々緒)は、高齢の入院患者・五十嵐徳治に手を焼いている。雑菌が院内に入り込む危険性から鉢植えの植物を病室へ持ち込むことは禁止されているが、五十嵐は黒竹の植木鉢を病室に置きたいとこだわっていた。久美子の説得により、五十嵐は観念して手放したものの、黒竹が寂しがっているから返して欲しいとうわごとのようにつぶやきながら五十嵐は亡くなってしまう。久美子も、この黒竹に何か奇妙なものを感じていた。五十嵐が亡くなったことで、黒竹をこっそり自宅に持ち帰る久美子。ある夜、久美子が寝ていると、いるはずのない猫の鳴き声が聞こえてくる・・・

 


【公式】ほんとにあった怖い話×菜々緒が取り憑かれた黒い竹

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 『ナニワ心霊道』 

脚本:酒巻浩史
演出:森脇智延
出演:よしこ(ガンバレルーヤ)/まひるガンバレルーヤ)/桐山 漣/余貴美子/他

【あらすじ】

よしこが、まだ芸人としての仕事がなくスナックでアルバイトをしていた時の出来事-。常連客が連れてきた柴崎雄二(桐山 漣)と、千佳ママ(余貴美子)の薦めもあって、よしこは連絡先を交換した。数日後、柴崎からよしこに「明日、ひま?」とのメールが届く。デートの誘いかと思ったよしこだったが、翌日連れて行かれたのは、柴崎の父親の部屋だった。この間亡くなったため、遺品整理を手伝って欲しいという。一生懸命働くよしこに、柴崎が父の形見の黒い数珠をプレゼントする。男性からの初めてのプレゼントに喜ぶよしこだったが、それ以来、よしこが相方のまひると同居する部屋で、おかしな事が頻繁に起こるようになった……。

 

【公式】ほんとにあった怖い話×ガンバレルーヤよしこ実体験!

news.mynavi.jp 

 

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 『迷い道に憑く女』 

脚本:酒巻浩史
演出:下畠優太
出演:平 祐奈/他

【あらすじ】

親の転勤で田舎に引っ越したばかりの女子高校生・金子初美(平祐奈)は、まだ新しい土地になじめないでいた。ある夏の日、いつもと違う道を行こうとしたところ、山道に迷い込んでしまう。ふと気付くと、髪の長い女が不気味に近づいてくるのだった……。

 


【公式】ほんとにあった怖い話×女子高生の平祐奈が逃げて逃げてひたすら逃げる!

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 『姿見』 

脚本:穂科エミ
演出:星野和成
出演葵わかな今田美桜桜田 通/宮澤竹美/桜井ユキ/他

【あらすじ】

ファミリーレストランでアルバイトを始めた近藤萌絵(葵わかな)は、バイト先で同い年の藤本裕子(今田美桜)と知り合い、姿見をプレゼントされる。ある夜、萌絵が寝ていると、部屋にあった姿見に異変が起こる……。

 


【公式】ほんとにあった怖い話×葵わかなが逃げ惑う!鏡女の恐怖…

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 『果てからの念波』 

脚本:酒巻浩史
演出:星野和成
出演北村一輝/濱津隆之/しゅはまはるみ/真魚/吉田羊/他

【あらすじ】

会計士を営む中井俊英(北村一輝)は、ある日訪ねたリサイクルショップで、年代物の短波ラジオに惹かれ購入する。家に帰り短波ラジオをつけると、「う、う、う、」と人のうめき声のような不気味な音が聞こえてきた……。

 


【公式】ほんとにあった怖い話×北村一輝が恐怖に戦く!ラジオから聞こえてくる声は… 

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各話の役者さんはもちろん、今話題抜群の映画『カメラを止めるな!』からそのまま3人が登場するあたり、このドラマへの力の入れようというものがわかるものです。

放送は今週土曜日21時00分から23時10分までとなっておりますので、よろしければご視聴くださいませ。