『クリエイターズ・ファイル Vol.01』と『ゴロウ・デラックス』
2017年3月2日放送の『ゴロウ・デラックス』第240回目のゲストは、現在、『クリエイターズ・ファイル』が話題となっているロバートの秋山竜次さん(38歳)
冒頭から“今までにないパターン”だの、“台本を読ませてもらいましたけど、ちょっと不安”だの、“この番組のゲストにふさわしい方?”だの、“こういう本も取り扱うんですか、ゴロウ・デラックスは”と煽りつつ、面白かったと感想を述べる吾郎さん。どんな感じで登場するのかと期待しながら呼び込めば、ボソッと語る古着評論家の武川さんとして登場するロバート秋山さんに、“やだあ、もう~!!”と可愛らしい反応を示す吾郎さんw
お笑い界きってのコント師であるロバート秋山さんが実際にいそうなクリエイターになりきり、インタビューに答える様子を「honto+」というフリーペーパーに2015年4月より連載、またその様子をYouTubeでも公開し、人気を博した『クリエイターズ・ファイル』
百聞は一見に如かずということで、まずは人気が高いトータル・ファッション・アドバイザーであるYOKO FUCHIGAMI氏の動画をどうぞ。
ロバート秋山honto+連載「クリエイターズ・ファイル」第6回<トータル・ファッション・アドバイザー YOKO FUCHIGAMI>インタビュー映像1/3
ロバート秋山honto+連載「クリエイターズ・ファイル」第6回<トータル・ファッション・アドバイザーYOKO FUCHIGAMI>インタビュー映像2/3
ロバート秋山honto+連載「クリエイターズ・ファイル」第6回<トータル・ファッション・アドバイザーYOKO FUCHIGAMI>インタビュー映像3/3
現在、26名のキャラクターが登場し、累計動画再生回数は約3000万回を突破。ロバート秋山さんの真骨頂が凝縮された一冊なのです。
ということで今回の課題図書は、
クリエイターズ・ファイル Vol.01 (ヨシモトブックス)
- 作者: 秋山竜次
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2016/09/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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座るなり、
秋山「なんですか、これ。ふさわしいんですか?みたいな、すごい心配な感じが」
吾郎「この番組は芥川賞の作家の方とか、直木賞作家とか、作家さんを迎える番組なんですけど」
秋山「僕も作家ですから、今日は」
吾郎「うそお」
秋山「YouTubeでね、連動して配信してますけども。あくまで本なんですよ、見てほしいのは。付録で動画なんですよ。だから、この本の熱意……僕はこの番組に出てもいい人」
このやり取りが最早プロレスというか、コントというか、番組の最後でしっかりオチに繋がっていくのは偶然でしょうかw
まずそもそもこの「クリエイターズ・ファイル」をやろうとしたのは、フリーペーパー(「honto+」)で4ページほど好きなことやりませんか?と誘われたのがきっかけ。
コントをやっているので、紙面上でコントをやってみようかなと。何らかのクリエイターになって質問を受け、ひたすらそれに答える企画を1ヶ月に1回やった結果、本に出来る分量となって本にしたと。ちなみに、登場するのは普段コントでやっていないキャラクターでやってみようと。例えばお医者さんはあってもチームドクターはないので、またイメージがない分、話をしながらイメージを広げていくのも面白いかもと着手したメディカル・チームドクターの横田涼一さんがこちら。
ロバート秋山 「クリエイターズ・ファイル」第5 回 メディカル・チームドクター横田涼一インタビュー映像①
ロバート秋山 「クリエイターズ・ファイル」第5 回 メディカル・チームドクター横田涼一インタビュー映像②
ロバート秋山 「クリエイターズ・ファイル」第5 回 メディカル・チームドクター横田涼一インタビュー映像③
当たり前のことですが、動画でされている治療法はまったくのウソですw
ご本人も“はっきり言います。こん中、全部ウソです”と語り、ボケ過ぎないようにしていると話せば、“知ってます、最後にちょっとボケる”ときちんと本を、そして動画と全部のウソに目を通し、時間を費やした吾郎さんへとツッコミが。そうです。吾郎さんはどんな本であろうと真摯に向き合い、作家さんたちが感動するぐらいに深く読み込む真面目な人なのです。
そしてロバート秋山さんがこれまで演じてきたクリエイター全26名をパネルにした一覧表を山田くんが持参。それを見た秋山さんは、“本当にADのテンションで入ってきた。一番のクリエイターズ・ファイルだ”とメイクも何もしないぼさぼさの髪の毛に、くたくたなパーカーな山田くんを評し……うん、まさに身近のクリエイターズ・ファイルw
