『編集長 稲垣吾郎 #15』(2017.04.12放送分)
4月12日(水)に放送された『編集長 稲垣吾郎』の第15弾。
吾郎「稲垣吾郎です。僕が編集長となって皆さんと一緒に女性誌を作っていくというラジオ番組。今週はどんなネタが届いているんでしょうか。それでは“編集会議を始めましょう♪”」
2017年4月12日(水)『編集長 稲垣吾郎』より一部抜粋
■「GORO's Column」……某ケーキ屋さんで働き始めたリスナーの方より、慣れないことが多く、作業も大変だったり、ケーキの名前を覚えるなど家に帰っても復習するよう頑張っていると。吾郎さんは今までバイトをしてみたいと思ったことはありますか?
頑張ってください、ケーキの名前大変ですよね、きっと。横文字で難しいから、パン屋とかも絶対無理だね。僕も好きなお店あるんですけれども、名前が難しいので言うのが恥ずかしい。言い慣れてない感じが見え見えで、指でこれとこれくださいみたいに言っちゃう。バイトをしてみたいと思ったことはないし、まあ、できないと思う。前に番組の企画でレジ打ちをやったけれど、レジもまったく打てず、絶対無理だと思う。ただ、子供のころには母親の新聞配達のお手伝いはしてましたね。懐かしい思い出です。
Talking Heads『Wild Wild Life』
■「GORO's Search」……本日は以前の編集会議で企画提案された移動映画館『キノ・イグルー』について映画好きとしては見逃せないのでリサーチします。代表である有坂塁さんにお話を伺います。
移動映画館というのは全国各地、北は北海道、南は九州までと様々なところでカフェや書店、パン屋であったり、時には無人島であったり、毎週のように、その場でしか体験できない映画の時間を作って活動している。
場所によって体験から何まで全部違ってきて、例えば毎年行っている横須賀美術館の上映では、海から山に向ける風の通り道にスクリーンを立てるのでスクリーンをメッシュみたいな素材で作り、時には上映中にスクリーンの向こう側で船が通るため、船明かりがスクリーンを横切ったり、時には暴走族が通りすがり、走り去ってくれればいいものの足を止めて“映画やってる!”みたいなに騒ぐ声が聞こえてしまって観客が笑ってしまったり、予期せぬ体験も含め、良い思い出に残っていくのではないかと。
これまでで一番大きなイベントは上野にある東京国立博物館の野外上映で昨年、新海誠監督の「秒速5センチメートル」を上映し、そちらで6,000人が来場(世界的に一番大きいのがイタリアの7,000人の野外上映)
場所は自分で決めるのではなく、依頼のあったクライアントと話をして一緒に作り上げていく受身型。ちなみに名前である『キノ・イグルー』は“キノ”が映画館、“イグルー”が雪で作るかまくら、「かまくら映画館」のような意味を持つ。ただ、これは自分で名付けたのではなく、大好きなアキ・カウリスマキ監督につけていただいた名前。
アキ・カウリスマキ監督の作品は観たことがないかもしれないと伝えると、“稲垣さんはお好きだと思いますよ”と有坂さん。お薦めとしては入り口として『浮き雲(1996年)』から初期のほうに戻っていくと彼の奥深さとか、本当の魅力が体験できるのではないかと伝えられ、かなり興味を示したのか、これは観ますと吾郎さん。
有坂さん自身はかつては映画が好きではなく、19歳でお付き合いしていた彼女に連れられて『クール・ランニング』*1を観て、笑って、笑って、最後に号泣して、映画ってこんなに素晴らしいのだとそれからほぼ毎日映画を観るようになった(また極端だね by 吾郎さん)
日本人の年間映画館へ行っている回数は平均で1、2本だそうで、吾郎さん自身はシネマナビというお仕事があるので年間にして5~60本は観ている。スマステで月一ゴローがあった当時は年間100本ぐらい。ただ、やはりどうしてもDVDなどで観る機会が多いのでいつも作っている人に悪いなとは思っている吾郎さんなのでした。
その映画を観るためのスイッチを入れるきっかけを増やしていきたい。例えば上映だけでなく、自分で選ぶと好みが偏ってしまうので、「あなたのために映画を選びます」という1対1の個人面談を月に1回していて、1人1時間なんですが、いろんなどこに旅したか、誰が苦手かという、その人自体を掘り下げて、最終的に選んだ5本の映画をカードに書いてその人にお渡しするイベントもやっているというお話をすると吾郎さんは本気で興味を示し、ぜひとも参加したいと。面白いのでいつかご一緒させていただきたいとお互いに映画好きであり、波長が合うのか、大興奮にお話が弾んでいた「GORO's Search」でした。
「GORO's Search」が窓口となって吾郎さんの新たな知識欲を深めるチャンスが、そして新たな出会いが増えるチャンスが出来たわけで、そのスイッチを入れるのがファンというところが面白いというか、吾郎さんの世界が広がっていくお手伝いが出来るだなんて本当に光栄だなと思います。より良いハガキやメールを頑張らねば。
■「GORO's Break Time」……SMAPで『TAKE OFF』
■「GORO's Essay」……毎年春先に沖縄でゴルフの初打ちをするリスナーより、リゾートホテルに付随しているゴルフ場で、多くのプロも冬の間トレーニングに訪れる場所ですが、パーフォーのコースで3打目は必ずグリーン下のラフに転がり落ちてしまう。吾郎さんならピンまで40ヤードのラフからの打ち上げはどのクラブを使用しますか?
