【考える葦】

某男性アイドルグループ全活動期メンバーで、左利きな彼(稲垣吾郎)を愛でる会

『靖子の夢』と『ゴロウ・デラックス』

2017年8月31日放送の『ゴロウ・デラックス』第263回目のゲストは、芸歴25年目にして手芸歴37年のキャリアを誇り、タレント活動の傍ら手芸作家としても活躍しているオアシズ光浦靖子さん(46歳)

芸能界きっての手芸好きで、その中でもブローチへの愛は溢れんばかり。これまで300点以上手作りし、ブローチ集を3冊出版するほど。ということで、今夜の課題図書は、

 

靖子の夢

靖子の夢

 

 

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 今、一番ハマっている「ブローチ作り」

 

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吾郎:1つ(作るのに)どれくらい時間がかかるもんなんです?
光浦:もう、短いやつだったら2~3時間だけど、長いやつだと2日とか、3日とか。後ね、やりながら出来ないですよ。形が思い通りにね。
吾郎:ああ、やりながらね。
光浦:それで時間ばっかり食っちゃって、みたいな。で、これは虎の遍歴を並べてみました。虎はこういうふうに成長していきました、っていう。
外山:飛び出る、最終的に。
吾郎:これ加藤浩次さんに渡したやつじゃ…断られて。
光浦:そう、加藤さんに渡したやつ。
外山:この最後の虎さんはねえ、帽子につけたりとか……。
光浦:その後、“気持ち悪いから持って帰れ!”って
外山:気持ちが入りそう。
光浦:あ、念はこもっちゃうよね。怖いよね。
吾郎:でも、僕結構好きですよ。
光浦:え~! 本当? 怖いって。
吾郎:いや、だって男の人皆そういうと思うけれど、僕は意外とほら、何かキラキラした物好きなんですよ。可愛いものとか、花とか好きですし、部屋に花飾ってるぐらいですから。
光浦:ちゃんと“小さな乙女”が住んでるんだな。
吾郎:住んでます、住んでます、はい。
光浦:ああ、そういう人ならいいかもしれないね。
2017年8月31日(木)『ゴロウ・デラックス』放送より一部抜粋
 

というわけで、吾郎さんにプレゼントを持ってきた光浦さん。可愛いものが好きなら気に入ってくれるかもと差し出したのが『ダチョウのポケットチーフ』

 

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なかなか実際に身につけてくださる方がいらっしゃらないようですが、なかなかに可愛らしいダチョウさん。今回は収録中、吾郎さんのポケットチーフとして胸に飾られていました。羊毛フェストの素材をそのまま活かしているのがダチョウの胴体で、サクサクと刺して固めていったのが首になります。実際に自宅での制作風景を特別に撮影してくださいましたが、羊毛フェストは言葉どおり、羊毛で作るのが動物感が非常に出るのですが、今は羊毛より固まりやすく、時間短縮の出来るアクリルタイプが主流だそうで、そのアクリルタイプを本当にひたすらサクサクと専用の針を使って刺していきます。また特別にこれまで制作してきた作品の宝物を見せていただいたり、スパンコールやビーズ、リボンやブローチを飾るパーツなどが大量の保管されているのです。

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 光浦さんの手芸遍歴 

そんな光浦さんが手芸好きになったきっかけは小学生のころに入った手芸クラブ。初めての作品はブランケットステッチ*1を使った作品。

 

mono-siri.com

初めて針と糸も持った光浦さんはその作業がとても楽しく、家に帰って母親に手芸のフェルトと糸を買ってほしいとお願い、以来、毎日のように何やかんや作品作りに没頭していたそうです。その中でかろうじて残っていた大学生時代に作成したテディベア。

 

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これは上京して寂しくなったときや作りたいなと思ったときに夜中に作っていたそうですが、30代前半のころにはなぜか急に編みぐるみにも嵌っていた光浦さん。

 

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ただ、どれも急に熱がパッと冷めたりしていたのですが、羊毛フェルトの熱は飽きることなく長く続いているそうです。なぜ光浦さんがブローチを作り続けるのか、その理由を吾郎さんが朗読します。

 

