【考える葦】

某男性アイドルグループ全活動期メンバーで、左利きな彼(稲垣吾郎)を愛でる会

佐山雅弘氏

 吾郎さん主演の舞台『No.9 -不滅の旋律-』で盛り上がる中、その訃報は突然訪れた。

 

 

 

個人的には佐山さんとの思い出はやはり吾郎さんにつながります  

2011年パルコ劇場プロデュース“ぼっちゃま”(鈴木聡脚本・河原雅彦演出・稲垣吾郎主演)の音楽監督。同時に登場人物(隣のピアニスト)としての出演をきっかけに2012年・14年オリジナルミュージカル「恋と音楽」を制作。ブロードウエイスタイルを踏襲しつつ日本語によるオリジナリティが加わった新しい舞台が話題になる。

 

その後も2016年のオリジナルミュージカル「恋と音楽 Final」と続き、今年8月京都劇場で行われた『FREE TIME, SHOW TIME"君の輝く夜に"』へと続きます。残念ながら『君の輝く夜に』では体調不良により演奏はなさいませんでしたが、舞台で演奏されるときには美しい音色と常に全身で音楽を楽しまれていた姿を思い出します。いつか佐山さんのライブに行きたい……そう願いつつ、仕事の都合だなんだと言っているうちに残念な結果になってしまいました。佐山さんの発表された最期の言葉に、

 

まことに人生は出会いであります。
「君の身体は君の食べたモノで出来ている」と言いますが、
まったく同様に僕という者は僕が出会った人々で出来ているのだとしみじみ実感したことです。

 

 それは吾郎さんも同じことで、8月の京都劇場で舞台を行った際、ブログでも

 

「恋と音楽」シリーズからずっとお世話になっている、音楽家佐山雅弘さん。
僕に歌うことの喜びを気づかせてくれたのは佐山さんなんです。
僕の音域や癖を熟知して曲を作って下さるので、自然と呼吸するように声が生まれ、心に沸き起こる自分の言葉として歌うことが出来る。
まさにオートクチュール
こんな贅沢なことはありません。

終演後、廊下ですれ違う佐山さんの、はにかむ笑顔と親指を立てて「良かったよ」と言ってくれるさりげない一言は最高のご褒美です(^_^)

 

ameblo.jp

 

佐山さんとの出会いがなければ、ミュージカルを演じる稲垣吾郎は存在しなかったかもしれません。佐山さんとの出会いは吾郎さんの音楽のジャンルを広げるだけでなく、音楽を歌うことへの喜びを気づかせてくれたというまさに根幹を成す部分を構築してくださった方であり、稲垣吾郎にとってとても大切な存在でした。

今は体調が悪くてもいずれ回復し、また2019年新装するParco劇場で鈴木さん脚本&演出、佐山さん音楽、そして吾郎さん主演のトリオが新作を引っ提げて登場してくれるはず。そのときは佐山さんも舞台の上に立って、自由に、楽しそうに演奏する姿を見せてくれるはずと思っていましたが、その願いは叶うことが出来ませんでした。

本当にこれまでありがとうございました。佐山さんのおかげで素晴らしい音楽と出会うことが出来ました。闘病されて今日まで苦しい日々の連続だったと思います。まずはゆっくりお休みください。そして、また素晴らしい音楽を空でも奏でてください。

音楽は永遠です。佐山さんが残された素晴らしい音楽の数々はこれからもきらめき続け、その音に、佐山さんに憧れ、音楽を目指す人々が現われるでしょう。これからも佐山さんが残された楽曲を楽しんで、彩りある人生を送りたいと思います。下記は佐山さんが今年7月に若手と組んで出された最新のCDとなります。本当に格好イイCDなので、よければ聴いてみてくださいね。

 

B'Ridge

B'Ridge

 

 

そして2018年8月21日(火)に行われたライブの動画があります。こちらもよければご覧くださいませ。

 


2018/8/21 Masahiro Sayama Piano Solo Live

 

8月の京都劇場は多くの人々による努力によって上演された舞台だったのかもしれません。その素晴らしさと楽しさをひたすら覚えておいて、これからも佐山さんが作り出してきた音楽を愛し、楽しんでいこうと思います。

本当にこれまでありがとうございました。謹んでお悔やみ申し上げます。 

 

natalie.mu

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