第1回から静かに始まり、あまり気づかれることがなく連載が続いていた「クリエイターズ・ファイル 」
それが急に拡散され、世間に認識されるようになったのはトータル・ウェディング・プロデューサー・揚江美子さんから。ロバート秋山に似た女性がいる、可哀想すぎる(それも失礼すぎるコメントですが)とネットで話題になったのです。その噂のトータル・ウェディング・プロデューサー・揚江美子さんがこちら。
最高の一日にするために…まったく妥協を許さない揚江美子の打ち合わせとは!?①【ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル#15】
まさかの事態にカリスマ・ウェディングプランナーの揚江美子がとった行動とは?②【ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル#15】
浅地まさかの失態!カリスマプランナー・揚江美子による「しあわせウェディング」がついに完成する!③【ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル#15】
このインタビューをする人は同じ設定なのかと尋ねる吾郎さんに、秋山さんはクリエイターズ・ファイル側は同じだと答えます。ただし、秋山さん側は名前と年齢と職業のみ設定し、後はそのインタビューによってクリエイター自身を組み立てていく流れとなっているらしく、最初の1時間はその組み立ての最中ということもあり、すごくフワフワしているそうですwしかもインタビューは3時間続くらしく、キャラによっては早々に引き出しがなくなってしまった人もいるのだとか。それが「銀風の塔」グループCEOである大垣節子さん。
ロバート秋山honto+連載「クリエイターズ・ファイル」第3回<湯どころ旅館「銀風の塔」グループCEO 大垣節子>インタビュー映像①
ロバート秋山honto+連載「クリエイターズ・ファイル」第3回<湯どころ旅館「銀風の塔」グループ CEO 大垣節子>インタビュー映像②
秋山竜次(ロバート)honto+連載「クリエイターズ・ファイル」第3回<湯どころ旅館「銀風の塔」グループ CEO 大垣節子>インタビュー映像③
「お客様がライバル」良いことを言っているようで間違っている大垣さんwでも吾郎さんは途中で怒ってしまう大垣さんが結構好きと。
とにかく下調べも何もなしで挑むクリエイターズ・ファイル。
秋山竜次(ロバート)honto+連載「クリエイターズ・ファイル」第2回<重松光>インタビュー映像①
秋山竜次(ロバート)honto+連載「クリエイターズ・ファイル」第2回<重松光>インタビュー映像②
秋山竜次(ロバート)honto+連載「クリエイターズ・ファイル」第2回<テクニカル・サウンド・アレンジャー 重松光>インタビュー映像③
例えばテクニカル・サウンド・アレンジャーの重松光さんに至っては、“ドレミファソラシドがダメ”だとまで言い出す始末。実際にどんなおかしなことを言っているかはYouTubeで直接お確かめくださいw
しかも『クリエイターズ・ファイル』の凄いところはフリーペーパーなのにカメラマンに毎回ちょっと専門の方を呼び、撮ってもらっているところ。トータル・ファッション・アドバイザーのYOKO FUCHIGAMIさんの場合は海外の方を呼び、しかも英語なので会話もろくにできずに大丈夫かと不安視していたら、出来上がりのクオリティが素晴らしかったのです。吾郎さんも重松光さんのときにカメラマンがテレビに映り込んでいる姿が、本物を使うといいのはそういうところだよねと感想を述べれば、秋山さん曰く、“こんなちゃんと感想を言われたのは初めて”と。だから吾郎さんは真面目……というか、それだけ『クリエイターズ・ファイル』が面白くて熱中して見ていたということなんでしょうね。
しかも本の帯には日本代表 金メダリストの堀川正義さん(別名:ロバート秋山さん)という豪華さ。さすがにご本人も帯を自身で書くのはだいぶ悩んだそうですが、ここまで来ると堀川正義さんが登場するしかないと秋山さん。
そんな秋山さんに楽しいでしょう?と吾郎さんが尋ねれば、“マジでやっているのが楽しいし、今、メディアでこれを語っていることも楽しい”というお答えが。ただ、本は本で動画重視にはせず、言葉を変えたり、足したりと何回も修正して作り上げたそうです。
というわけで、スローフード・アドバイザーとしてオーストリアの「グロースガーデン」で暮らすセレス・C・グロースさんを外山さんが朗読。
中等学校、高等学校時代なんて、じつは自然食なんて大嫌いだったの。
今となっては笑い話だけど、ほんじりだけ4ヶ月食べ続けた時期もあった。
25歳になったとき、体調を崩して入院したの。
