【考える葦】

某男性アイドルグループ全活動期メンバーで、左利きな彼(稲垣吾郎)を愛でる会

『ボクたちはみんな大人になれなかった』と『ゴロウ・デラックス』

2017年10月12日放送の『ゴロウ・デラックス』第269回目のゲストは、デビュー作品が発売されるやいなや売り切れ続出、およそ1ヵ月で発行部数7万5,000部の異例のヒットを記録。さらに糸井重里さんや堀江貴文さんら、各界の著名人が大絶賛するなど、今、大注目の新人作家である燃え殻さん(43歳)

デビューのきっかけはTwitter。ちなみに外山さんもラジオきっかけで1万人以上というTBSのアナウンサーでは2番目にフォロワーが多いTwitterをされていますが、更新はすこぶる遅いです。そして縦の写真が横になっていることもありますが、あまり気にしないでくださいw

twitter.com

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 本職は「美術」さん

実は燃え殻さん、作家は本職ではなく、テレビの美術制作に努めており、その会社に『ゴロウ・デラックス』も大変お世話になっているそうです。たとえば2016年5月5日に放送された篠田達明さんの『日本史有名人の身体測定』(KADOKAWA)の回では、

 

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歴史上の人物の等身大のパネルを作成。他にもイラストだったり、フリップだったり制作していますが、本日は燃え殻さん自身による自己紹介用にプロフィールパネルも作成してくださったという。

 

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f:id:kei561208:20170523013943j:plain ハンドルネーム『燃え殻』の由来

Twitterを開設するとき特に考えず、自分が好きな元キリンジ堀込泰行さんの「燃え殻」という曲がすごい好きで、それをそのままハンドルネームに。

そもそも作家となるきっかけはTwitterでの巧みな文章が出版社の目に留まったから。その内容は多くの人に支持され、そのフォロワーは一般の人ながらなんと14万人越え。そんな燃え殻さんの人気ツイートを一つご紹介。

 

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f:id:kei561208:20170523013943j:plain Twitterの文章はハガキ職人が原点

元々ラジオでハガキ職人に近いことをしていた燃え殻さん。ハガキはそのサイズの中で起承転結を付けなければいけないのですが、Twitterはそれに似ていて、それを読んだ人のリアクションがあるとラジオに投稿しているようで嬉しいのだとか。そんな燃え殻さんの実体験を元に描かれた恋愛小説が今夜の課題図書、

 

ボクたちはみんな大人になれなかった

ボクたちはみんな大人になれなかった

 

 

1990年代を舞台に、当時の流行や情景を織り交ぜながら、大好きな彼女との別れまでを描いた作品。燃え殻さんと同い年の吾郎さんもとても共感したのだとか。

 

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 同世代が特に刺さりまくる物語

まさに僕らの世代の小説と吾郎さん。年齢だけはぴったりだという燃え殻さんに、小沢健二さんもフリッパーズ・ギターも好きな吾郎さんにとっては燃え殻さんとの世界や環境の違いはあれど、こういうものに対する憧れサブカルに対する憧れメジャーの中にいたからこそ、逆にあった吾郎さん。だからこそ、この小説はすごくわかるのです。

 

f:id:kei561208:20170523013943j:plain リアルな恋愛体験

何を書くかという話になったときに、テレビの美術の仕事が大変だったときに支えてくれた彼女の話をしたら“それ面白いじゃん”という話になり、それとそのとき感じていた空気感というか、90年代から2000年ぐらいの混沌とした感じを一緒に書けると自分としても書きやすいかなと選んだ燃え殻さん。物語の最初も元カノのFacebookを偶然発見してしまうという、今の時代ならではのエピソードから始まる。まずはその部分を吾郎さんが朗読。

 

吾郎:地下鉄の揺れの中、ひとりの女性のアイコンが「知り合いかも?」の文面と共に目に飛び込んできた。
車両の揺れにつり革で対応しながら、そのページから目が離せなくなっていた。
彼女はかつて“自分よりも好きになってしまった”その人だった。
今でも彼女のことを思い返すことがあった。
最後にあったのは1999年の夏、場所は渋谷ロフト。
リップクリームが買いたいと出掛けたなんでもないデートだった。
別れ際、“今度、CD持ってくるね”と彼女は言った。
それが彼女との最終回になった。
テレビドラマは別れるにしても、ハッピーエンドになるにしても、ちゃんと12回で人間関係は集約していく。
だけど現実の最後のセリフは“今度、CD持ってくるね”だったりする。
マーク・ザッカーバーグがボクたちに提示したのは“あの人は今”だ。
ダサいことをあんなに嫌った彼女のフェイスブックに投稿された夫婦写真が、ダサかった。
ダサくても大丈夫な日常は、ボクにはとても頑丈な幸せに映って眩しかった。
彼女のフェイスブックをスクロールさせる。
日比谷線は暗闇を突き進んでいく。
フェイスブックのページをたどると、皇居マラソン日課にしていること、“一風堂”をこの半年我慢していることを知った。
彼女はグラビアアイドルのようなカラダではなかったし、野心家でもなかった。
よく笑う人で、よく泣く人だった。
酔った席で思わず熱心に彼女のことを話すと、よっぽど美人だったんだろうねえと言われることがあるが、彼女は間違いなくブスだった。
ただ、そんな彼女の良さをわかるのは、自分だけだとも思っていた。