吾郎「ブローチは結界なんです。
あの丸の中くらい自由にさせてほしいんだ。
一人のおばさんの乙女解放区なんだ。
なぜブローチ?
ブローチって可愛いじゃないですか。
ファッション的に、じゃなくて、ブローチという生き様が。
なんか一生懸命なのに、鈍臭くて、報われなくて。
誰が教えたわけでもないのに、ブローチはだいたいが胸につけます。
胸って。
人間の一番大事なところだよ。
ハート。心。
そこにおさまりたいって。
初恋のような図々しさを感じません?
“電車で見て好きになりました。付き合ってください!”
顔も名前も知らない人からいきなり告られ、付き合えって!
しかも断ったら泣き出すし。
正直、これを大人に置き換えたら怖いですよ。

ストーカーまがいですよ。
でも、初恋だから、その清らかムードにごまかされ許される。
そういうとこブローチにありません?」

※『靖子の夢』より一部抜粋

  

f:id:kei561208:20170523013943j:plain ブローチという存在

ブレスレットもある、ネックレスもある、ピアスも洋服屋さんなどに置いてあるのに、ブローチはほぼ置いていないというその市民権のなさすら愛おしい、面白い存在だと光浦さん。そのブローチ作りの醍醐味は?と問われると上記朗読にもあるように自由なところ。 色も、デザインも、素材もその枠の中でとやかく言う人はいないと。ただし、皆が言うのは“大きいね”と。ブローチ集の1冊目では普通の大きさだったブローチが段々と大きくなり、気がついたらこの大きさになっていたそうですw

f:id:kei561208:20170523013943j:plain ブローチ作品披露

f:id:kei561208:20170413024747j:plain 10年前のブローチ第1号

 

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緑の葉っぱのボタンなどが可愛らしく購入、いつか何かに飾ろうとしてブローチの初号機を作成。その可愛らしさに2号機、3号機と作り続け、“100個溜めたらきっと幸せになるだろう”という漠然とした考えにたくさん作り始め、そのうち本に出来たらいいなあと今に至っています。

f:id:kei561208:20170413024747j:plain キリンのネクタイ

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2冊目からはキリンのネクタイ。ブローチの初号機は360度作って動物を貼り付けていますが、半分は見えないためにもったいないと思い、半面のみ作ることに。なおかつ動物の足も4本作るのは手間だし大変なので、正面から2本しか見えない足の動物を作り出そうと思いついた画期的な革命だと、“手芸界に旋風が巻き起こるぞ!”と期待をしたものの何の風も吹かなかったいわくつくのネクタイw

手渡された吾郎さんがネクタイとしてあてがうと、“吾郎ちゃんなら何とか。インスタとかに載せて、吾郎ちゃんのお気に入り!なんてツイッターやってくれれば。私のジャスティン・ビーバーになってくれよ!”……うん、もうちょっと後ならインスタでも、ツイッターでも画像UPして光浦さんのジャスティン・ビーバーになれたかもw

f:id:kei561208:20170413024747j:plain 草野仁さんブローチ

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3冊目からは一番難しかったヒトシくんブローチw とにかく草野さんが大好きで、特に“ムフフ”と笑っている口元が可愛らしくそこを表現したかったと。他にも具志堅用高さんやパパイヤ鈴木さんなど、今回初めてチャレンジした顔シリーズも。ちなみにヒトシくんブローチはやり続けていくと違う顔がなぜか出てきてしまうため、3日に分けて作成されたそうです。例えば草野仁さんを作っていると高島忠夫さんが出てきたりw

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 皆で楽しく手芸体験!