1年間入院してもよくならなくて、医者にはもう完全に諦めたほうがいいと言われたの。
そんな状況に耐えられず、私は病院を抜け出して、森の中へ逃げました。
3日間を森で過ごしたの。
もちろん、食べものなんてない。
でもお腹は減る。
私は、草、木の皮、樹液、土、カブトムシ、すべて食べたわ。
結局4日目で主治医に見つかって病院に戻されたの。
ところがそのあと、すべて数値が健康になっていたの。
そう、森が私を治したの。
森がいちばんの薬であり、私にとって森が最高の主治医だったのです。
『クリエイターズ・ファイル Vol.01 (ヨシモトブックス)』より一部抜粋
読み終えるとちゃんと読んだねと吾郎さん、そして秋山さんはちゃんとしたプロの方にキレイな声で、しかもじっくり読んでもらって途中から恥ずかしくなっちゃったと。早く終われと願っていた秋山さんを受け、それじゃ僕も読んでいいですかと吾郎さんが嫌がる秋山さんを尻目に朗読するのは、一番おかしくて、一番恥ずかしいトータル・脳ガズム・トレーナーであるパール川辺さんです。
私が提唱している脳ガズムという言葉があります。
それは脳と脳を使って男性と女性が交わり、オーガズムを得るということです。女性に対して男性が脳を少しずつ近づけていきます。
もちろん体は一切さわりません。
まず、性感帯は下半身だというルールは誰が決めたのでしょうか。
たまたま誰かが下半身に標準を合わせただけの話。
人間どこにでもオーガズムポイントがついている。
服を脱がすオーガズムはもう一昔前のお話なのです。
たまたま下半身が人気なだけ。
下に行列ができただけ。
見方を変えれば、上にだって行列はできるはずです。
『クリエイターズ・ファイル Vol.01 (ヨシモトブックス)』より一部抜粋
読み終えて開口一番、“なんですか、これ?”と呟く吾郎さんに、“やっぱり今日、僕ゲストまずかった”と秋山さん。冒頭から20分かけて行われていた壮大なコントにようやくオチがついたようですw
テレビであまりオーガズムと言ったことがないと続ける吾郎さんに、よりにもよってなぜそこをチョイスしたのかと。26名いる中で一番シモに寄っているキャラクターを吾郎さんに朗読させようという番組スタッフの意地悪さというか、秋山さんの反応を含めて見せる楽しみ方が素晴らしい。実際、吾郎さんが朗読している最中、秋山さんの目は泳ぎ、苦笑し続けています。
ちなみにパール川辺さんについて説明して暴走しかける秋山さんに対し、誰もツッコミませんからと吾郎さん。それでもパールさんを演じる秋山さんに対し、最近はコント番組も少ないし、こういうのは嬉しいよねと。
これからも『クリエイターズ・ファイル』は続けていくのかという問いに対しては、むしろ月に1度では処理できないぐらいに次から次にアイディアが浮かぶ秋山さん。以前に『ゴロウ・デラックス』に出演したロバート馬場さんとは真逆だねと感想を述べる吾郎さんに、ロバートはコント師とただ料理をしているだけの人、あと1人がボクサーという3人組で構成されているのです。
さらに今回、『ゴロウ・デラックス』では『クリエイターズ・ファイル』の人気子役・上杉みち君(劇団えんきんほう)に実際に登場していただくことに。上杉みち君は遠近法を使用できない限りは出演いただけないということでバラエティは初出演。さらにいえばカメラマンさんのテクニックも問われるため、事前の打ち合わせもきちんとできなければ出演不可なキャラクターなのです。
というわけで、次週はその上杉みち君1本でお送りすることに。
どんなキャラクターが飛び出すのか、お楽しみに♪
というわけで、公式HPにも番組の感想をお願いします⇒『ゴロウ・デラックス』ご意見・ご感想大募集!| TBS
『編集長 稲垣吾郎 #9』(2017.03.02放送分)
というわけで3月2日(木)に放送された『編集長 稲垣吾郎』の第9弾。
吾郎「稲垣吾郎です。僕が編集長となって皆さんと一緒に、女性誌を作っていくというラジオ番組。今週はどんなネタが届いているんでしょうか。それでは“編集会議を始めましょう♪”」
2017年3月2日(木)『編集長 稲垣吾郎』より一部抜粋
■「GORO's Column」……ミュージカル映画が好きだというリスナーより、男友達を「メリーポピンズ」に誘ったところ芳しくない反応が返ってきて悲しかった。別のときには「レ・ミゼラブル」を誘おうと思ったのに気分じゃないと別の映画を観る羽目に。男性はミュージカル映画は苦手なのか?という問いに対し、ミュージカル映画というよりはミュージカル自体が日本のエンターテイメントの中であまり根付いているわけでもないから、違和感を覚える人が多いのかもしれないと吾郎さん。映画として割り切っているミュージカルならいいと思うので、最近公開された「ラ・ラ・ランド」なんかは映画ならではで吾郎さんオススメだそうです。
