【考える葦】

某男性アイドルグループ全活動期メンバーで、左利きな彼(稲垣吾郎)を愛でる会

舞台『LIFE LIFE LIFE~人生の3つのヴァージョン~』千穐楽への流れと感想

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2019年4月6日(土)よりBunkamuraシアターコクーンにて幕が開いた『LIFE LIFE LIFE~人生の3つのヴァージョン~』も、早いもので4月30日(火)にて千穐楽を迎えました。今回は初日を迎えて以降の千穐楽に至るまでの流れをケラさんらのTwitterなどで紹介しつつ、いつもながら簡単に舞台の感想を残しておこうと思います。 

 

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月6日(土)初日

  

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月7日(日)2日目

 

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二回目の公演が無事に終わり、みんなが次々に帰っていく中、私は楽屋着のまま、芝居を観に来てくれたプロデューサーのお孫さんに、バレエを教えて貰いました。 Iちゃんはもうすぐ発表会があるので暇があれば振りの練習をしています。 素直で利発なIちゃん。話していると本当にこっちが楽しくなります。 しのぶちゃん、面白かったよ💓と言われて幸せでした。今日も楽しい一日でした。 昔、二回公演の後に、まだ興奮していて、あー楽しかったもう一回やりたい❣️と言ったらニーナこと、蜷川さんに、バケモン😃と言われたことを思い出してしまった。 あーあ、逢いたいなあ。シアターコクーンにいるのに蜷川さんがいないのが、寂しいなあ。 頑張ります!楽しみます! コメント本当にありがとうござます😊 #シアターコクーン #蜷川幸雄 さん #大竹しのぶ #Iちゃん、また、バレエ教えてね💓

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月9日(火)3日目

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今日は二回公演。シアターコクーンさんからの差し入れの美味しいすき焼き弁当を食べ始め、急に、台詞の意味が気になったあたいは、お食事の途中なのに台本を開き始め、お箸を持ちながら読み始めました。今一回終わったばかりなのに😅そいでもって自分の台詞じゃないところまで口に出して言い始めて、あっ、この台詞は、こんな意味なんじゃないかと、まるで推理ゲームの謎解きの様に発見する喜びに浸るのでした❣️そこを写真に撮られてた! だから芝居は面白い。 演出のケラさんにまた話してみようっと! どこまでもどこまでもやってもやっても、果てしないなあ。 頑張ります😅 髪の毛立ってるし、スッピンだし。 まあ、いいか😅 #楽屋 #今半すき焼き弁当🍱 #ごちそうさまでした💕 #大竹しのぶ #lifelifelife #Bunkamuraシアターコクーン チケットが、取れない方もいらっしゃると聞きました。あー、ごめんなさい。 あー、でもどうにも出来ない、ごめんなさい。 とにかく一回一回誠実に頑張ります。

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月10日(水)4日目

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月11日(木)5日目

 

 

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月12日(金)休演日

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月13日(土)6日目

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月14日(日)7日目

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月15日(月)8日目

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今日は昼夜の二回公演。 今日のお弁当は、演出の#ケラリーノサンドロヴィッチ さんからのカレーです。 カツも付いていて、ボリュームたっぷり。 夜公演もこれで元気よく出来ました😊 あー、美味しかったなあ。 私はいつも食べないとダメだと思い込む方で、特にご飯を食べないと出来ないと思い込む方で、とにかく舞台中は、食べる事を常に意識しています。だから、逆に公演中は、太ってしまうタイプです。 カレーも美味しく頂きました。 そして、苦しくなってしまったのさ😅 まぁいいか😅 あっ、ケラさんにカレーのごちそうさまだけ言ってダメ出し聞いてない😨 #ケラさん、ありがとうございました。 #lifelifelife #段田安則 さん #稲垣吾郎 さん #ともさかりえ ちゃん #大竹しのぶ

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月16日(火)休演日

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月18日(木)9日目

 
 
 
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休演が2日も続きました。久しぶりのソワレがこれから始まります。出の前の私はいつもこんな感じです。とりあえず2日分載せてみました。 一回一回楽しくきちんと、より進化できるように今日からまた頑張ります🎶 あっ、あの友人の甥っ子ちゃんの動画チャイルドシート、きちんと締めてあるんです。下の方で。コメントありがとうございます。 ご心配かけていたらいけないなと思って。 #lifelifelife #段田安則 さん #稲垣吾郎 さん #ともさかりえ ちゃん #大竹しのぶ #樂しむ💕💕💕

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain  2019年4月20日(土)11日目

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月24日(水)14日目

 

 

 
 