一般的にはサンド*2ですよね。しかも40ヤードのラフからなのでロフト*3のあるクラブのほうがいいんじゃないかな。サンドを開き*4、ハンドレイド*5気味にヒットするのがセオリーだと思います。
グリーンの寄せ方も高く上げて寄せたり、転がして乗せたりといろいろあるのがゴルフの面白さだと思う。だからリスナーさんにもいろいろ試して、ゴルフを楽しんでほしいなと吾郎さん。僕も暖かいところでゴルフしたいですね。
■「GORO's Music Library」……サウンドトラックより『福家警部補の挨拶エンディングテーマ』
僕やな役でしたよね、これも。ネチネチした石松警部。とにかく檀れいさんの台詞が長くて、もうすごく大変そうでした。連続ドラマなので毎回、毎回、台本も遅れてやってきて。明日やるシーンが今日上がってくるとかあるんですよ。それであの長台詞を覚えていたので、もう凄いなあ、この方と思いながら。本当に内側から出るものも美しい、素敵な女性である檀れいさんとはまた共演させていただきたいですよね。
吾郎「皆さんからのメッセージをお待ちしております。季節感のある話や、ちょこっと僕に聞いてみたいことがある方は『Goro'sColumn』に。特集コーナーに取り上げて欲しいことがあれば『Goro'sSearch』へ。リクエストは『Goro'sBreakTime』。お仕事やプライベートな話題は『Goro'sEssay』へ。
メールアドレスは“goro@joqr.net”、葉書きの方は郵便番号105-8002 文化放送「編集長 稲垣吾郎」まで。お相手は吾郎編集長こと、稲垣吾郎でした。それではまた来週、バイバ~イ♪」2017.04.12(水)『編集長 稲垣吾郎』より一部抜粋
『ゴロウ・デラックス』と地方局放送応援ツール
2011年4月14日から『ゴロウ・デラックス』が放送開始され、本日で7年目に突入します。当初は吾郎さんと小島慶子さんのお二人で始まった番組。ほぼ雑談に始終し、最後に草彅剛さんが当時翻訳した「月の街 山の街」を朗読してから7年。
続けていくうちに出版社からも信を得られるようになったのか。気づけば芥川賞・直木賞受賞作家が、本屋大賞受賞作家が、そして滅多にTV出演されないような作家が、かと思いきや深夜らしくサブカル的なゲストも迎え、まさに本そのものが形となったバラエティ豊かな素晴らしい番組へと成長した『ゴロウ・デラックス』
しかし、リアルタイムの関東広域圏を除くと『ゴロウ・デラックス』を放送している地方局というのは残念ながら少ないのが現状。ファンの多くは全国放送をと願っていますが、そのためには全国でも番組の知名度を高め、視聴くださる人々をより多くしていかねばならないと思いますので、まずは草の根的に地方で『ゴロウ・デラックス』をレギュラー放送してくださる局を一局でも増やしていくことが何よりも大切かと。
というわけで、今回は地方局放送に向けての応援ツールとしまして、未放送地域のTBS系列について住所、メールフォームなど一覧を作成してみました。一応、未放送地域の後に不定期放送地域、放送開始地域、レギュラー放送地域(遅延数あり)についても記載していますので、よろしければそちらも合わせて参照ください。
◆未放送地域(それぞれの地方名をクリックすると該当地方へ移動します)
東北地方 中部地方 関西地方 中国地方 四国地方 九州・沖縄地方
〒030-8686 青森県青森市松森1丁目4番8号 青森テレビ
017-743-4401 ※平日10時~12時、13時~17時受付
〒020-8566 岩手県盛岡市志家町6番1号 IBC岩手放送
019-623-3111※受付案内
〒980-8668 TBCテレビ視聴者センター
022-229-1111 ※平日9:30~17:30受付
〒990-9536 山形県山形市白山1-11-33 テレビユ-山形
023-624-8111(代)
◇中部地方
〒951-8655 新潟市中央区川岸町3丁目18番地 株式会社新潟放送
025-267-4111 ※平日10:00~18:00受付
〒933-0912 富山県高岡市丸の内1番40号 チューリップテレビ
0766-26-6000(代)
〇北陸放送(石川県)
〒920-8560 金沢市本多町3-2-1 北陸放送株式会社
076-262-8122 ※TV番組のお問い合わせ
〇信越放送(長野県)
〒380-8521 長野市問御所町1200 SBCテレビ
026-237-0530 ※平日:9:00~17:00受付
※2017年10月4日の第266回にて放送終了