■「GORO's Search」……先日行われた編集会議で出されたスウェーデン人の日本茶インストラクターを取り上げてほしいということで、吾郎さん自身も興味もあり、日本茶ブームでもあるので今回はその日本茶インストラクターであるブレケル・オスカルさんと日本茶についてお話をすることに。
まず驚くのは来日して5年ほどなのに流暢な日本語を喋ること。言葉のみということもあり、言われなければスウェーデンの方だとは気づかないぐらいです。元々ブレケル・オスカルさんは日本の文化や歴史に興味があり、日本の物を食べたり、飲んだりすることで日本に触れることが出来るのではないかと考えたのがきっかけだそうです。当初は日本茶の旨みに気づかなかったものの、何回か飲んでいくうちに他のお茶にはない深みに気づき、虜になってしまったと。
これからも日本国内の普及活動を、そして海外向けの情報発信やいずれは販売も出がけていきたいという夢を持っているブレケル・オスカルさん。改めて自国の文化を当たり前のように甘受し、知らずにいた自分が恥ずかしいので、これを機会にお茶についても勉強してみたいと思います。ちなみにブレケル・オスカルさんのHPはこちら。
■「GORO's Break Time」……SMAPで『さかさまの空』
■「GORO's Essay」……「家庭画報4月号」に篠山紀信さんの写真で吾郎さんが登場ということで楽しみにしているメールに対し、10代のころに篠山紀信さんには初めて撮ってもらい、以来何度か撮ってもらっていますが、今回は動きのある写真で、そういうのを要求されたこともないですし、楽しかったし、ユニークな良い写真が出来たのではないかと吾郎さん。
■「GORO's Music Library」……ドラマ「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」の主題歌で玉置浩二さんの「いつもどこかで」を。リクエストされた方も看護婦を目指してめげそうになっても、この作品を観ると改めて看護師になりたいと思わせてくれた素敵な作品であり、医療従事者を目指す方には特に観ていただきたいドラマですとリクエスト。
単発の2時間ドラマだった「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」、吾郎さん自身はこういうテイストのドラマはあまりやったことがなく、非常にいい作品だったと。実在した井村和清さんの手記を原作にドラマ化することとなり、井村さんの奥様とも撮影中にお会いする機会に恵まれ、吾郎さんを見て自分の主人に見えたと仰っていただき、和清さんが降りてきて、吾郎さんの演技を手助けというか、見守ってくださったと思わせる撮影期間であったと。このような作品に30代で出会えたのは自分の中でとても大きなことだったと思いますし、最近は悪役や変な役ばかりですがw、またこういう清き心を持った作品にも出演したいと思います。
吾郎「皆さんからのメッセージをお待ちしております。え~、季節感のある話や、ちょこっと僕に聞いてみたいことがある方は『Goro'sColumn』へ。特集コーナーに取り上げて欲しいことがあれば『Goro'sSearch』へ、リクエストは『Goro'sBreakTime』へ。お仕事やプライベートな話題は『Goro'sEssay』へ。
メールアドレスは“goro@joqr.net”、お葉書きの方は郵便番号105-8002 文化放送「編集長 稲垣吾郎」まで。お相手は吾郎編集長こと、稲垣吾郎でした。それではまた来週、バイバ~イ♪」
2017.03.02(木)『編集長 稲垣吾郎』より一部抜粋
シネマナビ『ラビング 愛という名前のふたり』
3月1日(水)発売【anan No.2043】
今週号の「anan No.2043」の稲垣吾郎シネマナビ!では『ラビング 愛という名前のふたり』(公開2017年3月3日(金))を紹介。
異人種間の結婚が禁じられていた1950年代のバージニア州を舞台に、白人と黒人で結婚したラビング夫妻に降りかかる実話をベースに厳しい試練を描いたドラマ。大工であるリチャードは付き合っていた恋人ミルドレッドから妊娠を告げられ、結婚を申し込む。だがバージニア州では異人種間の婚姻は許されていなかったため、許可されているワシントンD.C.にて結婚後、地元に戻って夫婦生活を送っていたがある日、保安官が二人の家に訪れて逮捕。離婚か、故郷を捨てるかの選択を迫られてしまう。
監督:ジェフ・ニコルズ
出演:ジョエル・エドガートン|ルース・ネッガ|マートン・ソーカス|ニック・クロール|マイケル・シャノン|テリー・アブニー|アラーノ・ミラー|ジョン・バース
配給:ギャガ
制作国:イギリス・アメリカ合作(2016年)
上映時間:122分
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