 
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楽屋のガウン。今回はフランスに行ってたスタイリストの山本ちえさんが、向こうで買ってきて下さったIRIEのガウンです。フランスの芝居やってるんだから着てねって。 私も一度パリに行った時にイリエさんにお会いしました。 日本の方です。優しい男性です。そして本当に素敵な方です。お洋服もみんな可愛いのです💕カトリーヌドヌーブさんもお得意様だとか😃 沢山欲しくなってしまうよ😍 伊勢丹にあります。 #IRIE #IR IE 8rue du preauxclercs 75007 paris #フランス行きたいなあ。サンジェルマンとか、歩きたいなあ。イリエさんに逢いたいなあ。 #大竹しのぶ

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月26日(金)休演日

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月27日(土)16日目

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月28日(日)17日目

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月29日(月)18日目

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明日は、いよいよ千秋楽です。 昼夜の間に鶴瓶師匠からまたまた、全員にお弁当の差し入れが。 なんで、何で、なんでそんなに優しいの?と頭が下がります。 そして夜はキャストスタッフさんとの打ち上げに。 本当にもう終わってしまいます。今日は、ダブルカーテンコールの後アナウンスが入っても拍手が止まらず私達が、楽屋に戻ろうとしてもまだ拍手をして下さっています。えー、もう一度出なくては! が、私一人の判断では出るわけには行かず、スタッフさんのオッケーが、出なくては出られないのです。本当に本当にごめんなさい。そして本当に本当にありがとうございました。忘れません。 あっ、あとカーテンコールほとんどのお客様がゴローちゃんしか見てないと言ってダンちゃんが拗ねています。 明日は段田さんのお顔もチラッと見てあげてください。 まっ、たしかに、それは言えなくもない😅 #鶴瓶師匠 #LIFE LIFE LIFE #段田安則 さん #稲垣吾郎 さん #ともさかりえ ちゃん #大竹しのぶ #千秋楽だあ㊗️

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 2019年4月30日(火)千穐楽

 

 

 
 
 
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「LIFE LIFE LIFE」 平成最後の日に千穐楽を迎えました。 ご観劇いただいたみなさま 気にかけてくださったみなさま 本当に本当にありがとうございました。 . 色んな思いがぐるぐるするけど 今できることは これだったんだと 全てを受け入れて終わりにします。 明日の本番はあそこに気をつけよう…とか つい終演後に考えたりしちゃったけど。 答えの見つからない謎解きを ずうっとしている感覚でした。 . 今回13年ぶりに御一緒した しのぶさん、段田さん、吾郎さん。 感謝の気持ちでいっぱいです。 #LIFELIFELIFE #1枚目は終演直後 #2枚目は開演直前 #3枚目は打ち上げで登場した特製ケーキ #ケラさんとは来週から始まる #キネマと恋人の稽古ですぐ一緒でつ

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LIFE LIFE LIFE無事に千秋楽を迎える事が出来ました。来てくださった皆さん本当にありがとうございました。最後の最後まで、ここはこうかなあああかなあと毎日台本を読んではの繰り返しの日々で新しい発見の日々でこれで良いというのが永遠にあり得ない舞台というものを改めて認識させられました。 四人だけの芝居、始まる前に、パチリ、そして終演後すぐにケラさんにも入ってもらってパチリ。 毎日支えてくれたスタッフさんともさよならです。いつもの事ですが、それが寂しくもありそれがまた潔しでやっぱり舞台が好きです。 昨日インスタでダンちゃんの顔見てねって言ったよって私が言ってからのカーテンコール。ちょっとは見て下さった方もいらして下さったような、そうではないような😅 ゴローちゃんファンの人が、ダンちゃんの演技を見て不覚にもドキドキしたというアンケートを見つけ、ダンちゃんの楽屋前に貼っておきました。 ゴローちゃんは、あー、段田さんに、ファンを取られた😨と嘆いていたっけ😆 そんなアホな話をして毎日笑っていた仲間ともさよならです。また逢いたいな💓 本当に本当にありがとう。 #LIFELIFELIFE #段田安則 さん #稲垣吾郎 さん #ともさかりえ さん #大竹しのぶ #終わったぁ💕

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f:id:kei561208:20180622175426p:plain 千穐楽以降

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【LIFE LIFE LIFE~人生の3つのヴァージョン~・あらすじ】 
ある日の夜、宇宙物理学者アンリ(稲垣吾郎)と元弁護士でキャリアウーマンのソニア(ともさかりえ)夫婦は自宅の居間で、なかなか寝ついてくれない子どもに手を焼いていた。 そこに突然、来客の呼び鈴が鳴る。
何と扉の外には翌日に招待していたはずのアンリの上司であるユベール(段田安則)とイネス(大竹しのぶ)夫妻がいるではないか。突然の来訪に慌てふためく二人。 最近、研究が停滞気味だったアンリにしてみれば、上司を夕食に接待して、本当は大切な夜にするはずだったのに、出せる物といったら食べ残しのスナックくらいしかない――――……。
さて、こんな悲惨なシチュエーションから始まる3つのヴァージョンの物語は、果たして、どう展開していくのだろうか?