〒400-8570 山梨県甲府市湯田2-13-1 テレビ山梨
055-232-1111(代)
◇四国地方
〇あいテレビ(愛媛県)
〒790-8529 愛媛県松山市竹原町1-5-25 あいテレビ
089-921-2121(代)
webmaster@itv6.jp ※件名「番組に関するご要望」について
088-880-1111(代)
097-558-1111(代)
〒753-0292 山口県山口市大内千坊6-7-1 tysテレビ山口(株)編成業務部
083-923-6118 ※平日:10:00~17:00
※2018年9月にて放送終了。
〇南日本放送(鹿児島県)
099-254-7111 ※平日:9:30~17:30受付
mbctv@mbc.co.jp ※テレビ全般受付メール
『ゴロウ・デラックス』という番組は本を取り扱うジャンルとなるため、内容がどれだけ良質であろうともやはり間口は狭く、視聴率はそこまで望めないのが現状です。また地方局の場合はスポンサーの関係もあり、自社制作の番組も放送せねばならないという制約もありますので、多くの放送リクエストが各局に届いていても、視聴率が難しい番組のレギュラー放送については躊躇せざるを得ないとも思います。
個人的には一気にレギュラー化とハードルを高くするのではなく、一般的に興味を持っていただけそうな旬のゲストが出演された回にポイントを絞ってリクエストをし、まずは単発でもかまわないので放送してもらうことを第一に、その単発放送の反響を足掛かりに不定期放送へ、最終的にレギュラー化を狙う方法もありかと思います。
◇不定期放送地域
〒422-8680 静岡県静岡市駿河区登呂3丁目1番1号 静岡放送
0120-56-8939/054-284-8939 ※月曜~土曜:9:00~17:00
※フリーダイヤルの場合、携帯電話・PHS・一部のIP電話、公衆電話からはご利用いただけません。
〇CBCテレビ(中京広域圏)
〒460-8405 名古屋市中区新栄1-2-8 CBCテレビ
052-241-8111 ※平日:10:00~19:00受付
※2017年9月27日の第261回にて放送終了。以降、土日中心に不定期放送中
〒730-8504 広島市中区基町21-3 RCC視聴者センター
082-222-1155 ※平日:10:00~17:00
tv@rcc.net ※テレビ番組全般受付メール
〇宮崎放送(宮崎県)
〒880-8639 宮崎市橘通西4丁目6-7 株式会社宮崎放送
0985-25-3111(代)
◇レギュラー放送地域(遅延あり)
〇北海道放送(北海道)
〒060-8501 HBC視聴者センター
011-232-5806 ※平日:9:30~17:30受付
※2018年4月12日より毎週木曜日24:58~25:28に移動、TBSと同時放送中
〒960-8531 福島県福島市西中央1-1 テレビユー福島
024-531-5111(代)
media_promotion_department@tuf.co.jp
※2018年1月26日に一旦放送終了していたものが2018年3月30日(金)より毎週金曜日13:55~14:24で15週遅れにて再開
〒700-8580 岡山市北区丸の内2-1-3 山陽放送株式会社
086-225-5731 ※山陽放送本社 編成宛
tv-hensei@rsk.co.jp ※テレビ番組に関すること
※現在、毎週木曜日25:55~26:25で2週遅れで放送中
〒683-8670 鳥取県米子市西福原1-1-71 山陰放送
0859-33-2111(代)
※現在、毎週金曜日11:00~11:30の2週遅れで放送中
〇RKB毎日放送(福岡県)
〒814-8585 福岡市早良区百道浜2丁目3-8 RKB毎日放送
092-852-6666 ※平日:9:30~17:30受付
※現在、毎週木曜日26:45~27:15の2週遅れで放送中
不定期放送地域、放送開始地域、レギュラー放送地域ともに制作しているTBSに番組感想を届けるのはもちろんですが、やはり放送してくださった地方局へも常に感想をメールやハガキなどでこまめに届けることが大事かと。その声が番組継続へと繋がります。
◇全国放送化リクエスト
〒107-8066 東京都港区赤坂5-3-6 TBSテレビ「編成部」
03-3746-6666 ※平日:10:00~22:00/土日:10:00~19:00
◇無料配信サービスリクエスト
「TBS FREE」は、TBSテレビで放送された番組をパソコン/スマートフォン(タブレット)から各番組の配信期間内無料で見ることができるサービスです。
