【考える葦】

某男性アイドルグループ全活動期メンバーで、左利きな彼(稲垣吾郎)を愛でる会

第31回東京国際映画祭ラインナップ発表会見

f:id:kei561208:20180921174650j:plain

 

2018年9月25日(火)14時より第31回東京国際映画祭の各部門の全ラインナップ・審査委員・各イベントの魅力・見所を発表する記者会見が虎ノ門ヒルズメインホールにて行われました。司会を進行するのはフジテレビジョンの笠井アナウンサー。今回はゲストにアンバサダーを務める女優の松岡茉優さん、『愛がなんだ』から今泉力哉監督と主演の岸井ゆきのさん、『半世界』からは監督の阪本順治監督が、さらにアニメーション特集「アニメーション監督 湯浅政明の世界」から湯浅政明監督が登壇。

動画は東京国際映画祭YouTubeチャンネルに全UPされていますが、こちらでは映画『半世界』に関する部分のみご紹介いたします。まずはコンペティション部門16作品を紹介するプログラミング・ディレクターの矢田部吉彦氏のコメントより。なお、映画『半世界』は16本中の16本目に紹介されました。

 

矢田部吉彦氏コメント(プログラミング・ディレクター)
阪本順二監督の『半世界』です。
プレゼンの冒頭でこのコンペは世界との距離を測る監督のコンペであるというふうに申し上げましたけれど、まさにこの作品はタイトルからしても今年のコンペティションを象徴する作品の1本だと思っております。
この作品の主人公は友人や家族には恵まれていますけれども、とても不器用で、そして世界から隔絶されているような場所で1人仕事に向かっています。
果たして彼の生きる世界というのはどういう世界なんだろうかというものをこの映画は描いていきますし、現代を生きる我々の胸にも直接突き刺さってくるメッセージがあります。
主役の吾郎さん、天性の映画俳優としか呼びようがないぐらいの素晴らしさであります。友人の長谷川博己さん、そしてもKEEさんも最高ですし、そして妻を演じられました……ここで名前が飛んでしまいました。ついに最後の最後にして、池脇千鶴さん、私もうこの作品の池脇さんを愛してるぐらい好きなんですが、最後の最後で躓いてしまいました。失礼致しました。
2018.09.25 第31回東京国際映画祭ラインナップ紹介より

 

そして登壇された阪本順治監督による挨拶、そして進行を務めます笠井アナからのインタビューと来場された記者による質疑応答もご紹介。

 

阪本順治監督挨拶
こんにちは。旅は苦手なんで、あの~荷造りをしないですむ国際映画祭は大好きです。え~、もう何日かで60歳になるんですけど、60になってまたコンペに選ばれるというのは若いとき全く想像していなかったんで、本当に光栄です。
あのスタッフもキャストも喜んでます。ありがとうございます。

 

f:id:kei561208:20170413074603g:plain

 

笠井「2006年の『魂萌え!』以来、12年ぶりのコンペ選出ということになりましたが、お話あったときのこう気持ち、やっぱり興奮するものですか?」
阪本監督「そうですね、あの~華やかな場所ってあの苦手なんで、あのこれからレッドカーペットも歩くしと思うと身構えてしまうんですけど」


笠井「歩くだけじゃないですか?」
阪本監督「いや、意外とはしゃいじゃうんですよ、僕はね。まあ、でも本当に今、言いましたようにあの今年で30年目なんで、監督になってから。本当に嬉しいし、あの迷惑かかった人間が、皆喜んでくれてるんで、それが一番嬉しいですね、はい」


笠井「今回は監督の脚本、完全オリジナル作品と聞いておりますけれども、稲垣吾郎さんが炭焼き職人ということで、それを聞いただけで言いたくなるんですが、どこからこの作品が生まれましたでしょうか」
阪本監督「え~、2つありまして、あの映画化が出来なかったあの企画がいくつかあって、1つはその同級生たちの話、1つはあの炭焼き職人の話。この2本をいつか映画化したいなと思ってまして。それでまあ、あの~プラスその稲垣吾郎くんが土の匂いのする役をやったら面白いんじゃないかというふうに思って、この2つのあらすじを1つにまとめて稲垣くんのオファーし、まあ、ほぼあてがきなんですけど、長谷川くんとか、渋川くんとか、池脇さんとか、頭に描きながらまあ、脚本を書いたと、なんですね」