 

これも実際の燃え殻さんがFacebookでの実体験。

小説の中では元カノのことをブス、ブスと連発しているのですが、誰に似ているのかという質問には彼女自身が言っていたそうですが、バカ殿さまに似ているとw その彼女は自分でも“私、すごいブスなんだよね”と語る女性でしたが、燃え殻さんとしては自信満々(最強)に見えて、カルチャーに弱い燃え殻さんとしては彼女にススメられる映画や音楽に強く影響を受けたそうです。そんな燃え殻さんの小説の中に、

 

は過去の自分に用がある、は未来の自分に忙しい」

 

もちろんそうじゃない人も大勢いるとは思うものの、燃え殻さんの実体験の中で、今でもすごい好きなこととか、自分の口癖、本とか今でも追いかけてしまう映画だとか、そういうのはすごく彼女の影響が強くて、過去を見ながら生きているような気持ちになるのだそうです。けれど、彼女のFacebookを読むと、先を、未来に向かって生きているような気がして、“置いていかれる”という気持ちに襲われたのです。

吾郎さん自身もその当時、お付き合いはしていなかったものの、2つ年上のカメラマンのアシスタントをしていた女性に憧れを感じていて、彼女が薦めた写真集とか、映画や音楽も影響を受けていたため、その部分でもこの小説はより共感を覚えたそうです。

『ボクたちはみんな大人になれなかった』の魅力の一つが90年代を代表するサブカルチャーがふんだんにちりばめられたところ。同じ世代を過ごした読者からは当時を懐かしむ声がたくさん。

 

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そんな当時の流行が蘇る彼女との文通のやり取りを外山さんが朗読。

 

外山:仕事が休みだった次の日の朝、無印良品に便箋を買いに急いだ。
無印良品はその頃のボクにとって、おしゃれの代名詞だった。
文通コーナーに手紙を出すのは初めてで、手紙の内容は散々考えた挙げ句「小沢健二、好きなんですか?」しか思いつかなかった。
返事はすぐにきた。
仲屋むげん堂の無料で配られている新聞をきれいに折り畳んだ封筒に入っていて、便箋はインドのお香の匂いがぷう~んとした。
彼女の手紙の文章も一行だった。
小沢健二は私の王子様です」
便箋には一緒に、単館映画館に置いてあるチラシを何枚かコラージュしたものが、のりで貼り付けられている。
顔も知らない彼女に、ボクはもう惹かれはじめていた。
その匂い立つサブカル臭、ボクの知りたい興味の先をいっているような印象にすっかりやられてしまっていたんだと思う。
2回目の彼女への返信は丁寧に書いた。
フリッパーズ・ギターからいかにずっと小沢健二を聴き続けてきたか、オリジナル・ラブコーネリアス電気グルーヴに対する愛についても、くまなく書いた。
彼女からの便箋も文通を繰り返すごとに、どんどん枚数が増えていく。
主に、いかに渋谷系を偏愛し、大槻ケンヂの影響でインドに思いを馳せているかが書かれていた。
気づくと、彼女からくる手紙を読む事が休憩室での一番の楽しみになっていた。

 

f:id:kei561208:20170523013943j:plain ゴロウが過ごした90年代とは?

小沢健二さんとは芸能界でお会いする機会は少なかったものの、 夜遊びに行ったり、クラブとかでお会いすること何度かあった吾郎さん。外山さんからクラブとか行かれたんですか?という問いに答えていくうちに、燃え殻さんが吾郎さんに聞きたいことがあると。実は吾郎さんと同い年だった燃え殻さんの90年代は酷かったのですが、吾郎さんはどうだったのかを詳しく聞いてみたくてフリップをまたしても持参してきた燃え殻さん。

 

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f:id:kei561208:20170403184932j:plain 1992年「日本人宇宙飛行士・毛利衛さんが宇宙へ出発」