今回は一番簡単と言われる「クマの顔」を体験。というのも、クマの顔はすべてのパーツが丸で作れるので簡単なんだとか。

①まずは鉛筆で下書き用の丸を書きます吾郎:先生、何か円が丸くキレイに書けなくてイヤだ。光浦:そんなのどうでもいいです。どうせ潰れちゃいますから)

羊毛フェルトを適量むしり、グルグルと丸めて、先ほど下書きした丸にあてがうと外のラインに合わせて垂直にトントントンと針で刺していきます。光浦:左手でギュッと押さえて刺すとまとまっていく。作るときはあの人にあげようとターゲットを決めて作ってください)

次の工程である耳に行こうかと話しかける先生(光浦さん)ですが、針でサクサクすることに夢中な吾郎さんと外山さんのMCコンビは、無言でひたすらサクサク、サクサクと耳を貸しませんw さらに次の工程に進み、無言のまま針を刺し続けること20分、 

 

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吾郎:先生、口つけてる、ずるい!口つけてないと可哀想じゃん。
光浦:吾郎ちゃん、やっぱ乙女が住んでる。喋りやすいわあ。こんな男性、なかなかいないから。
吾郎:口曲がるとニヒルな感じになっちゃったw
2017年8月31日(木)『ゴロウ・デラックス』放送より一部抜粋

 

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意外だ、吾郎さんのクマさんが普通のクマさんだ(おい)

 

光浦:あ、いいね。外国のクマみたい。外国の絵本みたい。いいねえ、ちょっとオシャレだね。うん、オシャレ。
(中略)
外山:あ、丸いのか、だから私……ヒゲ剃ったばかりの人みたいに……。
光浦保毛尾田保毛男みたいに。
吾郎:(爆笑)なんですか、それ? クマですか? (爆笑)
外山:ひど~い、そんなに笑います。
2017年8月31日(木)『ゴロウ・デラックス』放送より一部抜粋

 

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外山さんが外山さんすぎて大好きです(おい)

意外にもサクサク手芸を楽しんだ吾郎さんと外山さん。外山さんは手芸に嵌ったら夜でなくなるかもというぐらいお二人とも楽しい時間を過ごされたようです……いや、でもきっと外山さんは外に飲みにいくw

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 沖縄でカフェを開き、自作のブローチを売る!

お笑い芸人として、そして手芸作家になる夢を叶えた光浦さん。課題図書の『靖子の夢』ではさらに晩年の夢が書かれているのです。それは沖縄でカフェを開き、自作のブローチを売ること。そのカフェで嫁に行けない女芸人さんたちを厨房に入れ、ウエイトレスにして、光浦さん自身はカフェの隅で自分のブローチを観光客に売る、お土産コーナーを担当するという夢をほんの少しだけ実現させるべく、『ゴロウ・デラックス』では「靖子のカフェ」を作りました。

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 『靖子のカフェ』営業中!

といっても、沖縄風カフェセットの中に夫婦として佇む光浦さんと山田くん(沖縄在住、無職の子設定w)の元に、吾郎さんと外山さんの二人が来店し、ブローチを見るというコント仕立てですが。

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希望価格は1個7,800円というお値段(高ッ)

f:id:kei561208:20170523013943j:plain 山田くんの消しゴムハンコ 

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今回は手芸が大好きな光浦さんをブローチに、しかも光浦さんが一番綺麗に見える角度で彫ってみたという言葉に光浦さんも大喜び。

放送中にツイートされていらっしゃる方がみえましたが、手芸好きの話や作品を出すと共演者の方が弄ったり、ちょっと茶化したりと残念な反応を示すことが多い中、吾郎さんも外山さんも、そして山田くんも光浦さんに関心を持って、共感する様が本当に楽しそうで、実際、放送後に手芸を再開されたり、初めて羊毛フェルトのキットを購入したりする人をお見かけしたのはこの20分弱の時間が視聴者にも手芸って本当に楽しいんだと伝わったからだろうなと。実際、光浦さんご自身も、

 

 

そういう意味では、東山彰良さんの回もそうですが、時と場合によっては文化の紹介をする役割を『ゴロウ・デラックス』は担っているのかもしれません。

というわけで、こんな素敵な番組がこれからも継続できるよう視聴された皆様のTBS、並びに番組公式HPへの感想をお願いします。

 

ゴロウ・デラックス 
〒107-8066 TBSテレビ『ゴロウ・デラックス』御中
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f:id:kei561208:20170523013943j:plain 『Book Bang』さんの記事

 

www.bookbang.jp

きちんとタイトルにも『ゴロウ・デラックス』の放送継続が決まったことも入れてくださり、いつも本当にBook Bangさんに感謝です。

*1:縫い方の一種