笠井「その稲垣吾郎さん始め、長谷川博己さん、渋川清彦さん、40代の男たちの3人のヒューマンドラマ。なかなかない顔合わせでして、そこに池脇千鶴さん絡んでくるという、とても魅力的な役者陣が揃いましたね」
阪本監督「そうですね、あの~、4人の方々、初めてお仕事するんですけど、あの何か僕からすればあの、まあ、うまく言えませんけど、皆さんあの楽器が違うんですけど、面白いそのセッションが出来るんじゃないかと思いましたし、彼らが僕をどう見るのかも興味あったし。それは結構スリリングな現場でした」


笠井「どう見られているようでした?」
阪本監督「わかりません(笑)
何かボールに例えると、稲垣吾郎くんは本当にあのキレイな回転をしながらミットに収まる速球みたいな感じで、長谷川くんはサッカーでいうところの無回転シュートみたいな、どこに落ちるかわからない。渋川くんは一生懸命投げてるんだけど、ワンバウンドみたいな。池脇さんは本当にあのピンを弾き飛ばすボーリングのボールのような破壊力があると一生懸命考えてみました」


笠井「あの炭焼き職人の稲垣さんいかがでしたか?」
阪本監督「あの、え~、会ったことがありまして、以前に何度か。で、そのとき普段の彼は本当にあのテレビで見るようなああいう姿ではなくて、何か非常に素朴さを感じたんで。さっき言いましたように彼がこう淡々と炭を焼いてる、そういう土着の人間っていうのが実は似合うんだっていうこと。まあ、何となく予感としてはあったんで、はい」


笠井「楽しみにしたいと思います」
阪本監督「ありがとうございます」

 

f:id:kei561208:20170413074603g:plain

 

マイナビニュース「阪本監督に伺いたいんですけれども、先ほど作品の経緯を教えていただきましたが、あの稲垣さん主演映画するって仰ってましたが、実際に作品を撮られてそのイメージどおりだったかということと、あの~、初めてお仕事されて俳優としての稲垣さんの魅力をどう感じられたかちょっと教えてください」
阪本監督「衣装合わせのときにあのニット帽をかぶってもらって、ワークシャツ着てもらって、安全靴履いてもらった瞬間にこれはイケると。本人もこんな自分を見るのは初めてって言ってました。で、さっき言いましたようにあの素の彼を多少知ってますから、あの、え~普段と役が違ってもそれは彼の表現力で乗り越えてくれると。自分のものにしてくれると思ってましたし、より一層その役を、に入ってもらうためにあの事前に炭焼きの練習をしたり、チェーンソーで木を切る、まあ、危険ですから、そういうものも練習していただいて、できればその職人としての姿っていうのを、まあ、彼の中で事前にすべて理解されて、やってもらったと思いますから。何ら現場で“いや、もう少し……”とかすることもなく、完全に自分の物にしてもらったんじゃないですかね。まあ、その飛び幅っていうのはファンの人たちからすれば結構なものかもしれないですけど、そこは彼がいつもどおりやってもらえればやりきれるものだと思っております。
本当にあの素朴な人ですから、あの故郷を離れず、そこで生きてきた土着みたいなものを感じられると思っています」

 

笠井アナ「稲垣さんはコンペ選出に関してはどんなリアクションでした?」
阪本監督「あれから話してないのでわからないんですけど、まあ、でも当然喜んでいただいているでしょう、はい」


2018.09.25 第31回東京国際映画祭ラインナップ紹介より
 

「第31回東京国際映画祭」のコンペティション部門に映画『半世界』が選ばれたときもそうでしたが、矢田部氏と坂本監督の吾郎さんへのコメントが嬉しいです。これまでも携わってきた映画監督からは素敵なコメントを多くいただいておりましたが、こういう公の場で、より多くの人に聞いてもらえる場というのがありがたいです。

ラインナップ紹介は14時から16時と約2時間放送されましたが、上記の矢田部氏による映画『半世界』については38分45秒、阪本監督たちの登壇は40分55秒から51分35秒、そして質疑応答が1時間40分からとなっております。文章だけですとニュアンスが上手く伝わらない部分もあると思いますので、よろしければ動画をご覧くださいませ。 

 


第31回 東京国際映画祭 ラインナップ発表記者会見| Lineup Press Conference

 

f:id:kei561208:20180622175426p:plain 関連ネット記事 

2018.tiff-jp.net

news.mynavi.jp

www.cinematoday.jp 

movie.walkerplus.com

eiga.com

natalie.mu 

eigaland.com

mainichi.jp

www.cinema-life.net

jp.ign.com

今年の開催まで、あと1ヶ月! 第31回東京国際映画祭ラインナップ発表記者会見 – CINEMATOPICS