燃え殻(19歳)さん:鶯谷の専門学校に通い挫折生活

吾郎(19歳)さん:高級車マセラティを乗り回すセレブ生活

吾郎だって、頑張って働いてたもん!
燃え殻まあまあまあまあ、そう。
外山まあ、それは確かに、そりゃあそうだと思います。
吾郎そうだよ。女の子と外でデートも出来ないしさあ。
燃え殻謝罪ですね。
外山そりゃあねえ、車にいきますよね、お金が。
吾郎だって、税金対策しなきゃいけないじゃん。
外山嫌だあ、そんな未成年、嫌だあ。燃え殻さん、専門学校って何の専門学校に通ってたんですか?
燃え殻広告の専門学校だったんですけど。僕自身もそうだったんですけど、全員やる気がないんですよ。
吾郎小説と一緒ですね。
燃え殻まさに同じなんですけど。でも僕の専門学校は潰れちゃうんですよ。だからもう就職課に行っても“職業”のファイルみたいなのが数枚しか入ってなくて、ちょっと肉体労働みたいなものが何枚か入っているだけで、全然広告の仕事なんてないっていうような。だからもう、これはどうしたものかなと…。
吾郎そうかあ。だから僕は当時、同じ年の若者たちを知らなかったので。そうだったんだなあって気づかなかったですね。もちろん、いろんな方がいたと思うんですけど。

 

⇒しかしファンは知っている。結構デートしてましたよ、この人w

 

f:id:kei561208:20170403184932j:plain 1995年「“チビT”や“へそ出し”のファッションがブームに」

燃え殻(22歳)さん:エクレアが流れる工場で労働

吾郎(22歳)さん:70年代ソウルが流れるクラブで夜遊び

吾郎また悪いイメージですね…。エクレア工場も小説に。
燃え殻はい、働いてましたね。
吾郎12時間って書いてありましたけど。
燃え殻12時間長いですねえ、1日7,000円くらいかなあ。
吾郎いろんな方がいたんですね。
燃え殻:いろんな方がいました。でもほとんど外国の方で…そういう意味では、吾郎さんのクラブの夜遊びと近いんですけど。外人の方が多かったと。不安で不安で仕方なくて、学校だったら夏休みって8月31日で終わるじゃないですか。でも、僕はエクレア工場でその一番上の工場長の人に「辞める」って言わなかったら、“このベルトコンベアがずっと続くんだろうな…”って思いながら生きてましたね。
吾郎そういう若者がいたんだ、同い年で。何やってるんだ、僕は、これ。
燃え殻いやいや。
吾郎全然違うから、僕の環境と。
燃え殻仕方ないですけどね。
吾郎僕も忙しかったは忙しかったですけど。またちょっと違うから。
燃え殻あ、でも全然眠れないときとかありました?
吾郎そうですね。やっぱり、そのときのスケジュールは今よりもタイトだったよねえ、何か。不安とかも感じる時間もないぐらい、とにかくずっとキラキラ、キラキラ、キラキラ、キラキラ。
燃え殻でも不安っていうのは僕も一緒かもしれないです。まったくキラキラはないんですけど、そのあんまり不安を深く感じる時間がないですよ。
吾郎そうそうそう。やんなきゃいけないから。
燃え殻やらなきゃいけない。その前に納期があるんで、その納期の方が不安なんですよ。
吾郎わかります、わかります。
燃え殻だからあんまり深刻に悩む時間がなかったから続けられたというのも、もしかしてあったのかなあって。
吾郎環境は違うけれども、お互い一生懸命やってたわけだし、間違ってはいなかったから。
燃え殻そう、自分なりの一生懸命。
吾郎それで今いるところに座らせてもらってるという、立たせてもらってるという意味では嬉しいですよね。
燃え殻ありがたいと思います。
吾郎だから同じ、すれ違ってるかもしれないですよ。渋谷とか原宿で。
外山ねえ。
燃え殻絶対ないと思いますけど、だとしたら嬉しいです。

 

⇒過去があって、今があるわけですから。環境は違えど、そのとき一生懸命にやってきたことは間違いじゃない。そしてそれぞれまったく別の道を歩んできた二人が、こうして1冊の本をきっかけにそれぞれが歩んできた道を知り、並列だった道が交差する。それはとても素敵な出会いなのではないでしょうか。そういう意味では本当に素敵な番組です『ゴロウ・デラックス

 

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 山田くんの消しゴムハンコ

 

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燃え殻さんといえば、TVガイドに『ゴロウ・デラックス』に出演告知が出されたときのTwitterでの吾郎さんの感想が素敵でしたので、ご存じの方も多いとは思いますが、データとしてこちらにも残しておこうと思います。

 

 

 

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