〇TVer
民放テレビ局が連携し、各局の好きな番組を、好きな時に、好きな場所で、好きなデバイスで!自由に視聴できるテレビ番組の広告付き無料配信サービスです。
お問い合わせ|民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」
⇒民放5社による無料見逃し配信「TVer」が26日スタート - AV Watch
『TVer』が配信スタートしたときの上記記事によると、“TVerに出す番組は、各放送局の判断に委ねられているが、TBSに関してはTBS FREEに出している番組はすべてTVerでも見られるようにしているとのこと”とあるので、まずは『TBS FREE』へのリクエストを優先的に行うのがいいのかもしれません。
もちろん、地方局や全国放送、無料配信サービスへのリクエスト以外にもこれまでも行ってきた見て応援、感想を届けて応援、ネットを使って応援、そして買って応援といったことの繰り返しが何よりも大切だと思います。
吾郎さん自身は第159回、2015年4月23日のゲストとして2回目の出演となった樋口 卓治さんの回で『ゴロウ・デラックス』についてこうコメントしています。
吾郎「僕はもう、楽しいですね、この番組。本当にあの~、やっぱそれまでそんなにここまで本は読まなかったし。でやっぱ、週に1冊本を読むのも慣れ、ルーティンになって、1日だけのことではないので。であといろんな方にこの番組のこと言われるので、業界人気がすごくあるというか……なんか見てるってよく言われるんで、嬉しいですよねえ。そういう感じで」
吾郎「後、作家さんとかと、プライベートとかでもお付き合いさせていただく機会が増えたので、そんなときにこの番組のことすごく言ってくださるんですよ。本当に本のこと取り上げて、ディレクターさんが本当にこう向き合ってくれて、本をちゃんと宣伝してくれるって。
(本を手にして)ちゃんとこれを紹介してくれるかってことをまあ、喜んでいただけると、ああ、やってて良かったなと思うし、こういう番組って珍しいのかなあって」
吾郎「あまりにも『ゴロウ・デラックス』に関して、今までの何本かの番組よりも、ちょっとテイストがまったく違うので……barから、3本ぐらいやってるんですけど、時代ともうまく嵌ってるのかなあと。こういう番組ないですし。本を紹介するっていうのは。だから面白いのかなって思ってます」
吾郎「これは地味~に、細長く続けていくことが大切な番組だと思いますよ。パーンと何かをヒットさせて、視聴率がどうだっていう、なんかずっと続けていけるような……うん。なんかそういう感じのものだといいかなと僕は思いますよね、自分にとって。ラジオ的な感じというかね」
吾郎「だから、奇を衒ったことはやらなくていいのかなと思っちゃう、やり残したことって」
吾郎「〈ゴールデンタイム放送に関して〉まあ、もちろん、そりゃあねえ、大きなステージに行きたいっていうのは誰でもあるし、そういうのは難しいところだよね。なんかこのゴールデンじゃなくて、この時間帯でこれはあってますよねえ」
この気持ちは今も変わらず吾郎さんの中にあるでしょうから、派手さはないのかもしれませんが、現状を維持しつつ『ゴロウ・デラックス』を細く長く続けていくための応援、それを忘れず心がけていきたいと思います。
シネマナビ『ムーンライト』
4月12日(水)発売【anan No.2049】
今週号の「anan No.2049」の稲垣吾郎シネマナビ!では『ムーンライト』(公開2017年3月31日(金))を紹介。
マイアミの貧困地域で暮らす内気な少年シャロンは、学校では「リトル(チビ)」と呼ばれていじめられ、家庭では麻薬常習者の母親ポーラから育児放棄されていた。そんなシャロンに優しく接してくれるのは、近所に住む麻薬ディーラーのフアン夫妻と、唯一の男友達であるケヴィンだけ。やがてシャロンは、ケヴィンに対して友情以上の思いを抱くようになるが、自分が暮らすコミュニティではこの感情が決して受け入れてもらえないことに気づき、誰にも思いを打ち明けられずにいた。そんな中、ある事件が起こり……。(映画.COMより抜粋)
監督&脚本:バリー・ジェンキンス
出演:トレバンテ・ローズ/アンドレ・ホランド/ジャネール・モネイ/アシュトン・サンダース/ジャハール・ジェローム/他
配給:ファントム・フィルム
制作国:アメリカ(2016年)
上映時間:111分( R15+)
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