 

 【感想】

本来、13年ぶりの『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』の再演を予定していたものの、年が明けてから原作者のエドワード・オールビー氏のご遺族の意向によって再演が不可となり、急遽の差し替えで上演が決まったのがこのヤスミナ・レザ氏の『LIFE LIFE LIFE~人生の3つのヴァージョン~』だ。
初見でこの舞台を観たときの率直な感想は、急遽の差し替えにも関わらずよくぞここまでこの4人もあった、そして予定していた円形舞台で客席が取り囲むものにあう翻訳劇を見つけたものだと思いました。
アンリとソニア、ユベールとイネス。2組の夫婦が丁々発止の末に迎える苦い結末を、ちょっとした性格の違いややり取りの違いで、タイトルどおり3パターン展開する物語だ。
膨大なセリフのやり取りはフランス劇作家らしくエスプリも効いて実に愉快で、1幕ではそこかしこで笑いが生まれる。
だが1幕が終わり、2幕が始まると気づくのだ。これは少しずつズレていく物語でもあるのだと。
主にズレが発生するのはアンリだ。1幕でユベールがアンリを負け犬だといえば、2幕のアンリは自虐的に「僕は負け犬です」と認めるところから始まる。そして2幕で自分の研究に似たものが発表されたのを気に病むアンリに誰かに聞けばいいとユベールがいえば、3幕のアンリはその発表をユベールに言われる前から知っており、同僚に同じような研究かを確認してもらっている最中なのだ。
つまり、1幕が彼本来の性格だとすれば、2幕、3幕のアンリを作り出しているのはユベールであり、ここからユベールとアンリの関係が伺えるし、この繰り返される物語の視点がどこにあるのかが何となくわかるような気もしてくる(気のせいかもしれないw)

そんなアンリに連動するかのように変質するのはイネスで、面白いのはユベールに這いつくばるアンリに幻滅しているはずのソニアだ。1幕ではユベールとの関係はないに等しいのに、2幕、3幕とアンリがしっかりしているのになぜだかユベールとの関係が深まる。
また1幕で何気に出た会話が2幕に、2幕で出た会話がさらに3幕へと、しかも少しずつズレて展開していく。
この綿密な会話劇に物語の面白さを感じるものの、同時に妙に座り心地が悪く感じるのは、ヤスミナ・レザ氏の作家としての怖さかもしれない。綿密でありつつ、明確な答えを出さない。それは観る側の想像をかき立てるものであり、同時に何ともいえないモヤモヤ感も与える。ケラ氏はそれを、

 

「知的シットコムという体裁で前半を終えると、後半から少しずつ少しずつ不条理劇のようなエッセンスが増してきて、一筋縄では紐解けなくなっていく難しさがある。お客様にも細部に渡って生まれるハテナに頭を使って観ていただきたい(笑)。そこが演劇の面白いところであり、豊かさではないかと思うんです」

 

そう語っているが、まさにそのとおりなのかもしれない。
何気なく繰り広げられる会話のエッセンスから、何気ないキャラクターの動作から、何気ない会話から円形舞台が回転し、広がっていく距離にそれぞれの心情を感じ取ったりと、耳から、目から、観客が感じ取るものはとても多い。また明確な答えを出さないからこそ、幾通りの答えも出るし、円形舞台ゆえに観客の座る角度によっては観えるもの、観えないものもあり、出てくる答えも違ってくるのだ。
そして明確な答えがない脚本を演じる役者もまた大変だったろうなと、改めて舞台を観たからこそ上演に至るまでの役者の皆様が悩み、苦しんでいたと発信していた言葉の意味が実感できる。さらにいえば、360度すべて見渡せる舞台は常に死角がなく、必要以上に集中力を要する舞台だったろうなとも思います。
それでも見事に調和のとれたアンサンブルであり続けられたのも、大竹さん、段田さん、ともさかさんに吾郎さんと彼らの実力があればこそ。イネス演じる大竹さんは十八番と言ってもいいぐらいの役で、その迫力は言うまでもなくでもキュートに演じ、ユベール演じる段田さんも安定してしっかりと場を引き締める。対するアンリとソニアもしっかりとその二人を受けての演技が素晴らしい。ヤスミナ・レザ氏の会話劇の奥に潜む怖さをやり過ぎず、不足するでもなく、そのギリギリのラインを軽やかに求めた演出に、十分彼らが応えたまさに最高の大人の舞台でした。
出来るのならもっと、もっとこの4人による別の「LIFE」も観てみたいとも感じましたが、もっと別の舞台で別の役を演じる4人も観てみたいとも思いました。もちろん、13年ぶりの彼らが演じる『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』だって当時から現在でどう変化するのか観てみたい。
いつかまた、何らかの形でこの4人とケラ氏演出の舞台を、そう期待せずにはいられない舞台でした。 

 

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